今までの常識が通用しない時代に生きている私たちは、未来を託す子どもたちをどう育てればいいのでしょうか。
自分軸で考えるのではなく、子どもの未来軸で考えるのは難しいものです。
このヒントになるのが世界標準のアクティブ・ラーニングを活用して、小学生を向き合う沼田昌弘さんです。彼の著書『世界標準のアクティブ・ラーニングでわかった ぬまっち流 自分で伸びる小学生の育て方』を読んでみました。
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ダジャレや冗談みたいな方法の中身に意味があるって!
ダンシング掃除、アクションワールド、など、独自のぬまっち流のスタイルで小学生と向き合う小学校教諭、沼田昌弘さん。
アメリカでスポーツ経営学を学んできた彼が、東京学生大学付属世田谷小学校で子どもたちを教えていること自体がユニークですが、児童の自主性・自立性を考えた取り組みは、名称のダジャレや冗談みたいな取り組み方法に意味があると知ると驚かされます。
子どもたちは自分で育っていくという考え方を納得できるか!
『世界標準のアクティブ・ラーニングでわかった ぬまっち流 自分で伸びる小学生の育て方』を読み終えた感想としては、面白い、自由な考え方をしている先生がいるのは素晴らしいという一言でした。
教育指導要領など、文科省、教育委員会に縛られる公立学校は、トラブルを回避しながら、一定水準の子どもたちを育てようという意思を感じます。
もちろん、競争社会に勝つために、成績をモチベーションにして取り組むのは悪いとはいえませんが、多様性の時代に、一つの軸だけで取り組ませることに無理があります。
そもそも、先生や親のいう通りにしていれば、幸せな人生を送る大人になれるという理屈が成り立たないことぐらい、本音では私たちは理解しているものです。
ぬまっちさんの凄いところは、やり方・アプローチは、ふざけたネーミングのようなものも含めて、本当に意味があるのかと疑いたくなりますが、その背景には、ちゃんとした意図があります。
結果として、子どもたちが、自主性を持ち、自立性を引き出すことに向かっているのは間違いないと感じます。
親や教師などの大人が育てなければならないと思い込んでいる
未成年である子どもたちは、大人がしっかりと育てなければならないという思い込みが強すぎるのではないでしょうか。
失敗やミスをしないように気を使い、間違った方向に向かう前にブロックする。
世の中に安全・安心な場などが少ないという事実を知っているのに、過保護なまでに守ろうとする意識が強すぎると、子どもたちは、自分の頭で考えて、行動をしなくなります。
しかも、今は、なんでも、インターネットで手軽に調べられる時代ですから、答えだけを見つけるのは簡単な時代です。
なぜなのか、どうしてなのか、どうすればいいのかを、少しでも自分で考える人間に育てなければ、VUCAという不確実性の高い社会で、生き残っていけないはずのなのです。
自分たちでルールを作り、楽しむときの笑顔と喜び
大人が作ったゲームや勉強のルールに従う限り、失敗は少ないですが、子どもたちにしてみれば楽しいものとはいえません。
一方で、自分たちで作った遊びのルールは、工夫を加えて、どうすればもっと面白くなるのか、楽しいかに、意識を向けて知恵を出している時は、楽しくてたまらないのです。
そういう時の子どもたちは、笑顔に溢れて喜んでいます。
大人目線だと、その遊びやゲームのやり方に疑問を抱いたとしても、自分たちで生み出しものは価値があるのです。
オンラインゲームも含めて、全てシナリオができているもので遊んでいるのではなく、クリエイィティブな要素を含んだ遊びをチャレンジした方が、経験値は高まり、知恵も知識も増えていくのではないでしょうか。
子どもの頃、友達と遊んだ、不思議なゲームや遊びのルールって、詳細を思い出せないとしても、へんてこりんなものも多くあったと思います。
それでも、誰にやらされることなく、自分たちでやっているのですから、納得のいく形にスタイルを変えて、楽しめたいのです。
大人が無駄に介入してきて、ルール変更をすると、一気に熱が冷めて、他のことを初めてしまった記憶はありませんか?
減点法をやめて、自分でやらせることで伸びるという育て方
本全体を通して、面白そうな授業や取り組みをされている、ぬまっちこと沼田先生に引き寄せられます。
大事なのは、できないことに視点を置いて、減点法で子どもたちを見つめて、全員の平均点をあげることではなく、各自の個性を見つめながら、自分でやらせてみるという見守りと支援の姿勢にあります。
大人にやらされたことなんて、従わざるえないので何でもやりましたが、楽しめていたかは微妙ですよね。
言われるがままにやっていると思考停止になります。
そのまま大人になると、どんな人間になりますか。そんな大人になっていませんか?
失敗してもいいから、自分でやらせるという体験を積み上げることで、成長を促すのが、本来のアクティブ・ラーニングの姿だと理解しました。
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スタン
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投稿者プロフィール
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。