スタンフォード大学・オンラインハイスクールの校長・星友啓さんの教育への考え方を知る

本のタイトルにアメリカの大学の研究成果が謳ってあるビジネス書は、信頼性が高いと感じる風潮が日本では強いようです。

では、大学ではなく、アメリカの中高のイメージはあるでしょうか?

今回、スタンフォード大学・オンラインハイスクールの日本人校長・星友啓さんの『スタンフォードが中高生に教えていること (SB新書)』を読んで、子供の才能を伸ばすミライの教育の姿を知りました。

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N校やS校もいいけど、スタンフォード大学・オンラインハイスクールはすごすぎる

日本でも通学制の一般高校以外にも、昔から通信制という制度は存在していました。

この数年、N校、S校などのインターネット主軸のオンライン学校に通う生徒が増えています。

海外では、オンラインの学校はどうなのか?と調べてみて、驚いたのが、スタンフォードオンラインハイスクールの存在でした。

今までの常識を飛び越えた教育スタイルを実践する鍵は、哲学とカリキュラムにある

スタンフォードが中高生に教えていること (SB新書)』を手に取り、読んでみて、驚かされました。

今までの教育スタイルの常識なんて、完全にぶち壊して、未来に向けてのチャレンジを実践して、成果を出している話にワクワクさせられました。

当然、オンラインスクールですから、カリキュラムが自由なのはわかりますが、「哲学」を必修にする以外は、なんでもありに近い状態で学べるなんて、正直、信じられません。

日本の教育制度が大学合格を頂点に、知識量やレベルを競うために学ぶために、中高も一定水準をキープしているのが現状です。

ゴールが明確なようで、就職や、大人になってからの人生において、学びと仕事を絡めて生きられるのは、ごく一部の限られた子どもたちに過ぎません。

興味があることに対して、深く学べ、多彩な分野も堪能できる姿は、幻の世界に感じてしまうのは、リアルな通学スタイルで決められたカリキュラムで学んでいる日本では限界があるのだと理解できます。

参考サイト

子どもの才能の伸ばし方を意識しつつ、世界の教育メジャートレンドを取り入れているから

星さんの専門が「哲学」だからこそ、必須科目に取り入れているというわけではなく、しっかりと考えるためのアプローチとして、ベースに活用しているのがわかります。

そして、大切なのが、教育ではなく、学育という視点へのシフトです。

完全に、教える側の都合ではなく、子どものことを優先にして考えて設計されている点が秀逸です。

社会を「生き抜く力」であったり、さまざまな学び方と、社会の多様性の中で育ってもらおうという姿勢も感動モノでした。

さらに、パーソナライズ・ラーニング、アクティブ・ラーニング、プロジェクト・ベースド・ラーニングなどを取り入れながら、自分自身をデザインしていくために教育があるとまで、考えられている世界の最新トレンドも組み入れつつ、運営されれているのですから、全米トップクラスの高校と呼ばれても納得です。

レベル感が違い、自由を活かせる生徒と環境が整っている

私の知り合いに、実際にオンライン高校に通っている高校生の話を聞いてみました。

カリキュラムや部活的な活動も自由という良さを堪能しつつも、どうも思想が、現体制や社会へのカウンターであることへの思いが強すぎて、偏った教育や思想になりそうな点を危惧していました。

オンライン流のコミュニケーションだけで、社会の全てが成り立っているわけではないので、リアルな環境への理解が伴わないまま、社会に出てしまうのは危険があると感じているという生の声でした。

カウンターカルチャーとしてエッジを立てることを目的にするのは、運営する側の都合であり、実際に学びを生かして、社会でどう活躍していく人材へ成長していくのか、をフォローする環境が、まだ、日本の場合は足りないようです。

実際、スタンフォードオンラインハイスクールにだって、問題がないわけではないと思います。

どうしても、落ちこぼれるというか、クラスメートとの無駄話や遊びの機会が減る以上、青春時代にしか味わえないことが少ないのかもしれないわけですから。

オンラインスクールが善というわけではないが、教育のアップデートは不可欠

リアルな学校が悪くて、オンラインスクールが善というわけではありません。

リアルな環境だからこそのメリットもあるし、オンラインスクールのデメリットもあるわけです。

ただ、教育のアップデートは不可欠なわけで、相互補完を取りながら、未来を担う世代を本気で育てるには、何が必要なのかということを真摯に考えながら、挑戦をしていけるような環境を整えなければなりません。

中央官庁の都合や考えだけで、子どもたちの未来を左右しすぎるのではなく、ある程度の自由度と変化のスピードに柔軟に対応できるようにしなければ硬直するし、世界で日本は勝てる存在にはなれないと思います。

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。