コロナが私たちの日常にやってくるまで、人は自由に移動できる時代でした。
旅行だろうが、出張だろうが、引っ越しだろうが、制限を受けるケースは少なかったはずです。
でも、実際は、固定された環境・場所に定住する人が多いのも事実。特に、日本人は。
長倉顕太さんの『移動力』を読んで、頭の中をスカッとしてみました。
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人生の移動距離は、個人差が激しい
遊牧民、ノマド的な人生を歩んでいる人は、一生涯でかなりの距離を移動しているでしょう。
世界を駆け回る仕事、アーティスト、アスリートなども、世界を何周もしている生き方のはず。
一方で、生まれた町で一生を過ごし、ほとんど外に出かけない生き方も可能です。
もちろん、健康面などの理由で動けない人もいるのはわかっているので、誰もが移動しやすいとは限らないのは、理解しています。
移動することで人は自由になる!コロナ後はどうなるのか?
長倉顕太さんの『移動力』は、いかにも、自由なスタイルで生きて、働いている彼らしいスタイルをアピールしつつ、読者の背中を押している本です。
編集者として、自由に動き回り、その後も、日本と海外の拠点を行き来して、自由に移動しまくる人生を歩く姿は、普通のサラリーマン、一般的な生活を送る人から見ると、羨ましいけど、非現実的な世界に感じます。
賃貸物件に住んでるから、移動しているという人もいますが、全国各地で、ワーケーションをするような人でない限り、限られた地域の中でウロウロ動いているに過ぎません。
そこで、こうすればいい、という提案が本の中に溢れています。
ところが、コロナで海外への渡航もできなければ、都道府県をまたぐ移動も制限されるような、鎖国時代の日本人になっている日々を送っていましたよね。
制限をかけられてみて、移動できないということへのストレスを強く感じた人は多かったのではないでしょうか。
自由に動けるのが人間の生き方の基本にあるのだと実感したはずです。
固定の場所・環境に生きていたら、人は劣化するから
この移動しろというのは、別に住まいだけを指してはいません。
職場・仕事、仲間関係など、色々なものに固定化されないために、移動して刺激を受けて、変化を遂げ続けることで、人生がアップデートしていくというのが長倉さんの主張。
確かに、移動しない、固定された生き方「籠の中の鳥」みたいなスタイルだと、確実に思考も能力も劣化してしまいます。
コロナだし、難しいと諦めるのではなく、私はオンラインで初めて会う地域や人、環境に移動していくのも悪くないと思っています。
例えば、基本は、女性限定のみのコミュニティにオブザーバー的に男性として参加してみる。
もちろん、相手のコミュニティが許してくれることが前提ですが、そこで繰り広げられる会話ややりとりは、男性の立場からすれば新鮮で、リアルでは絶対に味わえないものです。
※ 自分を偽って(この場合、男性なのに女性になりきって)参加する方が、後々、揉めると思うので、正直であることをオススメします。
リアルであれ、オンラインであれ、新しい環境・場所に身を置くことで、刺激を受けるのは、何歳になっても必要なことなのです。
転職ばかりを続けた父の話
25年以上前に亡くなった私の父は、転職ばかりの人生でした。
私が知っているのは3社ぐらいですが、私が生まれる前、独身時代は、喧嘩してやめたり、酷い会社に勤めていたり、色々あって、年金や社会保険を算出する資料を見せられて驚きました。
なんだ、この不安定すぎる人生は、と。
短ければ3ヶ月以内、長くても2年程度で、転々と職場・会社を変えている人なんて、令和の時代なら普通のことかもしれませんが、昭和の高度経済成長期の中では、負け組のはず。
ただ、当時から父を知る人に話を聞くと、その頃の方が、生き生きとしていた、わかりやすくいうと、やんちゃな男だったということを教えてもらいました。
自分に合わない、飽きた、認められない、腹が立った、どんな些細な感情かは知りませんが、コロコロと移動するような生き方。
家族ができて、私を育てるために、その自由な生き方よりも安定を取ったのかもしれません。
私が、移動している生き方に憧れるのは、私の知らない父の生き方に影響を受けているのかもしれません。
フットワーク軽く生きるために「移動力」は必要だ!
住宅ローンや、家族の生活、特に子供の学校問題などを考えると、日本人の移動力は限定されてしまいます。
結果として、自由に移動できるなんて、夢物語に感じてしまうものです。
ただ、コロナによって、少なくとも働く場所の固定だけは解除されて、テレワーク・リモートワークなどで自宅や自由な場所で働けるように変わってきています。
長期的に自由自在とは言えないまでも、どこの場所でも生きていける強さを身につけるためにも、移動力を身につけていこうという考え方は、参考になりました。
◆ 長倉顕太『モテる読書術』は読書にとどまらず、生き方の指南本です!
◆ 【ギグワーク(GIG WORK)】組織に殺されず死ぬまで自由になる働き方
◆ 長倉顕太さんの語り口は雑に感じるかもしれないけど、ギブギブギブが現実化するのは本当だと信じよう
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投稿者プロフィール
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。