ロンドンブーツの田村淳『即動力』を読んで「ガサ入れ」というテレビ番組の企画の思い出の狭間にあるもの

お笑い芸人が、多彩に活躍する時代になって久しい。

ビジネスをやるのもいい、芸術をやるのもいい、他分野で能力を発揮する道を選んでいる。

切磋琢磨して、舞台やテレビの世界で目立ってきた彼らが、大御所となるだけでなく、別の道を歩んでいく姿は、サラリーマンが独立・起業を求めてチャレンジするものに近い。

ロンドンブーツ1号2号の田村淳さんが書いた『即動力 』を読んで、彼の考え方を吸収しようと試みました。

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即動力とは、スピードで乗り切れ!の言い換え

即動力という言葉は耳慣れないし、どこか、しっくりとこないと感じています。

「とにかく、スピードで乗り切れ!早くやれ!迷うな!」と言い換えると、この意味はピタッとハマります。

おそらく、田村淳さんが、この本で伝えたいシンプルなメッセージです。

考えたり悩んだりせず、今すぐ動くことで、突破していけ

田村淳さんが、地上波の露出が減っても、さままざまな番組に出ていても、事業家になったり、慶応の大学院生になったりと、思うがままに突き進んでいます。

自らの人生のリスクをとってでも、チャレンジをし続ける原動力は、彼の「即動力」だと断言できます。

失敗するとしても、すぐに動いてやってしまう。

ホリエモンの「多動力」に近い考え方だと感じます。

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止まることなく、なんでもすぐにやってみる。

なかなか、私たち普通の人間だと、躊躇してしまうのに、彼らは、実践できてしまうのは、何が違うのでしょうか。

考え方なのか、自信のなせるワザなのか、影響力を持っているから、情報や支援が集まりやすい状況なのは事実でしょう。

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人生って短いし、どんどんやりたいことをすぐにやらないと終わってしまうもの

人生100年時代と言われても、実際に、個人の人生としてみれば、短いものに過ぎません。

決断できずに、悩んだり、言い訳をしている暇なんてありません。

どんどんやりたいことをすぐにやらないと、もうできなくなる日が必ずやってきます。

そのためには、スピードダッシュは不可欠。

やる、やりたいと思ったら、迷わず突き進むだけの人間でなければ、経験値すら積めません。

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ロンドンブーツのテレビ番組の中で「ガサ入れ」は忘れられない

学生時代、ロンドンブーツの深夜番組『ぷらちなロンドンブーツ』の中で1番人気の「ガサ入れ」と言う企画がありました。

彼女の浮気を疑っている男性の依頼を受け、女性の自宅を家宅捜索。最後は依頼者に、捜査をした結果、彼女がシロ(浮気をしていない)かクロ(浮気をしていた)かを告げる。

テレビ番組とはいえ、家宅捜索というギリギリのコンテンツ。

そして、浮気の有無をチェックするという斬新な内容。

現在、コンプライアンス重視のテレビ番組としては絶対に制作できないようなコンテンツです。

もちろん、持ち込みされる話に、視聴者からのやらせもあったと『即動力 』で正直に語っています。

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ほんの少し前まで、テレビが面白かったのは、彼ら(タレントのみだけでなく、番組制作者全体)が、はちゃめちゃなことをやっても、許される環境があったからなのです。

果たして、逃亡犯がシートベルトを締めてから車を発進させるというシーンであったり、際どいものは全てオンエアしない世の中って、本当に正しいのでしょうか。

自由が効かない、地上波のバラエティ番組を離れて、自己主張を始める、お笑い芸人出身者たちは、パラレルワーカーとしての道を歩んでいます。

人の家に入り込み、あれこれ調べる「ガサ入れ」をしていたロンブーの淳が、こんな立派な自己啓発的な本を書く未来が来るとは予想できませんでした。

ロンブー淳の掲げる「即動のための5箇条」

即動力 』の最終章で「即動のための5箇条」がまとめられています。

一、失敗しに行け

一、他人の評価は気にしない

一、ゴールの変更を恐れるな

一、100のニワカであれ

一、二兎を追う者、もっと得る

失敗や他人の評価なんて気にしない、変更なんて当たり前。

完璧でなくて、ニワカなレベルで構わないし、多くのものを得ようと走ると、もっと多くのものを得ることができると断言している「即動のための5箇条」。

「二兎を追う者は一兎をも得ず」という諺を大事にしてきた日本人を馬鹿にしているのではなく、時代が変わったことを伝えようとしている一冊です。

おそらく、補足な注釈が必要なのです。

中途半端に二兎を追う者は一兎をも得ないが、本気で二兎を追うものは、もっと得る

彼の言葉を、このように解釈してみると、私もあなたも背中を強く押されて、前に踏み出せるのではないでしょうか。

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。