サードプレイスを普及する、サードプレイスコネクターの安斎です。
このシリーズは、2020年11月27日から12月4日までの8日間、30のオンラインイベントを開催した「サードプレイス・フェス2020」のイベント振り返り記事です。
「ペイフォワード」(恩送り)という言葉をご存じですか?
「恩返し」ではなく、「恩送り」です。
このステキな考え方を実践して、福島県で、ペイフォワードカフェの活動を行っている、一條仁さんに語ってもらうイベントになりました。
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彼が始めたペイフォワードカフェに感化されたから、多くの人に伝えたい
ペイフォワードカフェを2019年8月に福島県で始めた、一條仁さんとオンラインで出会い、彼の連続イベントに参加してきました。
新しい時代を引っ張る世代のリーダーって、一條さんみたいな人間なのだろうと思い、注目しつつ、仕事をしながらも、他の活動を展開する姿に感動していました。
自分が飲むコーヒーのお代は、前の方が支払ってくれているという設計。
自分が払うのは次の方の一杯のため、という恩送りの発想。
言葉では簡単ですが、理解してもらうのは難しいかもしれない。
一人ではなく、仲間を集めて実践してしまう彼の行動力と魅力に惹きつけられていました。
この日の司会は、堀口英太郎さんに預けて安堵感あり
予告編は短いですが、ワクワクさせられる雰囲気が伝わるはずです。
サードプレイス・フェス全体は、各イベントが同じ時間帯に被らず、全部私がオープニングとクロージングをするという設計。
とは言うものの、流石に体力的に限界を迎えつつあるタイミングで、一條さんとご縁を繋いでくれた、堀口英太郎さんにお任せしました。
土日の連続イベントで疲労困憊気味になっていた私からすると、本当に助かりました。
自己紹介と、自分のコンテンツをしっかりと思いを持って伝えられるのは、一条さんの笑顔とトークで相手に心地よさを伝えてくれるコンビで、無難にスタートしました。
◆ ペイフォワードカフェ ← こちらのサイトで詳しくわかります!
ペイフォワードカフェを始めた一條仁さんという男
交際交流×英語教育×社会福祉×地域活性化
一条さん自身が目指す、グローカルJin の姿のキーワードです。
スキルを組み合わせて、100万人に1人の人物になるという考え方はありますが、グローバル×ローカルに社会福祉までセットにしているのは、完全なる新世代の人物です。
今回は、この中でも、地域活性化の1つとして取り組むペーフォワードカフェの話に焦点を絞ってもらいました。
◆ <告知>【サードプレイス ・フェス】一條仁さんの心が温かくなる「ペイフォワード(恩送り)」のプレゼンを聞いて欲しい!
◆ 【映画】「ペイフォワード」(2001年日本公開)を見て、リアルな「ペイフォワードカフェ」を思う
2011年に東日本大震災を地元・福島で体験した若者が、10年近くたって、どんな風に成長しているのか、私は個人的にとても興味がありました。
「100円いただけませんか?」と声をかけられた話がきっかけ
ホームレスの方に「100円いただけませんか?」と声をかけられた一條さん。
相手を無視することなく、一緒にコンビニでお茶と水を買ってあげて、食べながら、会話をしたそうです。
年金がもらえるはずなのに、もらえなかったホームレスさんの話を聞くだけでなく、自分が持っていた知識を提供したことで、相手の人生を変えたのかもしれないのです。
・循環型のコミュニケーションを体験する場を作りたい。
・与える喜び、与えられる喜びを同時に感じることのできる場を作りたい。
・ほんのちょっとでも、他人に気持ちを寄せることが当たり前になってほしい。
紡ぎ出した思いを言語化して、行動に移すのが、本当に素晴らしい。
そして、ビジョンをまとめています。
やさしさがあふれる場所から やさしさに溢れた街へ
恩返しではなく、恩送りという考え方にある温かさ
恩送りは、恩を受けた相手ではなく、第三者に恩を渡すことで成り立っています。
縁もゆかりもない、全く知らない人から恩を受けて、その恩を次の人につないでいくというスタイルは、旧来のビジネス感覚から見ると、異常です。
どこかで、誰かが恩を途切れさせるかもしれない。
自分だけメリットを得て、終わってしまう人もいるでしょう。
それでも、自分が受けた恩を同等に誰かのために渡せる循環型の社会って、本当に実現できたら、殺伐とした自己中心的な現代社会を変える方法とも受け止められます。
もちろん、大半の人は見向きもしないし、怪訝な仕組みだと疑うのは当然です。
それだけに、このペイフォード(恩送り)をアイデアではなく、カフェとして期間限定のイベントであっても成立させる、一條仁さんの行動は尊いものです。
詳しくは、下記YouTubeのアーカイブをチェックしてください。(75分程度)
地方と都市をつなぎ、人と人をつなぎながら、恩を送る姿への共感
もちろん、第4回まで続けてきた、ペイフォワードカフェは成功だけではなかったようです。
利益が出ないとしても、赤字になっては事業として展開はできません。
恩送りの仕組みを理解しないと、一杯のコーヒーに込める思いが伝わっていきません。
スタッフはボランティアで頑張ってくれたと感謝していたものの、実際は大変なことも多かったはずです。
今回、サードプレイス・フェスは、オンラインでやる以上、全国の方に参加してほしい、ゲストとして語ってほしいと考えていたので、一條さんの出演は必須でした。
世代を超えて、地域を超えて、相手に思いを伝えるメッセージと行動を伴うだけに伝わるものが深いものがありました。
本当は、もっと多くの人に届けたい、わかってもらいたいという思いは強かったのですが、コンテンツとして残しておくことで、より多くの方に届く日があると信じています。
追記:頂いた投げ銭をペイフォワードカフェに寄付したら感謝状が届いた
後日談としての追記です。
サードプレイス・フェスは、ほとんどが無料(一部500円の課金)のイベント。
でも、完全無料だけでは、登壇ゲストの負担に見返りが全くないのも問題だと感じていたので、Peatixを利用して、投げ銭の設計をしました。
500円〜3000円程度を頂けたら嬉しいという設計です。
これもある意味、イベントそのもののペイフォワード型に近いものと考えています。
このイベントで頂いた投げ銭とフェス全体に頂いた投げ銭の一部を、ペイフォワードカフェに寄付させていただきました。
すると、お礼の連絡をしたいので、連絡先を聞かれたので答えたところ、メッセージカードと感謝状が届きました。
そして、感謝状には、心から感動しました。
大々的にクラウドファンディングという手も使っていないですし、法人格にして、寄附金控除になるわけでもありません。
私は、ペイフォワードカフェの活動が、次回以降も続いてくれることを願って、準備に必要な資金を少しでも提供できれば、今回のイベントへの協力をしてくれた一條さんや仲間たちへの恩送りになったのではないかと勝手に考えています。
◆ ペイフォワードカフェ ← こちらのサイトで詳しくわかります!
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投稿者プロフィール
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。