サードプレイス・ラボとして「サードプレイス」直球のイベントや企画を開催していないと指摘を受けたことがあります。
今まで、さまざまな方のサードプレイスを充実してもらうために毎月開催してきた、サードプレイス・ラボにとって、本丸の「サードプレイス」企画を実施しないのには、ある理由がありました。
(2021年5月21日開催)
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飯田美樹さんとの出会いは偶然のご縁から始まった
カフェ文化・パブリック ライフ研究家の飯田美樹さんと私が出会えたのは、サードプレイス活動を展開している、中小企業診断士の堀口英太郎さんのご紹介でした。
「安斎さんに、是非、会ってもらいたい人がいるんです!」
西国分寺のクルミドコーヒーのイベントで、飯田さんと堀口さんが出会い、そのご縁が、今回のサードプレイス・ラボ開催につながりました。
本格的にサードプレイスを語れる飯田さんに脱帽
飯田さんが、レイ・オルデンバーグの『サードプレイス――コミュニティの核になる「とびきり居心地よい場所」』の原著 “The Great Good Place”を読まれていたという点で、まず、私は頭が上がりませんでした。
研究家を名乗るには、原著をしっかりと読み込まないと力量が足りない。
私自身、サードプレイスを研究・啓蒙しながらも、どうしても固めきれない部分の考え方には、オルデンバーグの著書の翻訳内容の読みづらさを感じていたことも影響しています。
彼の主張している、インフォーマル・パブリック・ライフに焦点を当てて、飯田さんが研究をしてきたという話を聞いた時点で、本丸のサードプレイスの話をアカデミックに、しかも、ヨーロッパ滞在の経験も踏まえて語ってくれる存在として、テンションが上がっていたのはいうまでもありません。
飯田美樹さんのプロフィール
1980年神奈川県生まれ。カフェ文化・パブリック ライフ研究家
早稲田大学商学部卒業、京都大学人間・環境学研究科修了
大学時代に留学したパリでカフェという場のもつ力に魅了され、人と人とが出会い、何かが生まれていく場としてのカフェについて
研究している。現在は、パリのカフェ、ビストロや食文化を紹介するパリ発のサイト、Paris-Bistro.comの日本版代表。かつてのパリのような場を目指して、人生を変える英文読解World News Cafeを毎週末開催中
著書『カフェから時代は創られる』クルミド出版
『カフェから時代は創られる』も読んで共感して参加
インフォーマル・バブリック・スペース と インフォーマル・バブリック・ライフ という言葉を、「サードプレイス」の前提として紐解く話。
ヨーロッパのサードプレイスとしてのカフェに足を運んできただけに、リアルな解説は、引き込まれました。
サードプレイスな定義を掘り下げて語られている、飯田さんの著書『カフェから時代は創られる』を事前に読んで参加してみると、今回の講演の内容は染み入るように理解できました。
サードプレイスへの問題意識が少しでもあれば、飯田さんの語られる内容に向き合い、思考を深められる空間となっていることに気づいていました。
都市で孤独を感じていた、飯田さんにとって、サードプレイスの必要性が共鳴したというヒストリーは、オルデンバーグと同じ感覚だったのではないでしょうか。
アカデミックな切り口のサードプレイス・ラボもできた!
私が、サードプレイスを語ろうとすると、どうしても、感情が出過ぎてしまい、熱量だけで話をしてしまうのです。
これが、私が、サードプレイス・ラボで、私自身が「サードプレイス」をメインで語らなかった点です。(毎回、自己紹介やサードプレイス・ラボの説明に軽く触れるだけでした)
大学の研究室のような雰囲気で、アカデミックなサードプレイス・ラボの企画は、一度は絶対やってみたいと思っていたのですが、登壇してくれる適任者を見つけられませんでした。
在野で、海外の視点も持ちながら、サードプレイスの事例を語ってもらいながら、本質を語ってくれる飯田さんの話は、私が一番集中して参加していたのは言うまでもありません。
本気でサードプレイスを考える人に参加してもらえた
最近、サードプレイス・ラボ(サードプレイス・フェス含む)は、エンタメ的な要素を盛り込んで、参加してくれる方を楽しませようと意識してきました。
サードプレイスを研究・実践していく勉強会にしたいと立ち上げた、サードプレイス・ラボだけに、揺り戻して、ど真ん中のテーマをやらないといけないという意識が私の中に強く抱いていました。
1時間少々の講演を聞いているみなさんの、真剣な表情を見ているだけで、誰にとっても、サードプレイスは課題要素になっていることに自信を持てました。
参加者の声
参加者のアンケートとして、いただいたコメントが、サードプレイス・ラボ史上、深いコメントの数々と長文に驚きました。
私の語るサードプレイスは、スピンオフしすぎかもしれない
インフォーマル・パブリック・ライフ=サードプレイス とすると、私の語るものと完全に一致しないかもしれません。
どうしても、私の視点が海外との比較よりも、日本国内で生きている人が生き生きしてほしいという思いで、カフェで過ごすことでもないし、場所の居心地の良さだけではありません。
気安く人が集まって、コミュニケーションが取れる空間は必要で、その場所は、コミュニティも含むのではないだろうか、と言う点を、私は強調しています。
日本のサードプレイスを様々な角度から充実させること、誰もが笑顔で楽しく、充実した人生を歩んでもらえる社会を作りたいと思っています。
毎月開催【サードプレイス・ラボ】
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投稿者プロフィール
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。