【開催レポート】経済と企業の今を知るために僕がこれまで続けてきたこと(サードプレイス・ラボ 第54回)

サードプレイス・ラボの中で、扱いたいものの、なかなか触れていなかったテーマは、「マネー」に関するものでした。

やはり、特定の金融機関や商品に偏った案内、他のマネー系イベントと同質の内容ではダメだと感じていたもので、適任なスピーカーがいませんでした。

ただし、時期を待っていたので、ある人に今回、このテーマで話をしてもらうのは、ワクワクしていました。

(2021年6月22日開催)

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テーマと登壇者に悩む日々に巧妙の光

サードプレイス・ラボは、毎回のテーマと登壇してくれるゲストさんの選定が何よりも重要です。

誰が適任者なのか、どんなテーマだと参加したくなるのか、この点に関しては、常にウォッチしながら自分自身が考えています。

テーマが決まっても登壇者がいないと始まらないし、全く、接点がない人を登壇者にするのは、とても難しい(サードプレイス・ラボの雰囲気を知らないと困惑するのでしょう)。

今回、そんな悩みに巧妙の光として、加藤千秋さんがベストだと判断できました。

今まで、サードプレイス・ラボに参加してくれていた加藤千明さん

リアル開催の頃から、定期的によく参加してくれた加藤千明さん。

朗らかで、安心感を与えてくれる人柄が好きで、毎回、お話ができるのが楽しみでした。

そんな加藤さんが、2020年末のサードプレイス・フェスに貢献してくれたのは、当時、お勤め先を退職直前の有休消化期間に該当していたと知り、2021年の変化が訪れるのを楽しみにしていました。

独立されて半年となると、忙しい面はあるかと思ったのですが、「マネーに関する話を得意分野・領域を混ぜながら話してもらいたい」と相談したところ、快諾いただきました。

加藤千明(かとうちあき)さんのプロフィール

1969年生まれ、福井県出身。
大手国内証券会社を経て、東洋経済新報社入社。
マクロ経済・金融部門を中心に、業界担当(エレクトロニクス・化学)、投資信託評価、地域経済、米国企業分析などの業務に従事。
2021年2月に独立。ファイナンシャルプランナー
幸せマネーライフの水先案内人-FPオフィスウィズ― 代表
アメリカ企業リサーチラボ 代表

予告動画が前日のライブ配信になってしまった!

バタバタと忙しい日々だったこともあり、私も、予告動画を前日のライブ配信で伝えるという、遅れ気味のアクションになりました。

見ていただければわかるとおり(二重顎が激しい)、笑顔で期待感を持って、加藤さんの話を待っている私の表情が伝わっているでしょうか。

どんな話が聞けるのか、当日ギリギリまで、自分自身がワクワクしていました。

経済の理解とアメリカ企業をよく知らない!という事実

仕事柄、経済と企業分析を専門に行ってきた加藤さんの経験を踏まえた話を語ってくれました。

マネーの中でも経済、企業という切り口で語ってくれる方は、身近に多くはいないでしょう。

特に、加藤さんが得意なのはアメリカ企業について、アメリカ企業リサーチラボとして、フリーな立場で発信もされています。

投資の世界であれば、アメリカ企業へのインデックスファンド投資を分散積立で長期運用をしていれば、資産が形成できるという王道の話は有名です。

ただ、アメリカ企業と聞いて、何社知っているのか、と考えると、メジャーな、Googleを筆頭にしたGAFAM、コカコーラ、ウォルマート、GM(ゼネラルモーターズ)、といった限られた名前しか出てこないのが一般人の感覚。

データを丁寧にウォッチして、原稿にしてきた加藤さんだけに、信頼性は高いのは言うまでもありません。

今回、この辺りを深く話を聞けるとあって、私個人が、一番前のめりで参加していました。

日本経済の現状をデータから理解する

日本経済は、貿易黒字国(原材料を輸入し、商品に加工して輸出)から、投資収益国に変わっているという話をグラフを交えて解説をいただくとビックリしつつも納得しました。

日本が、個人消費が経済を支える国になっているというのも当然です。

平成の30年間は、所得が一切増えていないのが日本経済の実績。

確かに、労働生産性も高くないですし、グローバル競争力が低下しています。

新たな発想で経済再生・強化が必要というまとめの部分には、参加者の皆さんは、うなづいていました。

加藤さんの企業業績の見方からアメリカ企業の情報収集

企業の売上高、利益(営業利益、当期利益)、部門別(セグメント)まで見ながら、何で稼いでいるのかを決算短信で読み解くのが、加藤さんの見方です。

具体例を挙げながら、説明してもらえるので、大学教授の概論よりも説得力がありました。

世界No.1の経済力とグローバル成長企業も多く、新しいビジネスも生まれ、株価も上昇トレンドが続いているという意味で、アメリカ企業の情報収集を続けてきた、本丸の話が後半に展開されました。

Amazon、コストコなど、日本にいてもサービスをリアルで感じる企業だけでなく、テック企業なども含めて紹介してくれた点は秀逸でした。

企業分析は専門家か、投資家以外は不要と考えるのは早計です。

そのためには、正しい情報を掴むという姿勢を継続することの重要性を感じました。

▼具体的な企業名や詳細は、当日のアーカイブをYouTubeにアップしています。

質疑応答まで含めて、真摯にわかりやすく話をしてくれたことで、加藤さんの専門性と強みが伝わり、経済とアメリカ企業について理解が進みました。

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。