『「毒親」の正体 精神科医の診察室から』水島広子(著)を読むと、問題の構図が理解できる

「毒親」って言葉を耳にした瞬間、どんなイメージを持ちますか?

自分のことは大丈夫なのか。自分の親は毒親だったのか。色々なことを考えてしまうはず。

そもそも、毒親って、どうして生まれてしまうのか。我が子ほど可愛くて、愛おしい存在はないはずなのに。

元国会議員の水嶋広子さんの『「毒親」の正体―精神科医の診察室から―(新潮新書)』を読んでみました。

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「毒親」って言葉の響きには、暗い光景が浮かぶ

最初に、「毒親」って言葉を耳にしたときの印象は話すられません。

子どもを育てていく存在の親は、愛情溢れながら、時に叱りつけてでも、向き合っているもの。

「毒親」って響きは子供との関係も、家庭の雰囲気も、暗い光景しか浮か日ません。

毒親自身が、適応障害などを抱えていたとしたら、子どもはどう向き合えばいいのか

そもそも、どうして毒親という存在が世の中に生まれているのでしょうか。

虐待とか子どもへの暴力みたいな話は昔からありました。

親として不適格であっても、子どもを育てなければいけない人はいるわけで、パーフェクトだから、人の親になるというわけではありません。

この毒親は、子どもへのストレスをぶつけるだけという観点だけで見れば、育てにくい発達障害の子どもを抱えているという話もあります。

その前に、親自身が、適応障害などの精神疾患を抱えているという切り口で水島さんが開設されていた点には驚かされました。

親個人に抱えている問題があるのだとしたら、子どもは被害者的存在とも言えます。

医療やケアの専門家によって、支えてもらいながら子ども側が毒親への接し方を身につけないと、まともな人間関係は気づけないのかもしれません。

毒親から逃げればいい!と簡単に言われても困る

毒親だから、自分は他の安全な場所に逃げ出せばいいと簡単に解決策を提示しようとする人もいますが、これは難しい。

結局、親は自らの子どもを養育する義務があるのであって、未成年の子どもと親が関係性を切り捨てるのは難しいものです。

生活をしていくため、生きていくためには、少なくとも10代の期間は、親の庇護が必要な部分があります。(金銭的、精神的な意味合い)

ただ、毒親自身が抱えている問題への認識がなければ、我が子にひどい仕打ちや態度、言動を行っていても、第三者は知らないケースがありえます。

ある意味、異常で異質な部分がある親との距離感の持ち方だけでも、周りの人間がアドバイスしなければ、その後の子どもの人生に影響が芽生え、子ども自身も毒親に成長・変貌してしまうとも言える、負の連鎖が生まれてしまうかもしれないのです。

毒親は、自らも毒親に育てられたのかもしれない

では、毒親はいつ、どうやって誕生したのかと考えてみると、毒親自身も誰かの子どもだったわけで、彼ら自身も毒親の元で育てられ、デフォルトとして毒親モデルがセットされているケースもあるそうなのです。

親=毒親となっていれば、自分が育てられたスタイルを子ども施します。

当然、毒親の子は、毒親になってしまうとしたら、子ども側は大変です。

よほど、賢くて、自分や周りを見て判断できるような子どもでなければ、自分も、いつの間にか身につけたスタイルで、子育てをして、毒親化していくのだとしたら、浮かばれません。

毒親とは距離感を持って手放すのがいい

では、毒親とどんな関係性を築けばいいのか、と言われた時に手放すようなものと水島さんが語りかけたことが印象に残りました。

親子の関係そのものを清算するのは厳しいものですから、せめて、お互いの距離感を広めにとっておくことで、被害を最小限に止めるのは適切な対応と言えるでしょう。

距離さえあれば、どんな毒親の言動出会っても、半減していきます。

諦めるとしたら切ないですが、手放すのであれば、無理に親子の愛情を密着感で判断しない、ドライなスタンスを認めてしまえば、気が楽になります。

自分の親は、毒親なんだと認識できるだけで、子どもは救われて、自分で人生を切り開く決断が早々にできるのです。(おそらく、早熟な子供として育っていくのでしょう)

毒親ってどうして存在するのだろう、などの素朴な疑問があれば、『「毒親」の正体』をお読みになることをオススメします。

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。