自らの衰え、老いを意識するようになったのは、若者から中年・ミドル世代になった時からではないでしょうか?
人生100年時代の34歳が、果たして「老い」を意識するものでしょうか?
本来は、自分の人生や家族(パートナーや子ども)のことに意識が向っていて、いつか訪れる自らの「老い」について、稀代の天才、落合陽一さんの本を読んでみました。
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34歳の落合陽一が、老いを考えるという切り口が斬新
若者から中年に切り替わる、30代半ばの時点で、老いに真剣に向き合うことは少ない。
もちろん、祖父母や両親に衰えを感じる年代なのだけれども、自分箏として考える年代ではない。
現代の魔術師的な天才、落合陽一が「老い」をテクノロジーや未来思考で考えた一冊の本があると聞いて、手に取ったのが『落合陽一 34歳、「老い」と向き合う:超高齢社会における新しい成長』です。
自分が34歳の時は、結婚直前の年齢だったので、自分の幸福は考えたものの、老いていく自分を考えることはありませんでした。
介護には大きな矛盾と課題があるし、他人事にはなれない!
誰もが歳を重ねて老いていけば、自分の身体に不自由を感じて、誰かの支援が必要になって、介護をしてもらう必要が出てきます。
第一義的には、家族(子どもや孫)が担うのが介護と言われてますが、負担が著しく、公的な介護サービスや、有料介護サービスを利用する人も増えています。
介護を望まない高齢者もいますが、日常生活を送るのが大変なため、最後には受け入れざるをえません。
日本の人口構成が、高齢化になることは予想されていたにもかかわらず、十分に準備もできずに、人生の終盤を迎えてしまっている現実。
介護事業を担う人たちの身体的・精神的負担は大きいと言われているのに、賃金は低い状態は変わっていません。
人手不足が謳われる保育士と似通った構図のようで、幼児が成長していく明るい未来とのギャップは甚だしいのが介護になります。(期間が決まっている保育とは大きな違いがあります)
育ててもらった両親や祖父母の面倒を見ながら、自らの家族との生活と仕事が同時進行することは、かなりハードになるため、介護離職という問題も生まれています。
さらに、介護する側からされる側に切り替わる時期が誰にとっても訪れるのに、未来の労働者人口は減り、介護対象者は増えていくという予測は無視できません。
介護の期間を短くするには健康寿命の期間を伸ばすしかない
待ったなしの介護問題を解決するには、介護が必要になる対象者を減らすか、対象期間を短くするしか方法は思い浮かびません。
1つには、現役世代と高齢者それぞれが、健康寿命を伸ばせるように、生活スタイルを良いものに変えていく方向に誰もが理解して進んでいかなければなりません。
もう1つは、介護の負担を減らすために、人手以外の方法を用いるという考え方をテクノロジーを軸に落合陽一さんが紹介をしてくれています。
ロボットや機械に頼って生きたくない!(冷たい!)
などと非難の声をあげる高齢者や介護業界関係者はいるかもしれませんが、健康寿命先の人生には介護は不可欠であって、この負担を減らすためには、避けられない道だと自覚する必要があると認めましょう。
落合陽一が紹介していた介護テクノロジーたち
『落合陽一 34歳、「老い」と向き合う:超高齢社会における新しい成長』の中で、落合陽一が紹介した数多くの介護テクノロジーの一部を紹介します。
視力をカバーするテクノロジー
字が読めない「失語症」や「ディスレクシア」の人に向けて開発されたスマートグラス「OTON GLASS」は読みたい文字の方を向いて付属のボタンを押すと、書かれた文字が音声で聞こえる商品。
確かに、老化で視力が大幅に落ちたり、糖尿病網膜症で失明しても、このスマートグラス「OTON GLASS」のような、ウェラブルデバイス(手首や腕、頭などに装着するコンピューターデバイス、例:スマートウォッチ)があれば、生活の質は最低限維持できるのかもしれません。
ロボットスーツ「HUL」で身体能力を補う
CYBERDYNE株式会社(サイバーダイン株式会社)のロボットスーツ「HUL」は、身体の動きを補う技術として、ヨーロッパにも展開されています。(保険適用があるため)
理学療法的なアプローチやリハビリなどのトレーニングによって、老化で衰えた身体は元の状態には戻れません。
介護従事をする方の体力や労力の負担を軽減するためにも、ロボットスーツは強力な支援ツールになります。
他にも『落合陽一 34歳、「老い」と向き合う:超高齢社会における新しい成長』の中では、いくつもの介護向けのテクノロジーが紹介されています。
現時点では、これらの支援アイテムは量産化できるわけではないので、コストが高いのが難点です。
介護を人材リソースだけで補うには厳しいと判断して、普及を進めることが重要な課題です。
介護に明るい未来を切り拓ければライフビジョンが変わる
介護に明るい未来が切り拓くことができるかどうか。
人生のエンディングに向けて、なかなか笑顔で楽しめない苦しい時期のイメージを払拭できるかという課題を解決できれば、誰もが描くライフビジョンが大きく変わります。
人生を長く生きてきた方達だからこそ、誰かに負担をかけるのが嫌だという感覚は強いのも理解できます。
テクノロジーも社会制度も含めて安心できる社会が築ければ、介護は新しい日本の産業として世界に発信できるチャンスもあるのだと考えられるようになりました。
◆ 介護に足りないのは理解と情報だと介護作家・ブロガーの工藤広伸さんから学ぶ
◆ 阿川佐和子の介護実体験を感じる『ことことこーこ』は、中高年には読んでほしい一冊
◆ 思わず手に取って引き込まれた一冊!『夫が倒れた!献身プレイが始まった』野田敦子
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。