コンスタントに出版を重ねられる人って偉大な存在です。
私の知り合いでもある、大杉潤さんは、ご自身がビジネス書を1万冊以上読んで、実践してきた方だからこそ、書ける素晴らしい作家さんです。
『定年ひとり起業 マネー編』を読み込んで、レビュー・感想をまとめてみました。
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「定年ひとり起業」の道は誰でもチャレンジできる!
定年になれば、会社組織を離れて自由の身になれると考える人は多いかもしれませんが、一方で、受け取れる年金や退職金の金額などを踏まえて、不安に感じる人も増えています。
この問題を解消する方法を「定年ひとり起業」というコンセプトを展開しているのが、大杉潤さんです。
「定年ひとり起業」の実践家・大杉さんだから語れる内容がたくさん!
フリーの研修講師、経営コンサルタント、ビジネス書作家という大杉潤さんが出版された『定年ひとり起業 マネー編』 を出版社の自由国民社様から献本いただきました。
数年前から、読書会や著者を交えた出版記念イベントなどでお会いして、サードプレイス・ラボにも登壇していただいた、大杉さんの新刊ということで心待ちにしていました。
2021年に『定年起業を始めるならこの1冊! 定年ひとり起業』が大人気な本になっていたのは記憶に新しいところです。
前作では、大杉さん自身が歩んできた「定年ひとり起業」そのものを赤裸々に語り、年金受給についても、詳しくプランを語られていました。
今回、続編の『定年ひとり起業 マネー編』では、より、マネーの部分を軸に語られているので、定年後の人生に不安を感じている方には最適の一冊です。
本の目次とポイント理解
5章から構成されている『定年ひとり起業 マネー編』。
第1章 月5万円をずっと稼ぎ続ける「理想の働き方」
第2章 まずは年金を知ろう!
第3章 銀行が進める投資商品がダメな理由
第4章 老後ライフスタイルを決定づける「終の住処」
第5章 老後資金の作り方 年表と7原則
どの章も考えさせられるポイントがありました。
第1章 月5万円をずっと稼ぎ続ける「理想の働き方」
定年後と言われる60代になって、月いくら稼ぐ必要があるのでしょうか。
退職金や年金、資産運用が順調であれば、悠々自適な人生の後半を送ることができるのかもしれません。
ただ、人生100年時代と呼ばれる中で、本当に生活を送っていくのに安心できるのか、と問われると、心許ないのが現実。
そこで、大杉さんは、月5万円を60歳以降も生涯現役として稼ぎ続けようという提案をされています。
フリーランスな立場で安定的に月5万円を稼ぐのは、簡単な話ではありません。
だからこそ、藤原和博さんのメソッド、三つの専門性を組み合わせる「クレジットの三角形」という100万人に1人という価値を持てれば、稼ぎ続けることができると断言しています。
第2章 まずは年金を知ろう!
将来、日本の年金制度は破綻するなどと騒がれている話を耳にすると、現役世代としては、今、納めている年金は、自分のためではなく、自分の親を含めた高齢者世代へのギフトに過ぎないと気付かされますよね。
60歳から年金をもらえるのではなく、65歳にスライドした制度に変わり、将来的には70歳になるであろうと大杉さんも予測しています。
となると、なおさら、年金を受け取ることへの不安が出てきますが、あえて、繰り下げて増額して受け取るという提案をされています。
人生の終了日やタイミングがわからないなかで、受給できる年金を後回しにして、増額するという考え方は、勇気が入りますし、そもそも、60歳〜70歳のタイミングで収入となる稼ぎがなければ、生活が破綻します。
だからこそ、「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」、日本年金機構の「窓口相談」をしっかり活用することで、シミュレーションをしっかりして、ベストな方法を見つけることを勧める点は、前作と同様ですが、誰にとっても重要なポイントだと思います。
第3章 銀行がすすめる投資商品がダメな理由
退職金やまとまったお金があると、銀行などの金融機関を頼って、投資商品を選びたくなりあます。
専門的知識が足りないのだから頼りたくなる気持ちはわかりますが、銀行などもビジネスですから、手数料が稼げる商品を推してくるのは仕方のないことです。
元銀行マンの大杉さん自らが、正直に語ることで、説得力が増している話です。
「つみたてNISA」や「米国株S&P500インデックス商品」をおすすめしてくるのは王道なので、親切なアドバイスだと感じました。
第4章 老後ライフスタイルを決定づける「終の住処」
住宅という大きな資産(負債とも言いますが)をどう捉えるのかが、人生100年時代にとって重要なのは忘れてはいけない点です。
現役世代の時に、購入した自宅(戸建て、マンション問わず)が、ローン返済を終えたタイミングで老朽化していて、住みにくくなったり、大型修繕工事が必要になり、多額の金銭的負担の問題は、指摘をされて、ドキッとしました。
30代で購入した新築の建物は、50年経過した時点で、寿命も尽きれば問題ないものの、その先、20年以上の長さがあれば、身体よりも住居の老朽化で生活が困ることになるわけです。
大杉さん自身は、ハワイでのサード・キャリアとしての生活を夢見つつ、今は、伊豆にマンションを買われて、事務所も兼ねた状態で生活していらっしゃいます。
また、住居だけでなく、周辺環境も、高齢者になった自分にとって安心安全な場所を見つけるというのは、盲点でした。
有料老人ホームに行けば済むという考え方は、高齢者が増えて介護職で働く人が足りない状況を踏まえると、狭き門になるのは間違いありません。
できるだけ、健康でありながら、どうやって「終の住処」を決めるのかは、大いなる課題だと認識できました。
第5章 老後資金の作り方 年表と7原則
60歳から老後資金は作れるというメッセージはインパクトがありました。
確かに、現役世代だと自分自身と家族への教育投資や介護サポートなどが必要で、潤沢に老後資金を用意できることは難しい人が大半です。
だからこそ、老後の資産という意味で誰もが不安なのですから。
その問題を「定年ひとり起業」というスタイルで、生涯現役として働きながら、資産運用をしっかりと行うというのは、今までにない発想です。
生涯現役でありながら、年金をもらいつつ、資産を運用していこうとすると、それなりに稼げる状態の自分であることが最重要です。
雇われる身では、生涯現役という働き方は考えにくいです。(創業者・経営者なら別ですが)
大事なのは、自分のペースで楽しく働く人生を続けていくことにあると理解しました。
長年の経験と豊富な知識、自分のスタイルを提案する、大杉さん
大杉さんの魅力は、たくさんありますが、長年の経験と豊富な知識を惜しみなく、著書やセミナーなどで伝えてくれる点に尽きます。
自分の特殊性よりも、自分のやり方を見せて、是非、読者など世間の人に再現して欲しいという思いが伝わってきます。
ビジネス書や自己啓発本の作家さんは、自分の経験が特別なもので、山あり谷ありの人生を歩んできたからこそ、この内容に価値があるというスタイルか、誰もが今まで見聞きした内容の再構築な本に溢れています。
その点、大杉さんは、自身のことを軸にしながらも、客観性を求めて、多くの本・著者から学び続ける姿勢を絶やしません。
新しいことへのチャレンジをやめない姿と、軸のブレない生き方、この両輪が見事に花開いている方です。
定年後という未来をどう見据えるのか、まずは考えて行動しよう
60歳定年、65歳定年延長、という社会の流れのなかで、私たちは、その先の未来をどうしようと考えればいいのでしょうか。
健康な身体で、自由に暮らせるというだけでなく、社会に役立つ存在として、生き続けるために、何が必要なのか、自ら考えて行動をしましょう!
そのためには、『定年ひとり起業 マネー編』の考え方は非常に参考になります。
大杉潤さんの著書
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。