定年はゴールじゃない!1万冊読んだ大杉潤さんのトリプル・キャリア論

サードプレイスが提唱されている本だ!!!

発売日前から、大杉潤さんの『定年後不安 人生100年時代の生き方 (角川新書)』を心待ちにしていました。

著者である、大杉潤さんと話をしていて、本のエッセンスを聞いたことと、私の生き方、ブログに関わるサードプレイスに関しても触れていると事前に聞いてしまったからです。

 家庭を第1の場所、職場(学校)を第2の場所とすると、第3の場所とすると、第3の場所を作って、そのコミュニティを大切にし、人間関係を拡げ育てていくのです。この居心地のいい第3の場所を「サードプレイス」と呼びます。
会社や仕事だけでない、また家庭とも別の、あなた独自の「サードプレイス」という場を持ち、そこで一定の時間を過ごすライフスタイルを作るのです。
もし、「サードプレイス」で人間関係が構築できれば、定年後にすべての繋がりが失われる、ということはなくなります。

サードプレイスと定年後の生き方の関係を語っているという点は、私の将来を見据えて大事なヒントが、さりげなく書かれていました。

現役ビジネスパーソンの反論も2点予測しています。

・仕事が忙しくて時間がない

・自分が参加したいコミュニティーがない

どちらについて、私も耳にしています。

仕事や家庭が忙しいことを理由に何もできないという話。よくわかります。私も、どちらもピークになると、サードプレイスな部分が後回しになるときがあります。

生活の糧を稼ぐ仕事と、身近な家族を見捨ててまで、サードプレイスに没頭するのは間違いです。あくまでも、第3の場所なのですから。

ただし、職場(学校)と家庭だけで過ごすのであれば、定年世代になれば、家庭だけに居場所が偏ってしまい、必ずしも楽しい時間を過ごせるとは言えません。

しかも、家族から距離感を置かれてしまったら、あなたの居場所はどこにもなくなり、孤独感に襲われる姿を創造してみてください。

自分でコミュニティを作ってしまえばいい、という意味で、私は「サードプレイス・ラボ」を作りました。思考錯誤を繰り返していますが、継続していくなかで、素敵な仲間との出会い、学びに触れています。

自分で主催するのは大変だけども、まずは、知り合いのコミュニティに参加してみるというスタンスで関わる一歩目から、チャレンジしても良いと思います。

1万冊のビジネス書を読んだ男=大杉潤さん

大杉潤さんにお会いしたのは、神保町のブックハウスカフェのイベントでした。

【参考ブログ記事】
神保町「ブックハウスカフェ」は居心地が良い場所です!

それまでは、正直、私は大杉さんを存じ上げず、完全にノーマークな状態でした。

当日のイベントの司会・ナビゲートをしている姿を見て、注目しました。

本が好きな物腰の柔らかい温和なおじ様という印象が強く、どんな人なのかと、気になってお話を聞いてみました。

元銀行マンで、転職後、人事畑などを歩き、今は、起業された個人。

ここまでは、他の方でも、たまにお聞きするかもしれないプロフィールです。

「ビジネス書を30年で1万冊読んだ」

この一言でビリビリと感じました。

1万冊?!

世の中に読書家は多くて、大量に読んでいる方は、経営者や著名人にはいますが、失礼かもしれませんが、普通の元サラリーマンです。
年間300冊以上を読むということは、1日1冊読了してきたと。

え?私の目指す1日1冊読了を30年も続けてきた人が目の前にいる!!!

「1万冊も読むと同じような主張や内容の本も多いですよね?」

「1万冊の中で、1番ってどれですか?」

イベント終了後、気になって、色々と話を聞いてしまいました。

【参考ブログ記事】
書店で定期イベントを開催する大杉潤さんは、知恵と行動の人だ!

1年前に本を出されて、近日、2冊目を出版予定と伺いました。

目の前に置かれた1冊の本は、『入社3年目までの仕事の悩みに、ビジネス書10000冊から答えを見つけました』でした。

入社3年目までの仕事の悩みに、ビジネス書10000冊から答えを見つけました
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今の私はターゲット外なのだと思いつつも、多読のビジネス書からエッセンスを伝えている点は共感できました。

私が入社3年目までのビジネスパーソンだったら、しっかりと読み込んでいたはずです。

◆大杉潤さんサイトhttp://jun-ohsugi.com/

定年後の不安は3つ「カネ」「孤独」「健康」

年金問題が発覚してから、日本人は、自分が高齢者になった未来を予測して、生活していくためのお金の不安に駆られました。

結果として、貯蓄や資産運用に意識を向けていく流れが作られてきました。

お金がなくなる不安を防ぐには、自らが働いて稼ぐ(不労所得的な稼ぎ方もありますが)か、莫大な資産を用意しておくしか方法がありません。

どちらかというと、後者のムードが強く、投資信託、株式投資、不動産投資などへ向かう方が増えていきつつ、節約術なども根強く支持されてきました。

60歳、または、65歳で現役世代から引退するという考え方がベースにされています。

この固定概念に異を唱えたのが、今回の大杉潤さんの『定年後不安 人生100年時代の生き方 (角川新書)』でした。

このシンプルな新書本には中身の深みがあります!

また、定年後に訪れる、メインな環境である、職場・仕事、仕事からの離脱でコミュニケーションする相手が減ってしまい、孤独感に苛まれるという話。

定年後のイメージの中で、暗さを感じさせる部分です。

60歳早々で、高齢者や老人というには、若すぎるのです。まだまだ、活力がある年代ならば、自分のやりたいこと、社会に貢献できることを見出すことで、孤独に陥ることが防げます。

もう1つの老後の不安は、健康の話。
年々、老化が進む身体には、体調不良な部分が発生して、病気にかかってしまうと楽しい毎日が過ごせません。
医療費が嵩めば、お金の不安とセットになり、高齢者として生きる自分の姿が楽しいものにはなれません。

若手から中年に変わった私にしても、この3つの不安は親世代を見ていて、ダイレクトに感じるようになると、頭の片隅から消えることはありません。

なんとかしなければいけない。その解決策を提示してくれる一冊が大杉さんの新刊でした。

3毛作な「トリプル・キャリア」が必要な時代に!

この本は、ビジネス書からの引用や展開が多い1冊ですが、大杉さんのオリジナルな考え方は、このトリプル・キャリアに関する考え方がポイントになっています。

60歳の定年退職時と75歳前後の計2回「働き方」をチェンジして、全部で3つのキャリアを計画的・戦略的に作っていく方法を、私は「トリプル・キャリア」と呼んでいます。3毛作の人生を目指すのです。

第1のキャリアは、会社員として「雇われる働き方」

第2のキャリアは、「雇われない働き方」

第3のキャリアは、好きなことに絞り込んで自由に働く「理想の働き方」

フリーランスな方が増える時代、正社員としての雇用が変わるであろう日本の雇用マーケットの話題が頻繁に出ていますが、基本は、会社員として雇用される働き方を基本に置いています。

もちろん、若い方が、社会人スタート早々から、「雇われない働き方」で活躍する方が増えています。プロジェクト単位であったり、複業(複数の生業という意味のため、副業とは異なります)スタイルで働く人が増えています。

これからの時代は、この第2のキャリア「雇われない働き方」をどうやっていくのかが、年代を問わず重要になってくると感じています。

そのためにも、「好きなこと」を軸にしないといけないというスタンスが盛り上がっているのは、日本人の幸せ度を高めるために、大きな変革を起こしていくと予想しています。

ここまでは、誰もが納得できる話なのですが、第3のキャリア「理想の働き方」が、とても斬新でした。

自分の親世代、祖父母世代を見ていても、ファミリービジネス的な事業をやっていなければ、後期高齢者に近いと引退世代と考えていました。

ゆったりと生きる毎日。好きなことをして過ごす日々。

もはや、お金を稼ぐ目的や、移動を伴うような仕事は体力的に厳しいですし、若い人と競うには無理があります。

私の父型の祖父母や叔父たちは、亡くなる直前まで、自分の畑を持って営んでいました。

決して、お金を儲けるためにではなく、家族と近い人に配れる程度の少ない規模の農作物をコツコツと作る生活。

偶然ですが、彼らは畑で倒れて亡くなっています。
人間が土に還るようだと感じていたことを思い出しました。

自分の足腰を動かし、自分にできることを焦らずに過ごす。

私に農業は無理であっても、同じように死ぬ間際まで社会に関わり、貢献できるようなことを細々とやっていくことは生きがいになるということは腹落ちできました。

まとめ:生涯現役っていうのが普通になる

リンダ・グラットンの『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略』がインパクトを与えた人生100年時代というテーマ。

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どうしても、後半の40年をどう過ごすのか、と誰もが考えてしまいます。

生涯現役で働く、社会に関わっていくことが普通なのだという結論に至ります。

老いていくことが暗い、さみしいことではなく、どうやって、楽しみながら生きていくのか。そのために、今、何をするのか、数年後にどうなっていたいのか。

所属している組織、家族のことではなく、自分自身のことを考える、キャリアプランは雇われ方ではないですし、ライフプランはお金の問題だけを指すのではありません。

生涯現役で生きることを念頭に置けば、無駄な不安は消え去り、前向きに、しかも計画的に自分のやりたいことに向かっていけるようになると考えます。

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