世界史の背景には宗教の影響が大きい!紛争につながってほしくない!

世界の紛争の背景には、政治よりも宗教の影響が強いと感じませんか?

宗教が変えた世界史 ビフォーとアフターが一目でわかる』(祝田秀全 監修、かゆみ歴史編集部 編)を読んで、この疑問を解消しようと試みました。

2000年以上の人類の歴史で、大事なターニングポイントになった宗教という観点を無宗教な私が読み込むのは、簡単ではありませでした。

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歴史の転換点には宗教の存在がある

高校時代の世界史の授業は、私にとっては、正直いって苦痛でした。

現代の国の名前とも違い、人物名も記憶にハマることが少ないので、当然です。

その当時から、宗教が人の歴史にとって大事なものであること、そして、紛争や戦争の火種、政治に利用されてきたことだけは、漠然と理解できました。

宗教自体は、信心の問題なので自由ですが、排他的になりすぎる

1つ1つの宗教の誕生や歴史などについては、『宗教が変えた世界史 ビフォーとアフターが一目でわかる』を読むか、各宗教史を調べてもらうのが良いと思います。

どの宗教が良い、悪いという話でも比較をしたいわけでも、非難をしたい立場でもない、無宗教な私にとって、この宗教と世界史の関係を読み込むことは、根本的な問題について、考えることにつながりました。

各個人や地域で、特定の宗教を信じることは自由ではあるが、他の宗教を排除しようとする姿勢こそが、時代を動かしてきたのではないだろうか、という点に気づいたのです。

政治体制も独裁者的な王がいるかいないか、科学的な知識もない時代に、人は縋るべきものに宗教を選ばざる得なかったのは納得できます。

ですから、現代人にとっては、宗教への依存度は薄まっているのは仕方ありません。

もちろん、国や地域、家族などによって差があるのは当然なので、自由です。

ただ、宗教を背景に紛争の火種につながるというのは、よろしくないと感じています。

相手を叩け!とは経典的なものにポジティブに書かれているとは理解できないからです。

結局は、宗教を政争や戦争の理由にしてしまったことが、世界史の変動期には多いのです。

異端に感じる相手を排斥したくなる心理

特定の宗教を信じて、自分の拠り所にしたり、行動規範にすることは間違ってはいません。

ただ、宗教を生み出した創始者の考え方を継いでいく時に、自分の宗派拡大を狙うと、異端なものを信じる相手を排斥したくなる、改宗させたくなる結果、紛争につながります。

日本のような多神教文化ならば、この考え方は納得いただけるのでしょうが、世界の大半は、一神教のため、他の宗教が存在すること自体が認められないのです。

法的には自由が認められるとしても、長年の宗教のDNAを引き継ぐと、他派はゆるせない存在になるわけです。

結果として、人の心や考えの拠り所としての宗教が戦いの火種になり、繰り返されてきたのです。

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新興宗教を見ると、どの宗教の成り立ちも想像できる

どの宗教も開祖にあたる存在がいて、その教えを引き継ぎ、信じる人たちに支えられています。

考えてみれば、どの宗教も、元々は、新興宗教だったはず。

排斥されたり、理解されないような環境を乗り越えて、一定数の指示、信者がいて成り立っています。

日本でも、問題を起こしてきた、新興宗教の存在があっただけに、彼らに対して批判的な見方になりがちです。

でも、憲法では信教の自由は認められているので、周囲は許容しなければならないのです。

ただ、自分たちの宗教を拡大して、社会に影響を与えたいと思うと、その暴走は、犯罪的や政治的な動きになり、無理やり人を引き込むという行為になり、拒絶感が生まれます。

開祖の存在の周りで影響を受けた第一世代以外は、その教えのエッセンスの解釈を広げてながら、腹落ちや理解できる人を増やしたいのでしょう。

自ら、どの宗教を選ぶのも自由ですが、他者を認めない、排除しようという考えだけには同意し兼ねますし、ビジネス的な方向に向かうのも、本筋ではないと思います

日本の場合、宗教団体には、税制上の優遇もありますから、この辺りは、精緻に判断する必要があると考えます。

宗教は人を幸せにする存在であるべき

私は、誰が、どの宗教を信じても構わないと思っています。

どの宗教であっても、信じる人を幸せにする存在であるならば、という条件はつけますが。

また、自らと異なる宗教を信じることを背景に、暴力的な行為、戦争行為などによって、他者を傷つけたり、生活する環境を破壊することは認めたくありません。

この当たり前だと考えることを理解してくれれば、紛争のもとに宗教がならないのでないかと個人的には考えます。

※宗教学者でも専門家でもないので、細かい点に齟齬があればご容赦ください。

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安斎 輝夫
安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。