映画「2012」を見たのは、何年振りだろう。
最初はタイトルも含めて忘れていたのに、見始めたら、先の展開を知っている自分がいました。
COVID-19発生時に、Netfrixなどで人気が再燃したらしいですが、正直いうと心地よい作品とは言いにくと感じました。
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スケールは大きい!でも、不可思議な設定も多い!現代のノアの方舟
「2012」(吹替版)は、3隻の船(現代のノアの方舟)で天変地異から脱出できる人とできない人を描く。
この3隻に乗れる、乗れないを誰がどのように判断するのか。危機的状況で建造中の船を持つ、中国関係者が下請け的に扱われている点は不可解
また、あれだけの規模の船の動力源はどうなっているのか、など冷静に考えると不可思議な設定が多いことに気づくはず。
世界的な自然災害による人類の危機を描く作品
VFXをたっぷり使うだけに、スクリーンで見れば迫力満点だったのは間違いありません。
ただ、ここまでの人類の危機、破滅的な地球の変化に襲われた時に、冷静な判断はできないだろうと、私は考えます。
ストーリー
2009年、トップクラスの科学者のチームは、地球が間もなく滅亡に向かっているという事実をつかんでいた… 2012年までにできるだけ多くの人類を救出するようにと世界各国のリーダーからの要請を受けていたが、人類すべてが救出されるのは不可能だということは明白な事実だった。 ジャクソン・カーティスが子供2人とイエローストーンに旅行中、偶然干し上がった湖底に建てられた巨大なリサーチ施設を発見する。そして政府が隠蔽している、「世界が滅亡へ向 かっている」という秘密を知ってしまう。ジャクソンは自分の家族、自分自身の身を守る為に必死で生き残る術を模索しはじめるが、大地震、火山の噴火、津波など次々と恐ろしい天災が地球を襲ってくる…
科学者の発見した驚愕の事実を、政治的判断をする者、金持ちと庶民の間での差などが入り乱れつつ、世界的に展開していく物語はスケールが大きい。
ラストまで見ると希望は見えるものの、この展開であれば、どれぐらいの人間が亡くなったのか計り知れない。
サバイバルな状況が続き、生き残れない者が大半な状況の中で、無茶な展開、偶然が続くのはご愛嬌というしかありません。
スケールの大きな天変地異を予測できても幸せにはなれない
今回の作品では、インドの科学者が、異変に気づき、世界の科学者たちが協力するという前提に立つのですが、この発見者は、あっけなく災害に巻き込まれていきます。
予測できる情報を入手して、発信したからといって、生き残る保証はありません。
その危機的状況の中で、人間だけでなく、動物まで方舟に乗せようとした行動は、謎が残ります。
誰が生き残るのか、生き残れないのか、というクライシス的な映画の場合、メインの主役以外は、どこで命を落とすのかは分かりません。
これほどの天変地異について何も知らずに襲われたら、大半の人は逃げ出すこともできずに生を終えるしか道がないのは仕方ないとしても、発見者までも、と思うと切ない気持ちに襲われます。
発見するという行為は偉大であっても、解決するまで至るとは限らないのだから、実社会でも理解できる話なのですが。
もし、2011年3月11日以降だったら、この映画はどう受け止められたのか
2009年11月に世界で公開された、映画「2012」はヒット作品と言われていますが、もし、2011年3月11日以降だったら、どう受け止めたのでしょうか。
特に、日本人は目を覆いたい気持ちになったはずです。
あの東日本大震災以降、公開を見送る、延期するという作品が数作ありました。
私たち人類が贖えない、自然の猛威に対して非力であるという事実を知り、その先に、原発・放射能の危機を感じた記憶は消えていません。
この作品では、アメリカの原発などは一切触れられていません。
自然と人工的なものがダブルパンチで襲ってきたら、逃げようはないと覚悟してしまうのは私だけではないはずです。
地球も生きている存在だと再認識
地球規模で起きる天変地異の話の前提として忘れてはいけないのは、この星、地球も生きているという明確な事実です。
この母なる地球という星が奇跡的な環境であったからこそ、多くの生物が生まれ、人類が発展してきたのです。
地球の資源も含めて全て我が物顔で支配しようとする人類に、映画「2012」のような出来事が現実にならないことを願いつつ、この作品のメッセージとして受け取りました。
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投稿者プロフィール
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。