元官僚の大学院教授・岸博幸が、人生の締め切りがわかったことで気づいた、残りの人生を“ハッピー”に生きるための究極の思考法を語る一冊『余命10年 多発性骨髄腫になって、やめたこと・始めたこと。』を貪るように読み切りました。
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残り10年は”ハッピー”と”エンジョイ”を追求すると決めた岸博幸氏
岸博幸氏が唱える、ハッピーとエンジョイとはどういったものなのだろうか?
〝ハッピー〟とは、周囲に気兼ねするのはやめ、
自分がやりたいこと、やるべきだと思うことを最優先にし、 日々の自己満足度を高めることだ。 これに対して〝エンジョイ〟とは、 チャンスがあれば積極的に新しい世界に飛び込み、 今までと違った経験をし、人生の幅を広げるということ。
自己満足を高め、人生の幅を広げる10年を送りたいという考えこそが、この本の最大にしてシンプルなメッセージです。
余命宣告で10年って長すぎると感じるのは私だけだろうか
余命宣告を自らが受けて、その期間が10年とされたら、その長さをどう感じるでしょうか?
いい大人であれば、10年という月日の長さを実感しているはずです。
映画「余命10年」のストーリーを思い出したものの、当事者の年齢が全然違います。
つまり、人生の折り返し地点を過ぎた人間にとって、余命の長さは常に頭の片隅に存在するものであって、特別なものではない。
多発性骨髄腫と診断されて、この病気を受け入れて、余命10年ということを把握して生きようとする姿勢は人の変化の一端を感じます。
余命って、1年未満な気がするから長く感じる
闘病記やドラマを見ていると、余命は普通1年未満と語られることが多い。
その短い時間で何ができるのか、何が残せるのか、正直いえば、混乱して終わってしまいそうな存在にすぎない。
それだけに、経済政策通の岸さんが、自分のいなくなった日本の未来を見据えて語る部分は重さがありました。
明日、明後日というほどの短さではないものの、頭の中と気持ちを整理するには、終わりのない人生の時を考えるよりも、余命は診断された方が安心するのかも知れない。
とても残酷な響きに聞こえるけど、実際は、ゴールが設定されれば、有意義な時間を過ごせるとも言えるのではないだろうか。
余命って誰にだってあるもの!知らないだけだ!
このブログを読んでいるあなたも、書いている私も必ず待ち受ける自分の最期が待っています。
その時を事前に知ることができないからこそ、不安があったり、楽観したりするものですが、それだけに余命宣告は、正確無比でなくても、誰だって本当は知りたいものでしょう。
心置きなく、納得して、この世に生きた証を感じて去りたいならば、ENDのタイミングを知って、残りの期間を燃えるように生きてみたいと考えるのは不思議なことではありませんから。
もし、生まれた瞬間に自分の寿命がわかっていて、リミットのあるカウンターが設定されたら、あなたはどう生きるでしょうか。
”ハッピー”と”エンジョイ”って誰もが受け入れやすいシンプルさがある
余命が決まれば、当然、無駄なことはどんどんやめるはずです。
時間がもったいないので当然です。
一方で、やり残したことを全力でチャレンジするという気持ちもわかります。
これこそが、岸さんが『余命10年 多発性骨髄腫になって、やめたこと・始めたこと。』で語る、ハッピーとエンジョイの話なのだと捉えます。
1日1日と誰もが生きている以上、終わりの日に近づいているのは老若男女変わらないものです。
だからこそ、ハッピーとエンジョイを優先して生きるという、シンプルな岸さんの考えには共感しつつ、即実行しようと思えました。
あなたもハッピーとエンジョイを大切に日々を生きてみませんか?
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。