GW中だからこそ、「仕事の生産性」を考える
世間一般的にはGW中。しっかりと休みを取ることで大型連休にしている方も多いでしょう。このタイミングだからこそ、仕事の生産性について考えてみたくなりました。
人より一時間、よけいに働くことは尊い。努力である。勤勉である。だが、今までより一時間少なく働いて、今まで以上の成果を上げることも、また尊い。そこに人間の働きの進歩があるのではなかろうか。
昭和43年の発刊以来、累積520万部を超える超ロングセラー本として有名な、松下幸之助『道をひらく』の名言の一つです。
モーレツに働く日本人が行動経済成長を支えた時期に、松下幸之助が伝えたかったメッセ時の重さ。今よりも半世紀前に、予言めいた言葉を残せるのは天才経営者の素晴らしさの一端なのでしょうか。
日本の労働人口が減少し、働き方のスタイルが変わり、グローバル化と自動化(ロボット化・AIなど含む)が進んでいます。
だからこそ、今、仕事の生産性ということへの価値が意識される時代に突入していると考えます。
政府主導の働き方改革では、「同一労働同一賃金」「残業100時間未満」など今までの労働価値観の矛盾解消をベースにした論議が繰り広げられています。
実際に働く側の意識や行動は大きく変化しています。
無駄な残業をしないで、成果を出し、自分の時間を有効に活用して生きるスタイルは、特別なことではなくなりました。
仕事の生産性を考えれば、無駄な定例会議、手間のかかるだけでろくに中身が読まれない資料作りなどは、一掃されるべき存在に変わってきています。
古い価値観や慣習に縛られていると、時代に取り残されてしまう。
そういう危機感を持てるか、持てないかが、今、必要とされているのです。
仕事の生産性とは、たとえば自分が1時間あたりに生み出せる労働価値と考えるとわかりやすいです。単純に考えると時給単価で計算されて比較していますが、本質的には異なります。
自分の労働価値を意識すると、当然、無駄なことは減らす傾向に向かいます。
通勤時間を減らす為に「テレワーク」や「職場の近くに住む」という選択肢も、総合的な仕事の生産性と関わります。
長時間労働は、生産性を下げて、疲労を増すという二重の問題を抱えているので、避けるべき行為です。ただし、本人が望んで楽しめているならば、前提は変わります。趣味的な価値観で没頭しているならば、意識が異なるからです。
たとえば、芸術家が寝食を忘れて作品作りに打ち込んでいる姿を見て、長時間労働とは誰も認識しません。
義務感的に求められる長時間労働は撲滅されるべき存在です。
仕事の生産性を握るのは、スタートの時点から、求めるゴールを明確にして、時間設定まで組み込んでしまうことなのではないでしょうか。
「この仕事は2時間で終わらせる」と決めてしまえれば余計なことは省略して、本質的な作業に限定して片付けるように人は変わります。
仕事の成果物と時間・工数を見積もり、その範囲内で終わらせることを決めるスタイルを確立することを目指していくのが望ましいと思います。
GW中に仕事をしていると、身の回りの片づけやら、日頃できないことに、のんびりと時間を使いがちです。それゆえ、無駄を省けるデスク周りの環境、積み残した仕事の整理に充てられれば、有効な時間活用と認めても良いのでないでしょうか?
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。