人の話を鵜呑みにせず、疑問を見捨てないで潜在意識に残せ!
昨日、自動車運転免許証の更新手続きのハガキが届き、警察署に出向いて手続きを済ませてきました。
基本的にペーパードライバーな私ですから、優良講習なる短いお話を聞いて、ドライバーが気をつけなければいけないことを教訓として頭に入れてくる機会です。
「交通事故の総件数は減っていますが、老人の交通事故件数が減っていない」
この言葉が、一日中頭の中から消えませんでした。
どうにも変な話を聞かされた気がする。ロジックがおかしいのか、のど元に小骨が挟まったような感覚が拭えないまま、日常生活を過ごしていました。
わかった!!
入浴中にひらめきました。
あの言葉に違和感を感じた理由は、日本の人口統計を無視した話を聞かされたから、に過ぎないと発見しました。
・交通事故の総件数は減る
・老人の交通事故件数が減っていない
まず、交通事故の総件数が減った理由は、交通ルールや規則が厳しくなり、事故を未然に防げる機会が増えたという仮説が成り立ちます。
また、自動車側の自動制御機能に伴い、事故を抑止できている可能性もあります。
問題は、「老人の交通事故件数」の話を鵜呑みにしてはいけないと感じたこと。
日本の平均寿命が伸び、団塊世代もリタイヤしている以上、いわゆる人口に占める老人比率は高まっています。
端的にいえば、老人が増えたわけです。
とすると、人数が増えたからには、同じ確率であれば、交通事故件数は増えるという理屈が成り立ちます。
確かに、ブレーキとアクセルを踏み間違ったり、高速道路を逆走するなど、判断が劣り始めたお年寄りによる交通事故のニュースは増えています。
また、人口が少なくなっている若者の車離れ生活の話を頭に入れると、自動車を運転することによる事故のリスクは、減っているのは当然の話。
別段、あの交通指導の話をした方が熱心に話した内容は、特別なことではなく、日本の人口と車利用者の年代構成を調べれば、当然な結果に過ぎないだけの物語。
ここまでで話を片付けると、つまらないので、もう一ひねりして考えてみます。
では、今後、どうなるのか。
年金問題で騒がれる通り、人口構成上、ますます日本の老人比率は高まります。出生率が下がってき続けたので、若者も増える見込みはありません。
とすると、「老人の交通事故件数」は増加に転ずる可能性がある。
そもそも、年齢による交通事故データの捉え方を変えなければいけない。
判断能力が鈍り、体力が落ちる老人だから、交通事故を起こすというのが前提ならば、その部分をAIなどの技術、自動運転技術などで補ったとしたら、事故件数は減るとは言えないでしょうか。
AI技術などが誤作動や故障しなければ、未然に事故は防げるかもしれません。
そこが答えではないような気がします。
自動車の運転を楽しむという喜びを失うとしたら、そもそものドライバーの数が減るかもしれません。荷物運搬もドローンや、自動運転車が中心となる世の中が訪れる未来も想像できます。
すると、交通渋滞が大幅に減ります。一般道も含めて空いていきます。
また、老人が多い社会は、コンパクトシティも進みつつ、旅行以外は大幅な移動を伴わなくても快適に過ごせるように変わっていくでしょう。
IoTが進み、モノの充足感(不足による購入行為)も自動化されてくると、焦ってモノを購入するための活動もなくなるかもしれません。
車の運転を楽しみたい、元ドライバーたちは、ゲームセンターのマリオカートやレーシングゲームを楽しみ、VRで体感することで満足するように変わってしまう未来も想像できます。
交通事故は0件になっていく理想が描けるのか?その先の未来はどうなるのか?
残念ながら、交通事故を根絶することは不可能だと思います。機械も人間も、予測外の事象に対応できない部分は残ってしまうのは避けられません。
ただ、今よりも、交通事故は減る可能性は高まります。
とすると、何が起きるのか。
交通事故による死亡者が減るでしょう。
ますます、日本人は病気や怪我、交通事故以外の事故、自殺による死亡が大半になります。
健康意識の高まりと、予防中心医療(遺伝子関連まで求めるのかは微妙)になれば、健康寿命が伸びていきます。
一方で、便利な世の中になるだけに、脳が進化するよりも、退化してしまうリスクが生まれます。
働き方も、今後、大きく変わり、長時間労働や単純作業は減っていくでしょう。
人間として、退屈を我慢できずに、自殺するという、新しいタイプの人生の終わり方(現状としては意味不明としか言えませんが)が増えるという、パラドックスな未来を見据えてみます。
生きていく上でのリスクが低減されることで、やる気や行動力が衰えてしまうとしたら、ワクワクと楽しめる人生が訪れません。しかも、長生きするとしたら、いったい、何を求めて生きていけば良いのでしょうか?
「人生には無尽蔵に時間が供給されているわけではないんだ。90年の間に、90回の春を迎えることが出来る。ある人がこんなふうに言ったとしよう「あと20年もある」そんな人にはこういってやらなければならない。「違うよ、君にはあと20回しかチャンスがないんだ」
(ジム・ローン。アメリカの能力開発の権威。世界一のメンターと称された人物)
ジム・ローンの言葉をどう捉えるのか。
私たちは義務的に「やらなければいけない」ことや、事故や病気のリスクが低減される未来の時代をどう生きていくかを意識して過ごすことが求められそうです。
単純に長引いた時間を、流されて生きるのも、悪くはありません。
一方で、自分の好奇心や欲望、欲求を求めて、新しい体験や知識を得ながら、自分を磨いて、本当の夢を叶える生き方にシフトできる人も増えてくるに違いありません。
だからこそ、今から、誰もが「サードプレイス」を意識したライフビジョン・プランを考えて、小さな一歩からスタートして、時間を確保していきましょう。
コツコツと積み上げて、習慣の一部として自分の「サードプレイス」(生涯ゴールを目指す活動全般、のようなイメージです)を築き上げていけば、あと何回迎えられるかわからない春を毎年、ワクワクしながら過ごせていけると、私は信じています。
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投稿者プロフィール
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。