本気で自分を叱ってくれる人ってありがたい存在です

あなたを叱ってくれる人は誰ですか?

子供の頃、あなたのことを本気で叱ってくれる人はいましたか?
両親、祖父母、親戚の人、兄弟、友達、近所の人、誰でも構いません。

本気で怒ってくれる人と叱ってくれる人は実は違うと思いませんか?

最近、叱られた経験がない若者が増えて、些細な注意や叱咤を兼ねた言葉をかけると凹んでしまい、傷つくという話を耳にします。

やはり、叱られた経験が少ないのでしょうか?

 いい大人になると誰も、本気で叱ってくれない

子どもの頃、親や先生、周りの大人に叱れた記憶はないだろうか?

最近の世代は違うかもしれないけれども、私は、身近に厳しい人が数名いる環境で育ってきた。嫌いな食べ物、苦手なことから逃げ出さずに、立ち向かう事を教えてくれた、親戚の人たち。

自分が間違った方向に向かおうとした時に、徹底的に怒ってくれた人の顔を思い出しました。

最近、私を真剣に叱ってくれる人が見当たらくなりました。
(マイルドに諭してくれる方はいますが)

 新卒・若手と呼ばれたころまでは、厳しく叱られた

私も、新卒・若手と呼ばれていた頃、先輩や上司、場合によっては顧客に叱られた。

予測できそうな場面で叱られると、こちらにも心構えが持てます。

普通、叱られるのは、思わぬタイミングといことが多いもの。

多くの人の前で叱られる(この場合は、怒鳴られるに近いのかもませんが)と、余計なことまで気を使うし、恥ずかしいし、本当に嫌な感情しか残りません。

褒めるも叱るも、簡単なことではありません。バランスも難しい。ただ、基準を明確に決めるのが最優先です。何のために叱るのか。それが大事です。(小林一雅氏:小林製薬株式会社 代表取締役会長)

小林一雅さんの名言にもある通り、相手あg明確な状態で叱られると響きます。

「ちょっといいか」

別室に呼ばれて、静かに叱られるのが一番堪えましたが、的確に内容が理解できました。

マナーであったり、行動であったり、今から思えば些細なことであっても、気になることは全力で注意してくれたには、感謝の気持ちしかありません。

その当時は、冷静になっておらず、反発した顔をしていたと思いますが。

今、叱る立場が増えただけに、あの当時の先輩や上司の気持ちがわかるようになりました。

 今、本気で叱れる相手はいますか?

今年に入り、相手を叱らなければと思う場面に出くわすことが増えました。

ただ、叱られ慣れていない相手を叱ると、リアクションが読めないので困ってしまう。

今、この相手を叱るべきなのかどうか。私が叱るのが適任なのかどうか。

人にやさしく接する時代になっただけに、手厳しい言葉や姿勢によって、相手が強烈に反発するようになりました。厳しい態度への反発が暴力行為になったり、相手が話を全く聞き入れない状況に陥ります。

どこの街にもいた、近所の怖い“かみなり爺さん”的な存在は、すっかり影を潜めました。

いま、子供を叱れない、生徒を叱れない、部下を叱れない人がいる。何やってんの。叱ることが愛情だよ。(星野仙一)

中日ドラゴンズ監督時代に、激しく選手に怒り、鉄拳制裁もしていたという星野氏の逸話は有名です。それだけに、星野仙一さんの言葉は深いものを感じます。

叱ることが愛情

数日前、私は、わが子の態度に問題があり、厳しく叱りました。

相手に迷惑をかけたなら、素直に謝りなさい、ということだけですが、本人が受け止めませんでした。

「何で、相手の気持ちを考えられないんだ!!」

当然、子どもは泣き出しました。その程度のことで叱られると思っていなかったのです。

時間はかかりましたが、最終的に、素直に聞き入れてくれました。

叱れない大人になっちゃいけない。
必要なときには、本気で叱れる大人であろうと心に誓いました。

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 最近、叱ってくれた存在に感謝してしまった私

一昨日、私は、突如、ある方に叱られました。

事前に確認もしたし、問題がなかったことに対して、激しい気持ちをぶつけてきます。

時間をかけて準備をしてきたし、なぜ、いまさら、という気持ちを押し殺して、相手の話を聞きました。

私が、最終的な確認を怠ったと相手が感じていた点、相手が内容(正確にいうと表現)に納得できなかった点、が原因だと理解できました。

後者は気になったので、しっかりと理由を伺いました。

私自身の浅はかさで軽率な部分がわかり、素直に相手へ謝り、対応を済ませました。

最近、ここまで、本気で叱ってくれる人がいなかったので、後からは嬉しくなりました。

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 まとめ:叱る、叱られるの関係には信頼と愛情がないとダメだ!

叱る、叱られるの関係というのは、お互いの信頼がなければ、体裁だけのやりとりになります。とりあえず、叱る、叱られるという役割を演じているようなもの。

一方、本気で叱る、叱られるには、相手のために譲れない思いを持って、全力で接しなければ言葉にも態度にも表れません。叱られる側も納得できるまでは、相手にどんどん訪ねて構わないのです。

これが、怒る・怒られる、と 叱る・叱られるの違いだと考えています。

叱る・叱られるの後に、お互いの信頼関係が高まるには、愛情(異性間のものではなく、人間同士という意味)がなければ、成り立ちません。

必要なときには叱りましょう。叱られましょう。大事なコミュニケーションです。

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。