女性経営者の中で成功しているのは、戦略よりも本人の醸し出す魅力が命

女性経営者の成功するパターンはどんなものがあるのか?

私は、活躍中の女性経営者に注目をしています。
お会いして、話を聞く機会が増えたことが影響していると思います。

私が、最初に出会った女性経営者は、DeNA創業者の南場智子さんでした。

当時、渋谷がビットバレーと呼ばれていた、インターネットベンチャーバブルの時代、渋谷の某所にオフィスを移転したばかりの環境で、ご挨拶をさせてもらいました。
キレる人物なのだろうけど、どこか穏やかな雰囲気を醸し出していたのを覚えています。

当時は、インターネットのビジネスで収益を上げるモデルを模索する企業が多く、周りを支える幹部従業員とともに、自然体で頑張る女性社長の姿が目に焼き付いています。

最近、メルマガのインタビューでも、子ども向け書店経営者、ネイルサロン経営者、男性向け脱毛サロン経営者と立て続けに女性経営者にお会いしています。

ビジネスのスタイルもジャンル、顧客ターゲットなど様々に異なるのですが、最初から経営を目指すタイプと、家業の中で乞われてTOPに座るタイプの2つに分かれることに気づきました。

前者は、子どもの頃から独立心が強く、自分のお店、会社を持ちたいと胸に抱いていたタイプ。好奇心が旺盛で、どんどん前に進む姿は、ベンチャー気質に溢れています。自らが動くことで、全てを動かしてきたので、バイタリティたっぷりな存在です。

後者の場合、最近、見た映画の主人公、ワシントン・ポストの経営者、キャサリン・グラハムが思い浮かびました。彼女も旦那の後を受けて、本人が望んで経営者になったわけではなく、仕方なく役割を引き受けたタイプです。

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本来は、別の生き方を歩むべきだったのに、家族経営の一貫として、自分に経営者としての責務が回ってくる運命をたぐり寄せるタイプ。彼女たちは、経営哲学とは言わなくても、経営者の生き方を側で見てきた経験が生きつつ、周りと調和しながら、前に進んで行くタイプです。応援やファンが多いので、盛り上げられて成功していくのだと感じます。

お客様への熱意をストレートに表しているタイプが強い

もう1つ特徴的なのが、お客様への熱意、特に感謝の気持ちをストレートに表すタイプという傾向は強いのではないでしょうか。

自己顕示欲として、自分が、自社が、というゴリゴリするというよりも、お客様、取引先、従業員など周辺関係者に対して、自分のアイデアを包み隠さず、ぶつけています。

もちろん、空回りすることで痛い思いをする人も多いのでしょうが、彼女たちは、絶妙に相手にアピールできる上手さがあり、惹き付けるオーラがあります。

一番イメージがつきやすいのは、料亭のおかみさんでしょう。お客様の様子を伺い、相手にとってベストなサービスを提供できる姿。

あそこまで男性がやると、押しが強い印象を相手に与えるのに、ソフトな物腰に感じるので、懐に入っていけるので、良好な関係を築きながら、ビジネスを展開できるのは、プロフェッショナルな女性経営者のなせるワザだと思います。

女性経営者と女性中間管理職とは違うキャラを感じる

ここで、同じ女性であっても、経営者と中間管理職では、キャラが違うという点にも気付きました。

中間管理職は、男性同様に、部門間、部内間、社外とも適度な距離を取りながら、失敗をしないように気を配っています。ただし、どうしても競う相手への目線が、社内の男性中間管理職になるため、自分の立ち回りに、女性という点を全面にアピールしがちな場面を見受けられます。

女性経営者のように腹をくくるのではなく、社内政治などの情勢によっては、今の役職を投げ出すことを厭わない方もいます。つまり、ものすごい強い拘りを抱いていないのです。

女性中間管理職の場合、プライベートでは、妻であったり、母親であったり、と多面的な顔を持つケースがあるので、バランスを重視しています。

一方、女性経営者の場合、多面的な顔の中で優先順位をつけて、できること、任せることがはっきりしているように見受けられます。家族のことであれば、自分への負担を増やさないようにしたり、割り切る潔さを持っています。

どちらも、器用にこなせる女性もいるのでしょうが、性格や個性によって、成功の可否は分かれるとも言えるでしょう。

もちろん、これらは女性に限らず、男性経営者と男性中間管理職でも同じなのですが、私の目からは、カラーの違いがはっきりしているように感じます。

女性経営者の話を伺う機会を、サードプレイス・ラボで実施するご縁が得られたので、この点をより多くの方に感じてもらえれば嬉しいです。

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。