柔軟性を持とう!
年齢を重ねると、自分の型が固まり、経験を踏まえた思考も固定パターンに陥り、新しい変化に対応できなくなる。
また、人間関係も油断すると硬直化し、1年前と顔ぶれもレベルも変わらない面々に囲まれて、なんとなく安心感を得てしまう。
さらに、身体も固くなるので、身も心も柔軟性を失うということが、いわゆる「老害」と揶揄される問題の根本にある!
だからこそ、私は、「柔軟性を持とう!」をメッセージとして伝えたい。
スポーツ業界の指導者は自分の経験を押し付けてないのか
スポーツ業界で活躍されている友人の西澤隆さんとランチをしながら、このアイデア・考え方に辿りつきました。
スポーツ業界の指導者(監督・コーチなど)は、今までの自分の現役時代の経験を踏まえて、選手に指導を行なっています。自分と同じコピーを選手に求める結果、根性論のような練習を強いることが多い現場がまだ多い状況です。
2018年は、日大のアメフト部で起きた悪質タックル問題なども、様々な背景があったとはいえ、勝負にこだわったり、弱い関係性の立場の選手に圧力をかけるといった行動の源には何があるのでしょうか。
それは、「頑固さ」という「かたさ」にあると思います。
表現を変えれば、ゆるぎない「信念」なので立派なのですが、自分のやり方を押し付けてしまうと、現役の選手たちのクリエイティブさを築けません。
スポーツの場合、技術・テクニックやルール、道具なども年々進歩しています。
その進歩に、指導者がついていけなければ、選手はハッピーにはなれません。
指導者に選手との適切なコミュニケーションをとってもらうことは、スキルを伝えるよりも大切です。芯は持ちつつも、選手の個性や性格などを捉えて、合意をしながら、目指すゴールに向けて二人三脚で歩める人が増えてくれることを望みたいと思います。
ビジネスの現場では、ハラスメントに気を配られてますが、適切なフィードバックが重要
スポーツ以外の実社会では、「ハラスメント」に気を配る時代です。
こんな言い方をしたり、接し方をしたら相手が不快に思い「ハラスメント」と言われたらどうしようという不安から、適切なコミュニケーションが取りにくくなったと耳にします。
上司や先輩の古いやり方を押し付けられるのを反発する若者の気持ちもわかります。
一方で、若者の全力で取り組んでいるのか、本気で頑張ってほしいというミドル以上の世代、管理職や経営者側の思いも痛いほどわかります。
頑固なやり方や自分の信念を曲げられない者同士であれば、衝突してしまいます。
「パワハラ」「モラハラ」などと言われる「ハラスメント」が生まれる土壌が存在します。
実際は、お互いが人格ではなく、行為・行動への適切なフィードバックを行いながら、コミュニケーションを図れば解決する問題がたくさんあります。
なかなか、フィードバックできない日本人が多いのは、人格や人柄と、行為・行動を組み合わせて、相手を批判や否定してしまう傾向が強いのです。
表向きは温和な関係性を繕っていても、真意は別のところにあり、陰で悪口を言い合うような関係性は健全ではありません。
当然ながら、お互いの求める信念やゴールは違うかもしれないし、一生付き合える関係ばかりではないでしょう。
フィードバックを適切に伝える側と、伝えられた側が耳を傾けるためには、上下関係を無視して、お互いが心に余裕を持ち、事実を理解する為にも、柔軟性が必要です。
自分のこだわりや思いが100%正しいわけではない。
相手を否定、拒否するほど、自分は完璧な人間ではない。
この考えを根本に置いていれば、フィードバックを有効に活用した円滑なコミュニケーションが広がり、今よりも幸福感をともなった人間関係が増えていきます。
フィードバックにオープンマインドで接しましょう!
さあ、柔軟性を持ちましょう!
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。