10年後になくなる仕事が多い!人間が働く仕事がなくなる、大きく変わる!
2014年、オックスフォード大学のマイケル・A・オズボーン准教授が発表した論文が世界中に衝撃を与えました。
ただ、具体的にどの仕事が残り、無くなる(減る)のかが、イメージだけで具体的になっていないもの。
ニュースサイト『My News Japan』のオーナー、編集長、ジャーナリストの渡邉正裕さんがまとめた『10年後に食える仕事 食えない仕事: AI、ロボット化で変わる職のカタチ』を読んでみました。
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人間の仕事が全て消えるわけじゃない!
マイケル・A・オズボーン准教授 の論文発表から数年経ちました
今のところ、完全になくなった仕事はありませんが、変わりかけている仕事は増えています。
だからと言って、完全に人間の仕事が、この世から何もかもなくなってしまうわけではないのです。
10年後に食えなくなる仕事って、機械が強い分野!人間が強いものは残る!
今回、具体的に、どんな仕事が、どう変わるのかを細かく分析している点が秀逸でした。
人間が強い手先を使った仕事、おもてなしを伴うサービス業、テクノロジーに無縁の分野である、警察・消防・救急・自衛隊などは残り続けるという考え方を読んで、安心しました。
全ての仕事を人間が行わないのではなく、人間でしか行えないという部分、つまり、機械・テクノロジーではカバーしきれないという領域の価値について、納得させられました。
特筆すべきは、自動運転に関わる分野の分析が細かくて納得しました。
高速道路のトラック運転手や、地方や郊外ではタクシー運転手、宅配の配達員の仕事は、自動運転技術でなくなる前提で書かれていましたが、都心部の運転手などは対応できないと、しっかりと区分けしている点が、リアルティを感じさせるものでした。
都心部では、道が狭く、混雑などの諸事情もあって、自動運転ではカバーしきれないという分析は鋭いものでした。
今後、都市開発を大幅に変えて、密集地域が減り、国内の人口がバランスよくならない分散しない限り、日本では、100%の自動運転社会は作れないという未来予想には、私も同意します。
住みやすさ、働きやすさの価値も、この辺りに影響されるというのが理解できます。
AI・ブロックチェーン・ロボティックスに優位性を奪われる仕事
一方で、明らかに人間がマニュアル的に展開する業務、ルーティン的な仕事に関しては、どんどん、AIやブロックチェーン技術、ロボティクスにより代替されていくという展開も、比較対象として読むと理解できます。
完全になくなることはないとしても、今ほどの人員配置は必要なくなり、他の分野での仕事にシフトせざるえないのでしょう。
士業であっても安泰ではなく、調べたり、代行する手続きなどは人間ではなく、機械に委ねて、顧客にとって価値のあるサービスを提供することが求められる時代になります。
事務処理もペーパーレス・はんこ文化による承認・決裁が減れば、さらに事務仕事も自動化されていく未来が見えます。
まるで、書類を綺麗に清書してファイリングしていたものが、社内の共有サーバー内に格納されていったように、環境によって変わらざるえないものです。
やはり、販売接客や事務員の仕事は減っている
この本で描かれた10年後に食えない仕事になるとされている「販売」「事務」の仕事は、現在、どうなっているのでしょうか。
対面による接客販売は、ECサイト(ネット通販など)により代替され、レジ作業もセルフ対応に変わっていくなかで、以前よりも人員が必要なくなっています。
事務員の数も同様です。銀行のミドル・バックオフィスと呼ばれる仕事がネットバンキングに代替されると、支店の統廃合・人員削減の発表がなされている事実からして、労働集約的な要素は減り続けていく姿が想像できます。
本来、人間だからできたと思われていた接客販売や事務処理も、正確でミスなく、機械に代替されるのであれば、馬車が自動車に切り替わったように、ある日、大きな変化に飲み込まれていくのは避けられません。
10年後にどう働けるかを想像してみる!そのために何ができるか考えておこう!
『10年後に食える仕事 食えない仕事: AI、ロボット化で変わる職のカタチ』では、食えない仕事、いわゆる、機械が強い仕事と人間が関わって、新しい付加価値を生み出す、デジタル・ケンタウロスについて、高度なものとして書かれています。
私は、高度とは言わなくても、機械と人間が融合する仕事として新しいものが増えていくような予感がしています。
ルーティンの先に工夫を加えたチャレンジは機械学習では成立しないので、人間が生み出すものと信じているからです。
ロジカルでテクニカルな部分に、エモーション(感情)的な要素が必要になれば、絶対に人間は不可欠なので。
最後に、10年後を見据えて、どんな仕事を選び、どんな働き方をすれば良いのかも、紹介されています。
大事なことは、嫌なこと、つまらないことを仕事にして我慢するような生き方は旧世代となり、好きなこと、面白いことに夢中になる仕事を選ぶ人たちが、未来の人たちの生き方・働き方の標準になると考えれば納得できます。
もし、機械に代替される仕事が好きならば、給与水準が下がったり、上司がAIになったとしても受け入れて楽しく生きる道が生まれるのかもしれません。
やみくもに不安にならずに、自分がどんな仕事をして、どんな関わりを社会としていくのかに真摯に向き合い続けることが一番大切なことだと考えます。
◆ AI・ディープラーニングがビジネスに本格的になったら、自分の仕事がどうなるのか、考えてみませんか?
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投稿者プロフィール
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。