【サードプレイス・フェス2020主催レポート】「誰も否定しない」を目指すサードプレイス〜コミュニティの立ち上げから法人化まで〜(2020/11/30 19時〜)

サードプレイスを普及する、サードプレイスコネクターの安斎です。

このシリーズは、2020年11月27日から12月4日までの8日間、30のオンラインイベントを開催した「サードプレイス・フェス2020」のイベント振り返り記事です。

コミュニティ運営はキーマンの人柄、コミュニケーション力、運営サポートメンバーとの協力関係などが肝になります。

NewsPicksから誕生した「母親アップデートコミュニティ」が多様性を認め合う素晴らしいコミュニティとして成長・発展しているのは存じ上げていたので、今回、鈴木なつみさんに、登壇を依頼するのをワクワクしながら待っていました。

「誰も否定しない」を目指すサードプレイス~コミュニティの立ち上げから法人化まで~

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多様な母親のつながりが生み出すサードプレイスコミュニティ

母親ひとりひとりの個性を解放し、子どもと大人が共に育つ社会を実現したい! このような想いで、「母親アップデートコミュニティ」(HUC)は運営されています。

社会とのつながりの中で母親の自律を促し、多様な母親のあり方を認め合う社会と個人へアップデートさせていくための活動を広げている状況を、より多くの方に知ってもらいたいと考えたイベント。

母親のアップデートしていく姿を、父親たちはどう捉えればいいのだろうか、という個人的な疑問も持ちつつ、コミュニティ活動と広がりについて話を伺う機会は、多くの人にヒントと一歩踏み出せる勇気を与えてくれるものだと期待していました。

参考サイト

多様な母親たちのエネルギーが生み出したコミュニティを維持・運営する秘訣

サードプレイス・フェスを企画した時点で、サードプレイスを楽しみ広げてくれるヒントをくれる個人、そして自らのコミュニティを持っている方、この2軸は、イベントコンテンツのキーマンを考える上で、もっとも重視していました。

この要素にピッタリとフィットしていた、「母親アップデートコミュニティ」の鈴木なつみさんは、絶対に加わってもらいたい一人でした。

サードプレイス・メルマガのインタビューでお会いした時に、立ち上げから活動全般について、お話を伺っていたので、熱量と活動的なコミュニティの設計力には驚愕でした。

しかも、大事にしているのが「誰も否定しない」というシンプルで強いメッセージ。

分断・対立構造を生みやすい現代社会は、自分と異なる他者の存在を完全否定しがちです。

敵対することで、存在価値を示そうとする姿に辟易しているのに、流れが止まらないことで、人を傷つけている現実。

だからこそ、「誰も否定しない」というフレーズによって、さまざまな母親たちが集まり、自分たちの学びや活動を広げていくことに、多くの方が理解を示しているのだと思います。

鈴木なつみさんの(なつみっくす)ブログ

◆  のこぎりブログ(2020年末まで、以降は下記のnoteへ)

◆ なつみっくす(note)

母親は一人で何役もこなしている!

そもそも、母親という存在は、我が子の母親という大事な役割を担い、子どもに愛情をかけて育てることをベースにしながらも、多様な顔を持っています。

パートナーとの間では夫婦として、妻の顔も必要になります。

当然、母親の前に、自分の親の娘という、長年変わらずにキープしてきた姿も持ち合わせています。(義理の娘という立場は、さらに厄介なものです)

また、女性というカテゴリーで見れば、長らくの友人関係もあり、美を無視できない日常もあり、気にかけなければならない話もたくさんあります。

専業主婦の方もいらっしゃいますが、今の時代、何らかの仕事を持ちながら、暮らしている母親は多いので、ワーキングマザーとして、時間管理と仕事のバランスを保つという部分もウェイトを占めている方が多い。

本当に、一人何役もこなさなければならない存在で、ケース・バイ・ケースで求められているものが違うため、全力でこなそうと思うと、倒れてしまうほどの忙しさ。

要領の良さというか、バランス感覚が求められますし、尖った行動(ある意味、他者から見ると偏った生活)をしていれば、批判・非難されることもありうるので、メンタルも強くないと生きていられません。

この点、男性は、仕事の比重ばかりが高く、その周辺で頑張っていればいいのだと公言して、父親としての役割なども手抜きをするか、少しだけ協力しただけで「イクメン」「家事メン」などと称されてご満悦になりがち。

複数の役割をこなす女性の凄さと比べると、男性陣・パパというのは弱いものです。

※当初、このイベントは、「父親はアップデートできるのか」という切り口を持とうと私が企画していた点は、ここにポイントがあります。(白旗を上げる覚悟での企画でした)

母親アップデートコミュニティが一般社団法人になるまでの物語

NewsPicksの番組からスピンオフするように誕生した「母親アップデートコミュニティ」が、さまざまな活動を続けていき、任意団体から一般社団法人としてステップアップするまでの物語を、鈴木なつみさんが丁寧に、わかりやすく語ってくれました。

それぞれが無理のない範囲で、自分の得意なこと、協力できるアイデアを出し合って、アウトプットとコミュニケーションを進めていくことで、コミュニティに広がりと深さが増していく姿には、誰もが驚かされる内容と受け止められています。

母親のコミュニティやグループというと、地域や子供の年齢で小さな存在は各所にあるものの、当初から多様性のあるコミュニティとして誕生している点です。

だからこそ、対立軸になりそうな問題を呼び込まないように「誰も否定しない」という大事なルールを設計しているのが素晴らしいのです。

人が集まり、グループや団体になれば、どうしても細かい分派が生まれて、対立軸(レベルは別問題として)が亀裂を呼び起こし、コミュニティが成長しないという話は聞いたことはないでしょうか。

相手の好き嫌い、考え方の違いから人物・メンバー否定になると、居心地の良い居場所ではなくなるため、解散・終息していくコミュニティやグループ活動は多いものです。

最初から期限などのゴール設定が明確であれば、プロジェクトベースで終了までを担う形もあるでしょうが、さまざまなテーマで考えて、展開していく想定であれば、メンバーの多様性、個性や考え方の違いを受け入れる土壌を作らなければ成立できないものです。

この辺りの話を聞いて、参加者の中でも理解と共感が深まり、ブログ記事にアップしてくれる方もいました。

参加者ブログのご紹介

今回のイベントは、印象深さと理解が深まったとのことで、参加された方の感想はポジティブなものばかりで、母親アップデートコミュニティ(HUC)を賞賛するものが多かったです。

サードプレイス・ラボの常連メンバーであり、サードプレイス・メルマガの共同執筆者の渕脇さんと堀口さんもブログ記事にまとめてくれました。

参考サイト

エネルギーと原動力はどこに?

果たして、鈴木なつみさんと母親アップデートコミュニティの仲間たちのエネルギーと原動力はどこにあるのでしょうか?

彼女たちは、一人一人違う環境、組織、地域にいても、お互いを理解して、協力しあい、満足することなく、イベントや企画、コミュニケーションを深めています。

例えば、ビジネスならば、収益を得ていくというわかりやすいゴールが存在します。

ただ、彼女たちは、自分たちの時間やエネルギーを投下して、突き進んでいる、楽しんでいるという部分には頭が下がります。

普通の母親の顔もあり、妻の役割、職場の役割、地域の関わり、家族との関係など、忙しい毎日を送っているのにも関わらず、コミュニティの中で、キラキラと光り輝いているのです。

タフでなければ頑張れないでしょうし、共感するだけでは乗り越えられない壁があり、タイムマネージメント、メンタルなども実にバランス良く、過ごされていることがわかります。

ここが、世間一般の仕事だけやればいいと考えている男性脳との違いなのだと理解できます。

表現は難しいですが、女性や母親たちは、何でもやりたい、チャレンジして試したい、という貪欲さのフィールドが広いのです。

今までは、その原動力やエネルギーが狭い場所に閉じ込められていた方も多いと思いますが、解放されて、自由に取り組めるような社会に少しだけシフトでき、適応できている彼女たちが、より多くの母親を中心とした皆さんのシンボル的な姿になってくれることを望みます。

詳しくは、下記YouTubeのアーカイブをチェックしてください。(105分程度)

もっと告知活動を頑張ればよかったと反省

今回、反省しているのは、私自身、30のオンラインイベントの集客・参加と運営に必死になっていたものの、どうしても偏りが出てしまった点にあります。

今回のイベントは、広告費などをかけても、もっと多くの方に呼びかけるべきレベルのコンテンツでした。

余裕がないは言い訳ですが、もっと多くの母親さんたちに見てもらいたかったし、参加した父親がコミュニティ論も、母親の役割と活躍に感動と驚きを持ったように、男性陣にもアピールすれば良かったです。

きっと、このブログ記事やアーカイブ動画を残していることで、一人でも多くの方に、母親アップデートコミュニティの存在を知ってもらい、参加や協力、応援をしてもらえたら嬉しいものです。

余談 オンラインイベントを自宅で開催する課題

実は、私、【「誰も否定しない」を目指すサードプレイス〜コミュニティの立ち上げから法人化まで〜】のイベントに、オンタイム中に集中できていない時間帯がありました。

理由としては、8日間30のオンラインイベントもやれば起きるトラブルに想定されていたことなのですが、家庭内での騒音が伴うゴタゴタが発生していたからです。

微妙な表現ではありますが、鈴木なつみさんというオンライン登壇を一人任せても大丈夫という安心感がなければ、私自身がパニックを起こしていた可能性があります。

今回のイベントの動画を見ると、私がビデオ(画面)オフの時間帯が長いのは、そんな背景があるからなのです。

オンラインイベントもスタジオであったり、プライベートスペースとは異なる場所でやる必要性も感じました。(オープニングイベント以外は、全て自宅の部屋のなかで開催したのですが、色々な意味で限界でした)

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。