命の最期を意識して生きる男、磯部一郎さん(著)『生き急ぐ』から伝わるもの

磯部一郎

魅力的な人物には、どうしても引き寄せられてしまうもの。

最初の印象は強面で、怖そうな印象しかなかった相手でも、関係性が続いていくなかで、信頼が芽生えて、一緒に頑張る仲間でありたいと感じられる存在。

私は、社会起業家・経営コンサルタントとして活躍している、磯部一郎さんと出会い、オンランサロンに入り、仲間と学ばせてもらうことに喜びを感じています。

そんな磯部さんが出版を予定しているという話は耳に入っていただけに、今回、『生き急ぐ』を世に出されると聞いて、ワクワクしながら、Amazonで予約した本が届くのを楽しみにしていました。

磯部一郎さんの言葉や考えを文字として掘り下げて味わえる一冊の感想を述べさせていただきます。

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磯部一郎さんの生き方は病とともに大きく変わった

磯部一郎『生き急ぐ」と安斎輝夫

社会企業家・経営コンサルタントの磯部一郎さんと私が知り合ったのは、中央区100人会議や、パラキャリ酒場というイベントがきっかけでした。

参考サイト

強面な雰囲気を醸し出す、磯部さんの話は、世の中に溢れる事業家のものとは大きく違っていた印象が強く残っています。

事業の将来に夢を語る起業家・経営者はたくさんいますが、とにかく、すぐに決断して、即対応することに、ここまで拘っているのが、明日はわからない命だと語る人物に会ったことがありません。

がんの再発と激しい治療を繰り返しながら、命と向き合いながら生きてきただけに、発する言葉の重みが違います。

生き急ぐ』を読んでみてわかるのは、病前の磯部一郎さんと、がんと戦いながら生き抜く磯部一郎さんは同一人物なのに、大きく違う思いを抱いている姿が伝わる一冊です。

単純な病の闘病記でもなければ、経営者のビジネス・人生指南本とも違う生き様と覚悟、考え方に触れることによって、さまざまなことを考えさせられます。

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人生100年時代とはいえ、命はいつ尽きるかわからない!今に集中して生きる

「私には数ヶ月後、明日はないかもしれない。だったら今やるしかない」

この言葉の重みは、人生100年時代で、ライフプランをじっくりと作ろうと考えている人には、違和感を与えるかもしれない。

ただ、数年に渡って、がんの再発と命のリミットと向き合ってきた磯部さんだからこそ、伝わるメッセージがあります。

死ぬかもしれない、生き残るかもしれないという、命をかけた二択の中で、仕事と向き合い、家族との関係性を見つめて生き、今できることに全力を傾ける姿に、胸が打たれます。

時間を大切にして、逆境から逃げずに、自分自身と向き合ってきただけに、中途半端な判断で迷う姿などは微塵も見せずに、決断すれば即行動・実践していきます。

迷ったり、踏みとどまる時間なんて一切持たずに、磯部さんの突っ走る姿とエネルギーに、影響を受ける人が集まってくるのは当然の結果なのです。

明日も命がある保証なんて誰にもないのだから

人間は、この世に生まれた瞬間から、日々、命の時間を削って生きています。

その終わりの日、時は、誰も知らないまま、刻々と減っていくことだけは間違いありません。

磯部さんにとって、事業を起こして成長させるという経営者の顔を持つだけに厳しさは否めません。

一方で、磯部さんのオンラインサロンで放つ、人間味あふれながら、相手に関心と興味を持ち、コミュニケーションを取っていく姿には、引き寄せられるものがあります。

どんどん、一緒にやっていく仲間と突き進んでいける原動力こそが、自分の命がいつ尽きるかわからないのだから、今、全力で集中するんだという決意が源になっています。

私は、この生き様を何度か聞いていたのですが、ピンポイントに掘り下げたく、2020年12月のサードプレイス・フェスでは、「がんサバイバーのチャレンジ」というタイトルで、磯部さんにオンラインイベントで話をしてもらいました。

アーカイブ(YouTubeチャンネル)

私は、事業家としての磯部さんにも魅力を感じますし、情報発信をしながら、スモールビジネスで突き進む姿も大好きなのですが、磯部さんの生き様、考え方にシンパシーを感じています。

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ISOBU #9 社会起業家 磯部一郎 出版記念講演会「生き急ぐ」~「生き急ぐ」とは、命の最期を意識して今を生きること~

2021年3月19日(金)20時〜22時 磯部一郎さんの出版記念講演会が開催されます!

2021年3月19日(金)20時〜22時 磯部一郎さんの出版記念講演会が開催されます!

詳細・参加応募 → https://peatix.com/event/1842746/  ※開催終了済※

私の両親の生き様から考える

生き急ぐ』の中で、磯部さん自身も家族のことを述べられていたので、自分も改めて、両親の命について見つめ直してみます。

・60歳で急逝した父

私の父が亡くなったのは60歳。私が20歳になった夏の出来事でした。

明け方に苦しそうな咳をする父の肺のレントゲン写真を見て、あの白く曇った画像に、専門知識がなくても、大変なことが身体に起きているのは、明らかでした。

医師から、進行している肺がんで、半年〜1年の命と宣告された家族としては、残りの時間をどうやって過ごすのが良いのか、思い悩みました。(当時は本人に告知するのも判断が微妙な時代でした)

七夕の日に入院して、10日ほどで転院した大きな病院で、治療を始めて早々に急変。

挿管されて会話ができなくなって、わずが2週間もかからないうちに亡くなった父。

定期健康診断は受けていたものの、過剰な喫煙を繰り返してきた人生の報いを受けました。

ほんの少し前までは、元気に働いて、普通の生活を送っていた父。

薄々、がんのことは想像しながらも、自分の命の急なエンディングに対して何もできない理不尽さを目の当たりにしたことを覚えています。

明日、明後日はともかく、半年、1年後に命があるかどうかなんて、わからないという磯部さんの書かれている話を、私は、父の最期を看取った短い夏の日の思い出とともに突き刺さってくるものがあるのです。

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・60歳間際で踏みとどまった母

父が亡くなって10年後、今度は、母親が敗血症などで命の危機に襲われました。

著しい高血糖も発症し、このままでは命が危ないという状態に追い込まれ、胆嚢摘出などを含めて、約1年弱の入退院をしていました。

救急車で運ばれて、最初に医師に言われ言葉を思い出します。

「五分五分より危険な状態です」

初期の治療の成果がなければ、母も、突然、目の前から去ってしまう可能性があったのです。

直前は体調を崩していたものの、比較的、元気に過ごしていた母の体調の変化に気づけませんでした。

あれから15年近く経ちますが、今でも、健康に気を配って生きてくれている姿に安堵しています。

あの時、母の命は、ボーダーラインの上にあったわけです。

両親の病気を見つめながら、今日と同じ明日、今月の延長線上に来月、今年みたいな来年、なんて未来は、待っていないのかもしれないという死生観が私には芽生えました。

それだけに、命の最期を意識して、今を生きる、生き急ぐというスタンスを伝える、磯部一郎さんには共感が沸くのです。

命の最期を意識したら、先延ばしにできることは何もない

手帳やカレンダー、自分の人生のプランニングを立てようとすると、今年、来年、5年後、10年後という長期的なことを考えてしまうもの。

その未来に自分の命があるという未確定な予測を元に語っている、曖昧すぎる姿です。

生まれてきた以上、いつか、自分の命は尽きてしまうのは避けられません。

早い遅いの選択は本人にはできないのだから、先延ばしにしてしまうのは不毛な話。

今に集中して、全力で生きることを選べば、即断即決をするしかないですし、余計な悩みや不安と向き合うよりも、突き進むしかない。

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。