「仕事とプライベートは分けたい」なんて言葉を、会社で口にしても許される時代になったのは、日本型経営の終身雇用なども崩壊したことの影響も受けています。
一方で、仕事と趣味が一緒だと言い切れる限られた人たちがいます。
今回、俳優の今井雅之さん(故人)の名言を取り上げながら考えてみます。
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仕事が趣味で、趣味が仕事で没頭できる人って偉大だ!
色々な役を演じられる役者さんの中でも、ダークでアクが強い役をこなせるだけで存在感が出てきます。
今井雅之さんは、まさに、悪系の役がハマる雰囲気で出演作が多いタイプの俳優さんでした。
彼は、仕事が趣味で、趣味が仕事というほど、芝居に没頭できる偉大な方だったのです。
自衛官を経て、芝居に没頭した今井雅之さん
どことなく、キッツイ顔の印象から、悪人役が多かった今井雅之さんは、54歳の若さで大腸癌によりこの世を去ってしまった。
そんな今井さんが残した言葉の中で、私が強烈に刻まれているのがシンプルな名言です。
とにかく芝居が好きでしょうがない。趣味がないんです、僕。芝居が趣味
芝居が好きで、役者として演じることが最高の道楽とも言える趣味だったと語る言葉。
今井さんは、父と同じく自衛官を経て、法政大学を卒業後、役者の道に進むことになる。
高校を出る時点で、役者を目指す決意は堅かったらそうで、その初志を貫徹する形で、芝居の世界に邁進して一生を終えている。(2015年5月28日没)
サードプレイスがないほど、1点集中で生きられたら、人生の熱量は高いから
私が、今井雅之さんの言葉に惹かれる理由は、私自身、自分の人生を一本道で生きられたら素晴らしい人生になるに違いない!と夢を描いていた子供時代の思いを体現している人物であったことが伝わってくるからです。
本来、家庭でも職場でもない、第3の居心地の良い居場所=サードプレイス を提唱しているのに、なぜ、仕事と趣味が一緒になって、全てを捨て去るぐらいの生き方に惚れ込んでいるのでしょうか。
自分には、そこまで突き詰めて進めるものがないと、割り切った瞬間から、今井さんのような生き方、天才と呼ばれる人物たちは、遠すぎる存在になってしまいました。
自分が凡人に過ぎないと気がついたのだから、一点集中の生き方は諦めたのです。
だからこそ、サードプレイス をある意味、逃げ道にしてでも、自分のライフスタイルを確立していこうと決めました。
余計なものを切り捨てて、その道にだけ生きる姿は、尊いものです。
圧倒的な熱量、ある意味、狂った人物でなければ、その世界で生きられません。
仕事に没頭した私の20代でも限界があった
もちろん、私だって、仕事を趣味のように、24時間没頭した時期はありました。
ブラック企業とは言わないまでも、ブラックなまでの思い入れを持って、全心全力を注いで働いた20代。
オーバーワークというよりは、ワーカーホリックに近い状態で、仕事以外は酒を飲むぐらいで、本当に、没頭していました。
それぐらいやれば、認められるし、成果も出せていました。
ところが、自分の限界であったり、周りの友人の人生の楽しみ方と比べた時に、このままのスタイルで残り何十年も働いて、自分が世の中を変えるような、素晴らしいものを提供できる人間になれる自信も失ってしまいました。
仕事にかけられる情熱を、社内人脈にシフトして、出世していく同期を見ても、正直、楽しそうにも見えないので、私は、必然的に、仕事にかける情熱と時間を減らしていきました。
当然、健康上の問題やら、家族の病気など、さまざまな背景があったのは事実で、変わらざるえないと自分で決断をしたのです。
仕事が趣味だと言える事業家や経営者・オーナー、プロフェッショナルは尊敬します
仕事が趣味だと言える人の中で、事業家や経営者・オーナー、プロフェッショナルな人たちを私は心から尊敬しています。
当然ながら、苦しい思いを抱えていても、色々な欲求を捨て去ってでも邁進していける力強さと思いの深さ。
とにかく芝居が好きでしょうがない。趣味がないんです、僕。芝居が趣味
今、もし、今井雅之さんが生きていたら、どんな芝居を見せてくれたのでしょうか。
きっと、彼だからこそ、彼しか演じられない役を演じている姿がイメージできます。
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投稿者プロフィール
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。