最近、あなたは、自分自身の棚卸しを行いましたか?
日々の忙しさに追われていると、自分自身が何者で、何を考えてきて、どこに向かっているのかが見えなくなりがちです。
私は、最近、自分の棚卸しを行う機会を得ることで、感じたことをまとめます。
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自分のことを棚卸しして人に語るなんて意味があるのか
現役世代を退き、自分の長い人生を振り返る、自分史を作るような人間の気持ちは、全く理解できませんでした。
楽しいとも、素晴らしいとも思えなかったのは、タイムマシーンでもない限り、本人の曖昧な記憶と勝手な解釈の上で、成り立っているにすぎないと感じていたからです。
だからこそ、自分の人生を棚卸しして、人に語るなんて本当に意味があるのか、疑問でした。
話したくない過去とも向き合い、自分自身の整理ができると、忘れかけたものが見えてくる
日々、触れる情報量が増えて、過去を振り返る時間も余裕もなくなっていると、今、目の前のことを走り切るしかないという考えに陥りがちです。
まして、過去を振り返ると、自分の心の痛い傷に触れてしまい、後悔や苦悩が目を覚ましてくるなんてことを、誰も望まないでしょう。
それでも、恥部に近いものまで振り返り、人に伝えられる状態にブラッシュアップするには、自分自身の整理が必要になります。
まさに、人生の棚卸し作業です。
面倒ですし、よほど立派な人生でもなければ、誰にも知ってもらいたくない話も頭の片隅から呼び覚まされます。
この心苦しさを考えると、つらさと恥ずかしさで、思考が停止します。
忘れかけた記憶の断片であっても、思い出せるエピソードには、今の自分につながるメッセージがあるものです。
自分の人生と関わった接点の人はいても、流れで理解するのは家族ぐらい
なぜならば、自分の人生と関わる人たちの顔を思い浮かべても、自分の一部を知っているにすぎないと気がつくはずです。
家族や付き合いの変わらない幼馴染でもいない限り、誰もが、人生の一定の期間の点で触れある関係のみです。
あなたの人生のストーリーなんて知ることはありません。(興味がないとも言えますが)
ただ、点と点は必ずどこかで線となり、場合によっては面や立体になるものです。
それだけに、自分自身を語る上で、必要な点を集めて、自分で線を引いて伝えない限り、誰にも理解できないものなのです。
「赤裸々トークショー」というコミュニティのコンテンツを作成するために
先日、SECILALA[セキララ]という社会人のコミュニティの中で、「赤裸々トークショー」という30分の自分語りのコーナーを任せられました。
自分の人生を振り返り、人に伝えるための時間なので、当然、人生を振り返り、スライドを作成して、わかりやすいストーリーとして構成しなければなりません。
私自身、思っていた以上に、人に話せる内容を語っていなかったことに気がつき、今の自分が、過去の自分の延長線にあると理解できました。
当時の写真(画像)を探したり、個人エピソードを拾う中で、自分がどんな生き方を選択してきたのかを思い知ります。
成功と失敗という単純な二元論ではなくて、どんな考え方、生き方をしてきたのか。
その結果の今を思い知り、今から未来をもう一度見つめ直すという展開。
今までは、聴く側の立場で参加していたので、人生様々だと軽いタッチで受け止めていのですが、自分の番になると、ここまで重く感じて、深いものを得られるのだと驚きました。
自分が何をしたのか、どこに向かっているのかを確認できる機会は貴重
過去の記録を丁寧に、日記などの文章(紙でもデータでも)で残している人は問題ないと思いますが、どうしても過去のモノは捨て去ってしまうものです。
良かった記憶だけがうっすらと残り、しくじった痛い経験を薄めた思い出に残っているのが当たり前なのですが、それだと自分自身を冷静に振り返ることができなくなります。
自分がどんな考え方をもって、生きてきたのかを棚卸できるのは、自分自身以外、誰もいません。
細かいことなんて忘れてもいいのですが、現時点を知るうえで、過去を見つめて、未来を見据え直すという作業は、一定の期間の中で実施しておくことをオススメします。
私も、あなたも、いつ、記憶を失い、この世から消えてしまうかもしれない存在なわけで、その前に、やっておくべきでしょう。(形に残す、誰かに伝えるは二の次の話です)
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投稿者プロフィール
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。