サードプレイスとセカンドプレイス(職場・学校)との境界線が曖昧に!

公私混同しないために、気持ちの切り替えのために、学び・働く場所と住まいは離れた場所にあることを望んでいたのではないでしょうか。

場所を変えることで、オンとオフを切り替えるような生活を送ってきました。

コロナ禍によって、リモートワーク、オンライン在宅授業などが増えたことで、この境界線が曖昧になったと感じませんか?

この状態は、サードプレイスとセカンドプレイスの狭間にも発生している課題です。

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居心地の良い場所が「セカンドプレイスだった」と思っていた人へ

学校に通う、職場に足を運ぶ、という日常を私たちは過ごしてくるのが当たり前でした。

サードプレイス論で言えば、家庭でも、職場・学校でもない、の第2の指摘されるべき居場所です。

大半の方は多くの時間を過ごすだけに、居心地が良い居場所と感じるように工夫をしてきて、ある意味、思い込むぐらいの気持ちで過ごしてきたのではないでしょうか。

今、セカンドプレイスがリアルに限らなくなったことで、サードプレイスとの境界線が曖昧になり、物理的にはファーストプレイス(自宅)で全てを行う人が増えているなかで、ストレスが嵩んでいるという話を耳にします。

1日の1/3以上過ごす場所が変わってきたら人生は変わる!

ところが、この職場や学校という、1日の1/3以上を過ごす場所に、人が集まることができなくなるという、コロナ禍の影響を受けて、私たちのライフスタイルは大きく変わりました。

まずは、移動にかかる時間がなくなったという現実。

往復で1〜2時間程度、必要とされていた移動時間がなくなることで、別の時間に振り返ることができるようになりました。

この影響は明らかに大きく、時間的にも、肉体的にも、精神的にも大きく変わったと言えるでしょう。

今でも、家を出て通勤・通学をしている人は多いのはわかっていますが、誰もが等しいスタイルではなくなっています。

在宅勤務という形でのテレワーク・リモートワーク型の働き方も展開されて、インターネットでの授業などを中心としたオンラインでの通信学校に通う学生も増えました。

人が多く集まることで起きるプラスの面だけでなく、マイナスの面も改善されつつある状況に変化しています。

当然ながら、私たちの人生そのものも大きく変わりつつあると感じていはいないでしょうか?

人がリアルに集まる=ガヤガヤ感の中にあった幸福の行方

元々、人が多く集まってガヤガヤする環境に、人は興奮を覚えていました。

コンサートでも、スポーツ観戦でも、歓楽街でも、とにかく人が多く集まっていることで、何かが生まれそうな幸福感が生まれていたのです。

だからこそ、若者を中心に人の少ない田舎町で暮らすのではなく、ごちゃごちゃしている都会で生活をしてみたいという欲求に駆られていたのでしょう。

もちろん、多くの人とリアルに出会えるということは、偶然も必然も含めて、変化にとんで面白いハプニングもあったのは事実。

でも、本当に、その中に人としての幸福があったのか?と言われると、冷静に考えると疑問符が湧いてくる感覚に襲われる人もいるはずです。

人が集まることでガヤガヤした雰囲気に幸福感があったというのは勘違いかもしれないのです。

大学の大教室も、オフィスビルのワンフロアーも、幻になる

大学などの大教室で受ける授業は、眠たくて、サボっている人間も多かったと思いませんか。

オフィスビルのワンフロアーに多くの人が仕事をしていても、本当に価値のあるものを生み出していたのでしょうか。

結局、この「セカンドプレイス」は効率性を求めていたものの、実際には無駄も多くて、寂しさは感じないものの、楽しく過ごせる居心地の良い居場所だったのか、と問われると、実は疑問が残るはずです。

つまり、セカンドプレイスは役割から必要とされた場所であって、居心地の良さとは別世界で、ある意味、幻とも言える空間だと感じていても間違いではないのです。

セカンドプレイスとサードプレイスとのボーダーラインが曖昧に

今、起きている問題は何か?と問われると、セカンドプレイスが、自宅や家庭の中の一部に組み込まれている状態にあります。

これは、手工業とか家族で農作業をするといった、近代前の生活に近いスタイルの現代版です。

ここまでは誰もが在宅環境でカバーしようと思えば、受け入れざるえないポイントでしょう。

在宅で仕事をしていれば、仕事中に、我が家に届く、宅配の荷物を受け取るのも当然です。

家族との団欒中に、突然、仕事が割り込んでくることも避けられない場面が生まれています。

更なる課題は、セカンドプレイス(ファーストプレイスも含みますが)のストレスを解消するためにも、重要であった、サードプレイスの存在が曖昧になっているという事実です。

仕事の関係者と雑談を始めたり、仕事以外の世界でともに時間を過ごすシーンが増えています。

つまり、本来ならば、偶発的な出会いがありふれていたのに、今は大幅に縮小されて、セカンdプレイスのつながりの相手と、サードプレイス的なことを行っているという話も耳にします。

仕事とプライベートの境目がわかりにくくなっているのです。

切り替えが難しいというのは、ワーク・ライフ・バランス論の信者から見れば、許したくない状況だと思います。

また、サードプレイスとして楽しんでいた世界が限定されたことで、より仕事に近い関係性になり、セカンドプレイス化しているという話も聞いたことがあります。

本来ならば、それぞれが別々に存在していたはずの、ファーストプレイス(家庭・家族)とセカンドプレイス(職場・学校)、サードプレイス(居心地の良い第3の居場所)の線引きが難しくなっているのです。

だからこそ、今、自分がどんな場所(空間・コミュニティなど)にいるのか、という感覚を切り替えていく意識を持たないと、カオスになって、頭の中も混乱してしまい、疲労感が増す可能性があります。

物理的な場所ではない意味でのサードプレイスの価値、人との関係性を大切にしていきましょう。

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。