書籍の内容を改定してり、刷新してアップデートするというのは、著者や出版社にとって、どのような考えがあるのでしょうか?
「ほったらかし投資術」という言葉は、楽そうで、誰でも取り組めそうな表現がとても、惹きつけられます。
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投資に負担をかけすぎないスタイルを提唱!
投資に取り組もうとするならば、いろいろな知識や情報をキャッチして、マメに対応しなければいけないと思われがち。
一般人にとって、投資が難しいと考えてしまう理由は、ここにポイントがあります。
そんな金融素人に向けて「ほったらかし投資術」を提唱するのが、山﨑元さんであり、時代と共に変化しながらも、基本的な実践方法のポイントは変わっていません。
【「ほったらかし投資」の実践法】
- 当面の生活費に充てる「生活防衛資金」を別途用意し普通預金に置く。
- 「リスクを取ってもいいと思う金額」をインデックスファンド投資に振り向ける。
- インデックスファンドは「外国株式」と「国内株式」を半々に投資し、それぞれ運用管理費用の安いものを選ぶ。
- 給与所得者などは毎月積立投資でインデックスファンド投資を増やしてもいい。
- NISA(一般、つみたて、何れか)、iDeCoなど税制が有利な投資口座を有効利用する。
※ 2021年の「ほったらかし投資術」(トウシルより引用)
全く難しくなく、シンプルで楽ちんな「ほったからし投資術」であれば、誰でも活用できる方法です。
自動化と長期投資の重要性
「ほったらかし投資術」──その名前だけで、多くの投資家が興味津々になることでしょう。本書では、この独自のアプローチがなぜ重要であるか、そして投資成功の鍵となる要素に焦点を当てています。
まず、著者の二人(山﨑 元、水瀬 ケンイチ)は投資を「ほったらかし」にすることがリスクを最小限にし、長期的なリタイアメントを追求する近道であると提案しています。感情に左右されない冷静な投資を可能にするためには、取引の頻度を減らし、長期ホールドを徹底することが必須です。これは一見簡単そうに聞こえますが、実際には市場の変動やニュースに左右されずにいることは非常に難しい課題でもあります。
長期的な視点と積み立ての重要性も際立っています。短期的な波に左右されず、コツコツと資産を積み上げることで、投資家は市場の変動に柔軟に対応できるようになります。これにより、投資家は時間を味方につけ、複利の力を最大限に引き出すことが可能となります。
また、過度な取引や市場の瞬発的な変動に振り回されないという戦略は、投資初心者から経験豊富なプロまで幅広い層に適しています。感情が投資判断に影響を与えることは珍しくありませんが、ほったらかし投資術を採用することで、冷静な判断が可能となり、安定感ある資産形成が期待できます。
総じて、本書が提案する「ほったらかし投資術」は、単なる投資戦略ではなく、ライフスタイルとしても捉えられるアプローチです。感情の波に左右されないで、着実に資産を築くための鍵が、この投資法には詰まっているようです。投資の新しい可能性を求める方にとって、一読の価値があるでしょう。
分散投資とリスクヘッジの戦略
本書が強調する分散投資は、投資家にとってリスクヘッジの鍵となる効果的な戦略であると言えます。これは、一つの資産クラスに依存せず、異なる資産クラスに投資を分散させることで、ポートフォリオ全体のリスクを分散し、安定性を確保することを目指すものです。
分散投資の根本的な考え方は、リスクを均等に広げることで、個々の資産の価格変動がポートフォリオ全体に与える影響を緩和することにあります。例えば、株式と債券、不動産など異なる資産クラスに投資することで、一方の資産が不振だった場合でも他の資産が補ってくれるメリットがあります。これにより、全体のリスクが分散され、安定性が向上します。
具体的な資産の選定や配分方法においても、本書は読者に実践的なアドバイスを提供しています。例えば、異なる資産クラスの相関関係を考慮し、相対的なリスクとリターンをバランス良く取ることが重要です。また、投資目的やリスク許容度に応じて、適切な比率でポートフォリオを構築することがポイントとなります。
分散投資は市場変動に強いだけでなく、リタイアメント期間中の安定性も提供してくれます。これにより、投資家は安心して将来に備えることができます。ただし、分散投資も無謀な資産の組み合わせや過度なリスク設定などが逆効果になる可能性があるため、慎重な計画が必要です。
総合的に見ると、本書が伝える分散投資とリスクヘッジの戦略は、安定的かつ効果的な投資を目指す投資家にとって、非常に価値あるアプローチであることが言えます。読者はこの戦略を理解し、自身の投資スタイルに組み込むことで、不確実性の多い市場においてもより着実な成果を得ることができるでしょう。
最新の投資トレンドと展望の考察
第3版として改訂された本書は、読者に最新の投資情報を提供するとともに、現在の市場動向や将来の展望についての考察も含まれています。この点が、本書の真価を発揮する一因と言えるでしょう。
まず、改訂版が採り入れた最新の投資トレンドには、テクノロジーの進化によるデジタル資産への投資やESG(環境、社会、ガバナンス)投資などが含まれています。これらのトレンドが取り上げられることで、読者は時代の変化に即した戦略を検討する手助けとなります。
また、市場動向や将来の展望に対する著者の見解も本書では詳細に説明されています。これは読者にとって非常に価値があり、将来の投資方針や資産運用戦略を考える上での重要な情報源となります。著者の洞察力や経験が反映された意見は、投資家たちにとっての有益な示唆となることでしょう。
このような最新情報の提供は、投資家が常に変化する市場に適応し、成功するために必要不可欠です。特に急速なテクノロジーの進化や国際的な状況の変動が激しい現代において、これらの情報は投資判断において大きな差を生む要素となります。
読者は、本書を通じて最新のトレンドや展望にアクセスし、これを自身の投資戦略に組み込むことで、よりリアルで効果的な投資を実現できるでしょう。改訂版がもたらす洞察と知識は、将来に向けた投資家の航海において頼りになる一冊となっています。
リーマンショックの頃、投資実績は無視してました!
私自身、2008年9月に発生した「リーマンショック」の時期を強烈に覚えています。
リーマンショックとは、アメリカの投資銀行:リーマンブラザーズが破綻し、これを契機として世界的な株価下落、金融危機、同時不況を指します。
リーマンブラザーズ社は、低所得者向け住宅ローン(サブプライムローン)を証券化し販売し他のですが、住宅バブル崩壊とともに、負債総額約6000億ドル(約64兆円)の破綻でした。
企業型確定拠出年金と投資信託をスタートして、7年目でした。
それまでは、年末の報告書を見ると、積立貯金よりも若干増えているような感覚でした。
当時、投資の資産状況は大幅ダウンをしていたのは間違いありません。
デフレな日本の中で生きていると、リーマンショックはダイレクトに響いている感覚はなかったのです。
つまり、「ほったらかし投資」を分散積立で投資信託を続けていたのです。
私の資産運用データがないのですが、当時、運用していた投資信託の基準価額は下がり、数量(口数)は多く購入できていたのです。
その後、日本の株価は、アベノミスクの影響で株価が上がり、アメリカ経済も復活します。
私の運用資産はプラス幅が大きくなったのが、ドルコスト平均法の影響だったと知るのは、数年経ってからの話です。
あの時、私が、不安な気持ちを抱いて、資産運用状況をこまめにチェックしていたら、おそらく、このような結果になっていないはずです。
だからこそ、「ほったからし投資術」の効果を見にしみて感じています。
「ほったらかし投資術」で安心と余裕を持てばサードプレイスも充実する
「ほったからし投資術」は、少額でもコツコツと毎月積立投資でインデックスファンド投資に国内・海外株式に分散(比率は状況と個人の考え次第だと思います)で実践しましょう!
給与で生活するサラリーマンならば、天引きで積み立てれば、無自覚に継続することができます。
「ほったらかし投資術」をやることで、資産運用に関してはパーフェクトとは言えなくても、安心して余裕を持つことにつながりやすくなります。
金銭的余裕が芽生えれば、家庭でも、職場でもない第3の居場所「サードプレイス」へ意識を向けることが可能です。
目の前の資産(お金)に不安があったり、家庭や老後への負担を気にして、金銭的に自由が効かないと思うと、何もできなくなり、楽しい毎日が過ごせません。
是非、「ほったらかし投資」を実践しながら、あなたにとってのサードプレイスも充実させて、ハッピーな人生を過ごしましょう!
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投稿者プロフィール
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。