継続すること!背中で示せるパイオニアといえば、澤穂希さん
子どもの頃から目標にしてきた夢がかない、
継続することの大切さを知りました。
楽して何かを得ることはできません。
何をやるにしても壁はあります。
壁にぶつからこそ、人は頑張れるんだと思います。一生懸命やること、思い続けること、願い続けることが現状を変えます。
努力して、チャレンジして、私は夢をかなえました。
『夢はみるものではなく、かなえるもの 「100年インタビュー」保存版 (100年インタビュー 保存版)』澤穂希
誰もがその存在を知っていた崇める、元サッカー日本女子代表の絶対的存在だった、澤穂希さんをインタビューした一冊。
女子がサッカーをやることが珍しい時代を駆け抜けて、中学生の頃には、頭角を現し、17歳でアトランタオリンピックのピッチに立つ。
輝かしいキャリアを築き上げていったものの、女子サッカーの厳しい現状から、単身でアメリカに渡り、技術を磨き続ける。
どこまでもパイオニアな人生を、躊躇せずに歩んでいるように見えるが、おそらく、各時点では、迷いもあり苦しみも味わい続けていたのは間違いありません。
澤穂希さんのお母さんの言葉に圧倒されました。
前例がないなら、うちの娘(こ)で新しい歴史をつくってください。
普通の子供の親が、こんな言葉を吐けば、どんなに親バカな勘違い人間と思われるでしょうか。ただ、子供が天才な澤穂希だったら、自信を持って相手に言えるのでしょう。
この母親の強さは、彼女を鍛え上げていく。
アメリカに単身で渡ることを決意したのも
「チャンスの波に乗りなさい。」
という背中を強く押す言葉を伝えたそうで、本当にスゴい人です。
やるしかない。それが今なんだ。
2004年4月、アテネオリンピック出場をかけた、アジア最終予選。
13年間、日本が勝てなかった北朝鮮との一戦の直前の練習で、澤さんは、右膝半月板損傷の重傷を負います。痛み止めの注射を打ち、気力だけピッチに立つ。選手生命の危機。
北朝鮮は、いずれ倒さなくてはいけない相手。やるしかない。それが今なんだ。
この強い思いが、彼女を試合に向かわせることになります。
その時、チームメイトは澤さんに
「試合中に何もできなくてもいい、ピッチに立っていてくれれば、それだけでいい」
みたいな言葉を伝えます。
足を引きずり、膝をサポーターでぐるぐる巻いて出場します。
おそらく、この試合に彼女が出場して、北朝鮮に勝てなければ、その後の「なでしこジャパン」の起こした奇跡は生まれなかったことでしょう。
澤穂希さんのサッカー人生が伝説であり、スーパースターであった事実を伺わせるエピソードです。
苦しいときは、私の背中を見て
苦しい現状を抱えている時に、言葉だけで相手を鼓舞する人は多くいます。
澤穂希サンは、2008年の北京オリンピックのベスト4でメダルに手が届かなかった時に、一緒に戦うメンバーに対して、投げかけた言葉が
「苦しいときは、私の背中を見て」
というもの。
苦しいのは、澤さんも一緒のはず。ただ、つらい、困った、どうしようというメンバーに対して、背中で語れるキャプテン。
格好良すぎます。今時、そういうキャプテンやリーダーって少ないような気がします。
だからこそ、彼女の存在は際立ち、一段とカリスマ性を増していくのでしょう。
苦しい時間帯、みんなが苦しい時は、私だって苦しい。
苦しいけれど、自分がそこでさらに頑張って、
みんなより前を走り続ける。これがリーダーとしての、
私がするべき一番大事な仕事だと思っていました。
この芯の強さが、日本代表を世界一に押し上げる、最大の原動力になったのです。
世界の頂点に立った、澤さんも、引退のときを迎えます。体と心が一致しないという現実からは逃れられなかったのです。
今、彼女は結婚し、幸せな第二の人生を送っています。
十年、二十年、時には
三重年以上かかるかも知れませんが、
でも、やり続ける。
継続することが大切だと思います。
継続こそが成長の秘訣というのは誰もが口にしますし、習慣を作り上げるためにも、小さなアクションの継続がなければ成立しません。けれども、誰もが苦しむポイントでもあります。
夢はみるものではなくて、かなえるもの。
この言葉を大切に生きてきた、澤さんの人生は、誰もを惹き付けてしまいます。
テレビのインタビュー番組の中だから、良いことばかりを伝えているのでは?という疑いを澤さんにだけは持てませんでした。
言葉を発して、体現して、かなえてしまうから。
道がないところに、道を作っていく。
普通の人にはできないのかもしれません。
ただ、「夢なんてかなわない」とぼやく暇があるならば、澤さんの言葉を100回でも唱えて、前向きになれば、人生は好転していくような気がします。
勇気とワクワク感を得たい方には、オススメの一冊です。
<澤穂希さん関連本>
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。