〜それって、フェイクニュースじゃないの?!〜【レビュー】『「ポスト真実」の時代』津田大介×日比嘉高

「ポスト真実」という言葉を聞いて、不可解な現実がしっくりと理解できました

トランプ大統領就任、イギリスのEC離脱相談、など今までの常識からすれば信じられないような、世界のニュースが続いていたので、私は違和感が積もり積もっていました。

この違和感を解く鍵になる言葉を見つけました。

「ポスト真実」

「ポスト真実」の時代 「信じたいウソ」が「事実」に勝る世界をどう生き抜くか』津田大介×日比嘉高

“世論を形成する際に、客観的な事実よりも、むしろ感情や個人的信条へのアピールの方がより影響力があるような状況”について言及したり表したりする形容詞

ポスト真実の時代の構成要素は4点あると述べられています。

(1)ソーシャルメディアの影響
(2)事実の軽視
(3)感情の優越
(4)不断の感覚

ソーシャルメディアによって、各自にとって都合の良い情報が流れ、中身を知らないままでも拡散されていく社会。

さらに、真実よりも「信じたいウソ」が優先される世界に変わっていると日比さんの指摘に驚きつつも、納得する自分。

「嘘つきは泥棒の始まり」という言葉を聞いて育った世代の人間としては、ウソよりも真実が優先されるのは当たり前だという前提が頭の中に染み付いています。

真実の価値が下がり、ウソに蔓延される世界というのは、人間たちが生きていく道しるべがわからなくなってしまうという危機感が強くあります。

冷静な判断よりも感情が優先されていく姿は、デマを呼びます。

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昔から、デマに繋がるような社会心理、集団心理はあったものの、言葉や文字だけの情報では信じられない為に、ブレーキがかかる要素が、どこかにありました。

今となっては、画像や映像が意図的に加工されてしまうので、相手を信じ込ませる影響力は高まるばかりです。

「フェイクニュース」という言葉を乱発する国のトップを見ていると、自分たちに都合の悪い情報を遮断したり、ウソだと断言する仕組みが成り立つというのは、受け手を信じ込ませるかどうかという、魔術的なものに感じます。

また、医療関連サイトにエビデンスの不確かな記事を乱発させて、企業の責任を問われたニュースのインパクトも頭に残っています。

他にも、企業側が隠蔽した事実に対して厳しい社会的責任を問われるニュースも続いています。

金銭などの自分の利益に繋がるならば、真実なんてどうでもいい、と考えている側に、ウソな情報を信じ込まされているとしたら、人間社会にとって崩壊への序曲なのではないでしょうか。

大衆の流れに乗ることが、社会を不幸に巻込むとしたら、止めなければいけません。

ポスト真実の時代を生きるために、情報の背景、1次情報を探る姿勢を、個人が持ち続けること。批判的な目線を忘れずに、情報と触れるという感覚を誰もが持つようにリテラシーを高めることが求められているのではないでしょうか。

あなたは、「ポスト真実」の時代について、どう考えますか?

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。