料理や裁縫・被服?男子学生の家庭科の思い出は時代錯誤?

昭和~平成にかけての男子学生の家庭科とは

子供の頃、家庭科の授業というのは、小学校高学年と中学校の一部までだったと記憶しています。特に、中学生は技術科のニュアンスが強いので、実質的な家庭科といえば、小学校ぐらい。

裁縫として、針やミシンの使い方を教えてもらい、ぞうきんを作りました。

私は、不器用なので、玉結びが死にそうなほど大変だった記憶が強く残っています。

おかげで今も苦手です。ボタン付けなどは絶望的です。

調理実習は、各家庭の状況がはっきりと表れます。

常日頃から、料理を手伝う子の包丁さばきは見事。
私などは、指を切らないように慎重に。

高校の家庭科は女子科目?共修科目?

男A(中年)「高校で家庭科なかったから、家事は苦手だよな」

男B(若者)「え?やりましたよ!高校でも」

この不可思議な男性のやり取りは、家庭科の男女必修化という時期と学生時代という関係に繋がっています。

当時の文部省の中で紆余曲折を経て、家庭科を男女同一課程に改めることを政治的に決定され、1993年(平成5年)に中学校で、1994年(平成6年)に高校で家庭科の男女必修化が実施されたという話。

確かに、男女平等、共同参画の流れの中で、必修授業として差をつけるのは時代に合致していません。

家事は夫婦で分担する家庭が増えています。
基本を身に付ける授業に触れた男性たちは、スマートにこなしている可能性が高いかもしれません。(向き・不向きの話は別)

高等学校家庭科の指導資料を調べてみました

文部科学省の高等学校家庭化の指導資料をチェックしてみました。

第1章 人の一生と家族・家庭及び福祉
第1節 異世代との触れ合い体験学習の意義
第2節 体験学習を始める前の準備と指導
第3節 「子どもとの触れ合い」体験学習の内容
第4節 「高齢者とのコミュニケーション」体験学習の内容
第2章 消費や環境に配慮したライフスタイルの確立
第1節 消費生活と生涯を見通した経済の計画
第2節 ライフスタイルと環境
第3節 生涯の経済計画とリスク管理
第3章 食生活の設計と創造
第1節 家族の健康と食事
第2節 おいしさの科学と調理
第3節 食生活と環境
第4節 食生活のデザインと実践
第4章 衣生活の設計と創造
第1節 装いの科学と表現
第2節 被服の構成と製作
第3節 衣生活の管理と環境
第4節 衣生活のデザインと実践
第5章 住生活の設計と創造
第1節 住居の機能
第2節 家族のライフステージと住居
第3節 快適さの科学と住空間の設計
第4節 住居と住環境
第5節 住生活のデザインと実践

指導資料を見て、びっくりしました。

私のイメージしていた家庭科は、衣食住ですから、3-5章がメインだと捉えていました

第1章 人の一生と家族・家庭及び福祉

体験学習の項目が続いています。つまり、核家族が多くなった時代には、世代間を理解する体験学習がないと理解が進まないという事実が伺えます。

育児・子育ても、高齢者介護も学ぶべき項目に含まれています。

第2章 消費や環境に配慮したライフスタイルの確立

消費生活、ライフスタイルといえば、新聞や雑誌、テレビなどのメディアで触れていますが、学校の授業で習った記憶はありません。

この内容を2単位などでカバーできるのか、しかも、受験科目でないのに、と思うと、実際の教育現場と指導資料のギャップを感じます。

弁護士たちが家庭科教科書に関わったという事実を発見!

この第1章、第2章などは、旧来の家庭科科目の領域を越えているので、誰が教科書の内容をまとめているのだろうか。

そんな疑問を解くヒントとして、東神田法律事務所の弁護士、横山哲夫さんと出会うことで気づかされました。

社会的な意義を感じて、門外漢とも思える弁護士などの専門家たちが関わって作りあげた教科書があります。

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手に取って、目次をみて、中身を軽く読んで驚きました。

大人向けの生活教科書でした。

日頃、私の考えが及ばなかったり、考えが足りていない部分が補える一冊として、十分魅力的な教科書でした。

このエピソードも含めて、大人が学ぶ必要があると考えた私は、自分のコミュニティの集い、サードプレイス・ラボのテーマに設定させてもらいました。

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。