弁護士・横山哲夫さんが現役ビジネスパーソンに伝えたいことを伺い、一緒に考える
ベテラン弁護士の横山哲夫さんに初めてお会いしたのは、ビジネス茶道でお世話になっている、表千家茶道講師の水上繭子さんのご紹介でした。
「高校の家庭科教科書の執筆(編纂)にも関わる弁護士の先生で素敵な方」
弁護士の先生が、なぜ、家庭科の教科書を?
誰もが思う疑問を頭に残したまま、東神田法律事務所に出向いてお話を伺いました。
私は、手元で拝見させ得て頂いた、家庭科の教科書が自分のイメージと大きく異なっていました。この内容を家庭科で伝えるものなのか、と驚かされました。
私が、横山弁護士にお願いしたことは、2つ
私は、早速、横山さんに2つの相談とお願いをしました。
1つは、【サードプレイス・メルマガ】のインタビューをさせていただきたいこと
もう1つは、横山さんの経験とお話を聞く場を設けたいので、ご協力のお願い、でした。
インタビューは、横山さんの紆余曲折の経歴からヒアリングさせてもらいました。
理系出身で、メーカーのエンジニアとして3年働いた経験があります。
その後、方向を切り替えて、司法試験の勉強を続けます。
当時、受験者3万人に対して、合格者500人という狭き門を突破して、弁護士活動を30年続けてきたことには尊敬の念が湧きます。
様々な領域に活動を広げつつ、関わっきたのが、高校の家庭科教科書の執筆作業でした。
弁護士の先生が、なぜ、家庭科の教科書を書くのだろう?
誰もが素朴に感じる疑問について、「消費者問題」などを筆頭に、領域の広い科目内容になっていることに気付かされました。
横山さんが大切だと思うことは3つ
今回のサードプレイス・ラボの中で、現役のビジネスパーソン世代に伝えたいポイントは3つでした。
・共感能力
・つきつめて考えることの大切さ
・菅原文太さん
今、ここにいる自分は、祖先の子孫であり、子孫から見れば祖先であるという立ち位置。そして、日本に生きていられるのは、偶然に過ぎず、もし、最貧国に生まれていたら、どうなっていたのか、自分たちの状況を踏まえて、相手に共感する能力、リテラシーを持って欲しい。
これが、共感能力の話のポイントでした。
次に、突き詰めて考えることの大切さ。
メディアやネットの情報を得たり、自分の思いが常識や普通のことだと考えていると、本質を見失っているかもしれません。もう一歩、突き詰めて考えるという姿勢を持たないと、人は大事なことに気付いていないのかもしれません。
最後が、菅原文太さん。
亡くなる前の菅原文太さんが、国の役割は2つと述べていました。
1つは国民を飢えさせないこと
もう1つは絶対に戦争をしないこと
この話した姿が動画になっており、説得力があるものだったと仰ります。
現状の政治は、この考え方ととは離れていて、曲がっていると感じませんか?
という話でした。
平和の価値について語ると、様々な立場や思想があるので、ブレる議論になりがちですが、人の命を奪い合う行為を正義とするのは、私も納得はできません。
宇宙飛行士のウェイクアップコール(お目覚めの曲)のリクエストTOP2
宇宙飛行士が目覚めの曲として選ぶのに人気があるのは、2曲あるという話について
1曲は、ジョン・レノンの「IMAGINE」
もう1曲は、ルイ・アームストロングの「What a Wonderful World」です。
歌詞を比較しても、2曲は似ていないけれども、よく考えると、伝えたいメッセージは近いと、横山さんが語ります。
地球への愛おしさ、国境なんてない世界なんだという言葉。
おそらく、これは、少年時代に宇宙に飛び立った人工衛星からの信号音を聞き、ワクワクしながら、通信技術者になりたかった、横山さんの中では、想像するだけで気持ちが高ぶるのは間違いないと感じました。
後半は、質問タイムとなり、参加者から横山さんへの質問、その反対に、横山さんから参加者への質問という場になりました。
改めて、今ここに生きていることの意味を感じつつ、考えさせられる貴重な時間を過ごすことができました。
懇親会でも楽しい話に花が咲きました。
まとめ:私たちと法の関係は
士業、特に、弁護士という方とは、日常では接点がない縁遠い存在と考えていました。
世間一般の方も、原告、加害者、証人、裁判員制度への参加など、当事者にならない限り、同じような思いを持っているのかもしれません、
ただ、法律というのは、私たちの身近にあり、単純に守るだけではなく、適切に運営されていくべきものです。時代や状況に応じて、変化していくのも法律。
一般社会であれば、離婚、相続、借金、交通事故、などで専門家である弁護士の力を借りる必要があるでしょう。
良い弁護士を選ぶ秘訣は、お互いの信頼関係を気付けることにある、と横山さんもアドバイスをしてくれました。
紛争の現場を調整したり、事件の裁定をするうえでは、司法判断は必要になります。
お互いが納得できるゴールは難しい世界ですが、プロの力を借りることに、躊躇する必要はありません。
たとえ、弁護士といえども、同じ時代を生きる人間としては変わりませんから。
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投稿者プロフィール
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。