いつまで働くのか?という問いに向き合う時代に
「人生100年時代」のフレーズが定着したのは、リンダ・グラッドンの貢献によるものが大きい。
実際は、医学の進歩、テクノロジーの進化、など色々な要素が組み合わせっての話だと捉えてみよう。
だからこそ、「いつまで働くのか?」という命題は、重要になっています。
書籍で言えば、定年とその後を考えるといった内容のものが増え、老後の生き方や資産運用について、事細かな情報が増えています。
もちろん、若い頃のように、体力、気力が満ち溢れて、勢いよく生きるのは難しいでしょう。
経験や知恵が邪魔をして、新しいチャレンジに対して躊躇するかもしれない。
ただ、人生の生きがいを求めて、何らかの形で働くことを選択していく人は増えていくのではないかと予想します。
定年後のビジョンがなかった世代と、それ以降もやりたいことを楽しめる世代のギャップ
私の父は、60歳で亡くなりました。定年というかもうしばらくは働く意欲がありました。私が大学生だったこともあり、体力もあったので、癌に襲われなければ、あと数年は頑張っていたのではないだろうかと考えています。
ただ、父にはタバコを吸う以外の趣味はなかったので、もし、仕事を離れていたら、何をして毎日を過ごしていたのかを想像しても、その姿が浮かびません。
とにかく、がむしゃらに目の前の仕事に取り組み、生きてくことに必死だった世代は、やっと休めるぐらいの感覚しかなかったのです。
定年後は、家族とのんびり過ごし、たまに旅行に行って、悠々自適に暮らす。
もし、人生が70年程度であれば、その生き方は素晴らしいものだったのでしょう。
今は、人生80年から100年と呼ばれるようになり、後半の人生で何をするのかが大きな課題になってきています。
バリバリではない働き方、生き方をどうやって楽しむのか。
当然、生きていくために最低限の資産は必要でしょう。
働くではない、別の選択肢を持って、社会に貢献するような生き方を選ぶこともできます。
ゴールの時期がわからないとしても、自分が今、そして、未来をどう生きるのか、また、働くのかを考える余裕は多少なりとも持ちたいと思いませんか?
55歳にターニングポイントを設けてみる
私は、この一冊を興味深く読んでみました。
新しいことにチャレンジするのもよし、経験を生かして継続して働くのも悪くない。
ただ、人生がシフトする時点で何を選ぶのかを、自分自身で選ばなければなりません。
たくさんの方のリアルな事例を読みながら、生きがいをもって、自分のペースでやりたいことをやる姿には感動を覚え、勇気をもらえました。
知人の新堀進さんがなぜ、経営者からコーチに自分をシフトしていったのか、という話も出ているので、この1冊には親近感が湧いて読ませていただきました。
受験、就職などのように周りと競うレースではないので、自分の思い描く道を選べばいいのです。
問題は、その時期までに準備ができているのかどうかにあります。
忙しさに忙殺される現役世代は、未来のことはお金と健康の不安だけが頭の中をよぎります。
日々の中で、短い時間で構わないので、自分の後半生をどんな風に生きたいのか。
そのために、何を準備・用意しておけば良いのかを真剣に考えている人が少しずつ増えてきています。
現在、私も模索中ですが、あなたも何か考えてみませんか?
<55歳本>
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投稿者プロフィール
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。