「頑張らない!」を頑張っている人があなたの周りにも増えてません?

「頑張る」「頑張れ!」がNGワードに!

最近、「頑張ります」と口にする人が減っています。

また、他人とのコミュニケーションとして「頑張れ!」「頑張って!」も同じように減りました。

以前ならば、自分自身にスイッチをいれて取り組むために「頑張る」というのは普通のことでしたし、他人から応援される言葉として「頑張れ!」「頑張って!」は良い言葉だと思われてきました。

ところが、今の時代はこの「頑張る」系の言葉はNGワードになっています。

「頑張る」=「努力」が美徳だったのはなぜ?

以前、頑張るという言葉が幅を利かせていた頃、努力をすることに美徳を感じていたのです。

結果はわからないけども、全力を尽くすという姿勢は、頑張っていると評価され、成功しなくても、必死に歯を食いしばってきた行為に対して、「頑張っている」と認められていました。

それだけ、プロセスに対して、寛容な社会・時代があったということではないでしょうか。

成果主義の時代を迎えて、明確なアウトプットとしての数値が指標になると、途中経過や個人の思いに対して、重点を置かなくなりました。

結果としての白黒をはっきりさせるようになればなるほど、この傾向は強くなります。

同時に、「頑張れ」と人を励ます言葉が、上から目線という印象に受け取られるようになりました。

できる側の人間ができない人間に対して「頑張れ」と投げかけるとしたら、見下しているという感情を抱くのもわからなくはありません。

さらに、様々なうつ病の関連の精神疾患の人が増えたことで、頑張ることを苦痛に感じる、重荷になるという人が増えました。

一時は粘りがないとか、根性が足りないと言われていたものの、今や、頑張ることはスマートじゃない。おしゃれではないし、押し付けに感じる社会になりました。

「頑張る」=「努力」が美徳だった時代は終わりました。

今、「頑張らない!」を頑張っている人が増えている

では、私たちは、一切頑張らないのか、と尋ねられると、大きな矛盾があります。

頑張らない(頑張りすぎない)を目指して、頑張っているのです。

不思議でややこしい表現ですが、頑張ってはいけないので、頑張らないようにしようと心がけをしている状態にエネルギーを割いているのです。

皮肉というか、おかしな話です。

頑張っている姿って、人に見せたくないし、ダサい。

そんな風潮から、必死に頑張っていないように見せる工夫を凝らす人が増えてきました。

アヒルが悠々と水面を浮いているようで、水の中では必死に水を掻いている状態に近いのかもしれません。

実際は、頑張っているし、努力しているのに、隠したがる世の中。

SNSを含めて世間にアピールするのに、その裏に関しては見せない文化。

もちろん、本当に一切頑張らないという方針で生きている人もいるのですが、実際は、頑張りを見せない人が増えているのです。

結果への評価だけでなく、プロセスを自然に認めるようになろう

だからこそ、KPIやKGIなどの中で、数値化しにくい行動を無理やり数値化して、プロセスを評価してあげようという意図が不明なものが生まれました。

頑張りを認めない、求めないはずなのに、そのプロセスを讃えようとする。

ただ、実際の評価は、結果主義という現実。

これこそが、頑張ってどうこうするよりも、運と偶然、コネや人間関係で乗り切って、自分に都合の良い結果を出せるならば、途中経過は不問という人を生み出しています。

他人の行為や知恵を無断で拝借したり(完全なるコピペとか)、プロセス報告をいい加減にするのかもしれません。

つまり、相手のプロセスや努力を認めることは、特別なものではなく、自然と相手を見て、讃えることができれば十分なのです。(自分を褒め称える場合、自認するという意味で必要)

「頑張れ」「頑張ってる」ではなくて、「素晴らしい」「すごい」「ステキ」などの言い換えで済ませばいいのです。

他人のこと、自分のことを客観的に見れる人、もしくは、しっかりと見つめている人は、トータルで良さを見出して、言葉に変えるチカラを持っています。

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。