「期待と現実のズレ」を理解すれば、会社での働き方は変わる

職場のストレスやメンタルヘルスの問題は、規模の大小関係なく、どんな環境にも存在しています。

そこにあるのは「期待と現実のズレ」というシンプルなメッセージでとらえてみると、納得感が出てきます。

今回は、『会社に殺されない働き方 (Business Life)』を読んで再認識できたので、このブログ記事にまとめていきます。

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期待と現実のズレを把握すれば、会社には殺されない働き方ができる

最近、私自身は、なるべく、自分の仕事や周りの方の働き方のリアルすぎる悩みには意識を傾けないようにしています。

それは、会社で働く人の場合、「期待と現実のズレ」が全てであり、このポイントを理解すれば、業界や会社の規模関係なく、無難に働けると考えているからです。

この私の考えと近い一冊の本として、産業医 灘波克行(著)会社に殺されない働き方 (Business Life)を読みました。

この本の中で職場でメンタルヘルス関連や人間関係を起因とする問題の本質を「期待と現実のズレ」というわかりやすい切り口で改善するアプローチをまとめてくれています。

自分や周囲の期待と現実にギャップがあるのは避けられないし、受け入れるしかない

自分が目標を掲げたり、理想を掲げて期待値を高めることで、一時的には、高揚感が訪れてやる気が出ます。

そのまま、突っ走ることができれば、期待通りの成果がゴールに生まれて、大成功という嬉しい結果に繋がるでしょう。

実際のところは、期待に比べて、目の前の現実というものがあります。

この現実を大きく変えるのは、容易なことではありません。

わかっていても変えられないこと、変わらないでいたいと考える安定志向のムードを壊すのは、とてつもなくハードルが高いのです。

結果として、組織に合わないという考え方で、フリーになり、自分個人として独立起業される方が生まれているのは、この期待と現実のズレを個人として解消する方法の1つになっています。

期待と現実のズレを、仕事後に同僚と酒を飲みながら憂さ晴らしをする姿を、以前は、あちこちの居酒屋で見かけました。

この日本サラリーマンの典型的なストレス発散の方法が、お財布事情やドライな考え方の同僚が増えたことで、できなくなったことも、メンタルヘルスや職場の人間関係問題を引き起こしているのではないでしょうか。

鳴り物入りの中途入社幹部社員ほど、ミスマッチを起こす

今まで、私の知っている職場の中で、大きなミスマッチを起こすパターンの典型例を紹介します。

転職市場の中でも、メンバークラスではなく、部長以上の幹部クラスの転職組。

彼らは、前職の華々しい実績や評価という、実際のところはよくわからない前評判、鳴り物入りで入社してくるケースがよくあります。

さぞかし、素晴らしいマネージメントやアイデアで部門をリードしてくれる存在になると経営層も、部下達も期待を込めて接します。

もちろん、大成功になるケースもあるのですが、大半は残念な結果につながりがち。

これは、鳴り物入りの中途入社の幹部社員は、自分の役割を前職と同じ考え方ややり方を転職さきの新しい環境でも実践することで成果を出せると考えている点にあります。

業界が同じでも、違っていても、会社組織には暗黙知の社風のようなものが存在します。

この部分を無視して、鳴り物入り君が押し付けて、強引に改革を行おうとすると、古参社員が反発したり、退職者を出して、組織の仕事がうまく回らなくなります。

結果が伴わない時期が長引くことで、鳴り物入り君は、選択肢が2つ訪れます。

もっと、強引に自分のやり方を押し通すか、現在の職場や環境にフィットしたやり方にチェンジするのかという判断です。

後者を選べば、徐々に周囲との関係性も向上し、本来求められていた、期待の役割には達しないとしても、現実を受け入れて前に進むことができます。

前者を選ぶと完全に、ミスマッチを起こして、鳴り物入り君自身が居心地の悪さを感じて、退職するか、組織が崩壊してしまうという残念な結果に繋がりやすいのです。

ここでも「期待と現実のズレ」をどう受け止めるかが大事なポイントなのです。

期待と現実なんてズレて当然と割り切る考え方が大事

灘波さんも著書で語られている通り、期待と現実なんてズレて当然と割り切るように考えられたら、ストレスが減り、現実路線の中で何ができるのか、個人も組織も考えられるようになります。

期待ばかりが先行して、この期待を数値化して、目標に設定すると、悲惨な結末を迎えます。

過度に期待せずに、現実と向き合って、そのギャップであるズレを受け入れて、仕事に対して向きあうことで、会社に殺されない生き方は達成できるのです。

なんとか折り合いをつけて組織で頑張る人は、ここが優れている、もしくは、無意識にできていることで、働き続けられるのだと思います。

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。