【兼業主夫】常見陽平さんの『僕たちは育児のモヤモヤをもっと語っていいと思う』は本音の本です

理想の育児本は本当に意識が高い。正直言ってそんなに完璧にこなせない。

無理だという世間一般の普通の人の気持ちを飛び越えて、スーパー育児のできる母親・父親を求めているので、楽しみつつも疲弊している子育て世代。

43歳で父親になった、働き方評論家、大学専任講師の常見陽平さんの本音を語る一冊と向き合ってみました。

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兼業主夫になって、働き方を 大幅にシフトチェンジする

働き方評論家の常見陽平さんは、リクルート、バンダイでバリバリとはたらき、フリーランスを経て、現在大学の専任講師。

メディア出演に加えて、物書きとして、著書も多数出してきた方ですが、最近、存在感が薄くなっていると思っていました。

理由は、43歳で1児の父となり、全力で家事と育児に時間を投下しているから。

奥さんは会社員として働いているので、自由な時間を多くもって、自分が育児と家事を行う、中居さんのポジションで家庭の中で暮らしているとのこと。

自宅での執筆頻度を落としても、小さな子供と向き合うことに全力を注ぐ。

大学の講師とは言っても、暇な仕事だとは思えませんが、育児(家事)優先で過ごす道を選択しています。

彼は、完全なる専業主夫ではなく、兼業主夫と言う働き方を選びました。

1日6時間以上、育児・家事に時間を割いていると書いています。

世間のイクメンという男性とはレベルが違うのは明らかです。

食事を作り、子供の世話をしていたら、仕事に振り向けられる時間は減って、優先順位が下がるのは致し方ありません。

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働き方改革を口先で述べる論者は多いです。

男女平等で働こう!男性も家事をやろう!

スローガンは立派だけれど、実際のところ、育児や介護を担いながら、共働きをしている家庭は大変です。

三世代同居や近隣に両親がいて手助けしてもらえる環境でもない限り、公的な期間や有料サービスを使うにしても、本当に時間に追われて厳しいものです。

常見さんは、自らが奥様の負担を減らすために、育児と家事という家族のための時間を最優先にしようと決められました。

今しかできないことを選んだ結果、仕事の比重を落としてでも、小さな子供と向き合っている。

言葉では簡単ですが、通常の企業に勤めていては、許されにくい雰囲気があるのも事実。

男性の育児休暇取得率の低さをみても分かる通り、実際は女性・母親側の負担が大きいのは間違いありません。

その点、論者という立場から、実践をする兼業主夫を続けている、常見さんは立派です。

平日は1日1−2時間程度しか、赤ん坊の世話(育児)と家事ができていなかった

私の場合も、30代半ばで、子供を授かり、夫婦で育ててきました。

赤ん坊の時は、妻も大変でしたが、私自身もオムツ替え、ミルクを飲ませて、抱っこして、お風呂に入れて、などをやっていたものの、平日だと1日1-2時間程度しか取り組めていなかったと記憶しています。

仕事を定時に切り上げても、乳児の世話に疲れ切った妻の代わりに家事を手伝うので、フラフラになっていました。

逆に言えば、土日はできる限り、赤ん坊と接する時間を増やしていましたが、なんだかんだで疲れが溜まってました。

笑顔で可愛い反面、時間関係なく泣き出すと、あやすのが大変でしたから。

ハイハイをして、立ち上がり、動けるようになれば、それはそれで危険を回避しないといけないし、具合が悪くなれば、真っ先に病院に連れていくのも親の役割。

妻の負担を減らすことを考えつつも、夫婦揃って、ギブアップしかけていました。

頼るつもりのなかった、それぞれの親にスポット的にサポートしてもらうことで、なんとか乗りきれたので、感謝しています。

大きくなるに連れて、一緒に週末に遊んであげていても、イクメンというほどの活躍はしていないものの、周囲の目は、遊んであげてくれてるパパってすごい、となっていたことに驚きました。

家の中だろうが、外だろうが、小さい時でしか、一緒に遊べないものがいっぱいあるのだから、本気で楽しみました。

もちろん、毎日、ぐったりとよく寝れたし、我慢をしている自分へのストレスはかかっていましたが、踏ん張ろうと決めていたので。

保育園へ自転車で送ったり、幼稚園のイベントに参加したり、色々と過ごしていたものの、親の近くを離れてくれることで、だいぶ楽にはなりました。

当然、別の悩みや苦労も出てくるのですが。

もう1回、あの時期を繰り返したいのか、と尋ねられると、体力と時間がないと厳しいと断言できます。

兼業主夫と言わなくても、家族との時間への優先度を上げよう

常見陽平さんの『僕たちは育児のモヤモヤをもっと語っていいと思う』は、自然体で本音を書いてくれている育児中の男性に向けては最良の本です。

専業主夫、兼業主夫とまでは言わなくても、日本社会において、子育ての夫婦間バランスを整えていかなければ、女性活躍というお題目は達成できません。

時短で働く父親がいても良い社会、定時ダッシュのパパが当たり前の環境、こういったことを会社単位というよりは、社会単位で認めるようになるには、何が必要なのか、改めて考えさせられました。

家族との時間を優先することが、出世や待遇に影響しないというルールが成り立たない限り、うまくはいかないのです。

それは当事者だけでなく、周りも無駄を減らして、シンプルで効率的に働けたり、バックアップ体制が築きやすい仕事の役割を決めるなどの、変えなければいけない課題が山積みです。

残業をしなければこなせない仕事量や関係性を壊すことに恐怖を覚える、オールド世代や固定概念に縛られている人たちから見れば、わがままに見える存在かもしれません。

ただ、兼業主夫とも言い切れる存在を認めていける社会を作り出すことが、子育て世代の負担を減らし、活力ある未来の日本を作ってくれるのだと私は思います。

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。