盛り上がっている、ラグビーワールカップ2019 日本大会 は、各試合・各地域の盛り上がりもさる事ながら、日本代表の予選全勝によるベスト8進出という結果に驚かされています。
この奇跡的な快挙に興奮する人たちが多いのは当然ですが、あのオールブラックス(ニュージランド代表)との大敗というダメージからの復活について語ります。
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24年前の大敗を見てから、私はラグビーへの期待を捨ててしまった
私は、24年前、1995年の第3回 南アフリカ大会でのオールブラックスとの大敗以来、ラグビーを観戦する熱が下がってしまいました。
その後、秩父宮で数試合見た以外は、世界で勝てないスポーツとして、ラグビーへの期待は持つことを辞めていました。
オールブラックスに正面から挑んだものの、相手にならなかった
ラグビー日本代表に は、あの平尾誠二がいるのだから、体格差があっても、いい試合をしてくれるはず。
私は、負けるとわかっていても、日本代表がオールブラックス(ニュージーランド代表)と戦って見せ場を作ってくれることを期待していました。
一方、格下の日本戦に向けて、若手主体のメンバーで挑んできたオールブラックス。
正面衝突、ガチンコな試合は、見るも無残な大敗に終わりました。
145 対 17
ラグビーは、こんなに世界との差があるスポーツだったのか。
大人と子供みたいなレベルの差に愕然として、世界で戦う日本ラグビーに期待をするのをやめようと決めてしまいました。
オールブラックス戦の大敗の理由を探る
日本ラグビーは長い間、社会人チームであっても、プロリーグが存在していませんでした。
ワールドカップにもアマチュア規定があったので当然かもしれません。
90年代、強豪国ではラグビー選手が、プロ選手化(実質的な意味)が当たり前な時代になり、世界のラグビーは技術・戦術が大幅にレベルアップしていきました。
仕事とラグビーの両立が当たり前の日本とは大きな差が生まれていました。
そのような背景を受けて、日本が当時の全力を振り絞ったものの、全く歯が立ちませんでした。
次から次に、トライを挙げられていく試合。
日本代表の選手たちの表情は忘れらません。
平尾選手は出場していませんでしたが、彼がゲームに出ていても、あの差が大きく埋まることはなかったと思います。
こんなに差があるのだと、どん底の経験を踏まえたことで、選手たちも意見書を出したり、協会も本格的な改革に乗り出していきます。
その後の過程の詳細については、下記記事を参照してください。
128点差の大敗から24年。ラグビー日本代表はいかに復活したのか
ラグビー日本代表大が 躍進するためには、戦略だけでなく、ハードワークと犠牲が必要
ラグビー日本代表が大敗から、躍進するまでには20年以上の時間がかかりました。
彼らは、組織や体制などの改革も去ることながら、代表選手の強化に向けて、徹底的なトレーニングを積み上げ待ていきます。
世界で戦うにはフィットネスが弱すぎる。
ハンドリング(ラグビーボールのさばき)が上手じゃない。
その結果、体を徹底的に鍛え上げ、練習を積み上げて、自分たちのスタイルを確立してきました。
当然、そこまで徹底する以上、ラグビー以外にかける時間はなくなり、家族と過ごす時間も大幅に減っていき、人生の全てを捧げるような犠牲の上で、勝利をつかみました。
今、あくせくしないで、無理をせずに、ストレスをためない生き方に向かおうとする時代と逆行するように、ラグビー日本代表チームは、突き進んでいます。
個人ではなく、One teamとなって全力で立ち向かうという姿勢を持って、自分たちの目標に向かって全力を注いで、結果を出し続ける彼らの存在に感動をもらっています。
私たちは、何かを犠牲にするほどハードワークをしていると言えるのでしょうか。
どうしようもない大失敗、大失態などをした時に、私たちは、言い訳や、不満を口にして、ガス抜きをすることでごまかしていないでしょうか。
もちろん、明確なゴールと戦略、戦術を持たない限り、ハードワークや犠牲というものは、ブラックと言われる時代なのかもしれません。
ラグビー日本代表の奮闘の裏側にある、おそらく地獄のようなトレーニングを指すハードワークや、そのための犠牲、気持ちを切らさないための規律などを、徹底させるには使命感があってこそ成り立っています。
一般個人であっても、何のために、自分は生きているのか、と自問自答しながら、時にはハードな環境に身を置いてでも、突き進むようなメンタルを持ってチャレンジするには何が必要なのでしょうか。
私は、明確なゴール(目標)とミッション(目的)を絶やさないことがもっとも大切なものだと感じるようになりました。
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。