被害者家族の連携!新田刑事とホテルウーマン・山岸尚美の関係性が秀逸

ホテル・コルテシア東京で起きる事件を解決していくミステリーといえば、東野圭吾のマスカレードシリーズ。

『マスカレード・ゲーム』は4作目です。

被害者家族がどんな思いで生きているのかを考えさせられる作品でした。

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東野圭吾作品で映画化もあるシリーズは映像が浮かぶ

現在、どの作品も人気となる作家といえば、東野圭吾。

短編も単発もいいがシリーズものは、ファンは安定感を抱きます。

さらに映像化、特に映画化されるとキャストと共に光景が浮かぶので続編は、引き込まれていきます。

マスカレード(ホテル)シリーズといえば、新田刑事の木村拓哉と、ホテルウーマン・山岸尚美の長澤まさみの姿が、新作(未映像化)でも情景が浮かびます。

シリーズになると登場人物が増えすぎる!

シリーズものの作品として、メインの登場人物とサブのキャラクターが、どんどん増えていく傾向にあります。

当作限定の登場人物も増えてしまうと、一人一人のキャラクターが薄まってしまいがち。

『マスカレード・ゲーム』も4作目ということもあり、今までの登場人物に加えて新しい面々が増えて、ストーリーが展開されてくると、誰が、どんなキャラクターなのか見えなくなってきてしまいます。

服装や口癖など、特定の印象を与えていればいいですが、そうでないと、果たしてここまで顔ぶれを増やすべきなのかどうか。

ホテルに訪れるお客様が事件と接点があるという前提を考えると、出てくる名前が多いし、読み進めていく側が混乱しかねません。

実社会では、これぐらいの登場人物が入り乱れるのは当たり前の世界なのですが、当事者だとそこまで意識せず、読者としては、少し疲れる要素があります。

おそらく、東野圭吾作品でなければ、途中で読むのを辞めてしまうかもしれません。

シリーズとともに加わる顔ぶれが増えるのは出番を減らす

映像であれば、特別出演とか、友情出演というレベルの方が増えすぎると、ストーリー全体への影響力がないならば、出番を減らすというのは大事なことです。

『マスカレード・ゲーム』では、前作までの新田刑事と絡みが多かった面々の出番は減っています。

ライバル的な存在を浮き上がらせるために、この策を取ったのだと思いますが、だとしたら、そもそも過去作の登場人物は減らしても構わないような気がします。(ノイズに感じてしまうから)

きっと、もっと後半で絡みが出るはずだと期待しても、それほど出番や活躍場面がないとしたら、削ったほうが良いと言われても仕方ないのではないでしょうか。

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三谷幸喜作品なども登場人物が多すぎる!

この登場人物多すぎて、どうなの問題は、三谷幸喜の映像作品でもよく感じます。

役者にしてみれば、セリフを覚えたり、登場するシーンが少ない方が楽なのかもしれませんが、豪華な顔ぶれを集めて、ごちゃごちゃするのは、たまにはいいのでしょうけど、食傷気味な感じも否めません。

もう少し、一人一人の登場人物に深みを見せてもらって、という考え方は古いスタイルなのかもしれませんが、登場人物の薄さ・軽さにつながっているとしたら残念な気持ちがします。

実は、良質な作品と呼ばれるものは、メインの登場人物は絞られており、脇役は存在感がない状態のエキストラみたいなものの方が、作品の世界に入り込めるような気がします。

好みの問題なのはわかりますが、豪華キャストが盛りだくさん、という作品は、個人的には良い印象を残さないというパターンが多いと感じています。

読了感想として一言「被害者が連携して復讐しようと思うのか」

事件には、加害者と被害者という関係があり、被害者の家族が、加害者本人を許せないという気持ちは痛いほどわかります。

被害者自身の人生だけではなく、家族そのものの生き方に影響を与えているのは、北朝鮮の拉致家族を見ると十分に理解できますから。

では、被害者たちが連携して復習してやろうと思うのかどうか。

この点については大いに疑問が残ります。

ストーリーとして、このような設計は必要だったと思いますが、報復主義的な考え方で、終わらない憎しみを生む連鎖だと、私自身は考えるからです。

もちろん、私が被害者や被害者家族になったらば、そのような悠長なことは言えないのも想像できるのですが。

こんなモヤモヤ感をラストで、切り返してくれた、東野圭吾流のエンディングはさすがだなーと感心したのは言うまでもありません。

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。