ミスターラグビー・平尾誠二氏の著書『理不尽に勝つ』から生き方へのメッセージを受け取る

ミスターラグビーと呼ばれ男、故・平尾誠二氏は、選手としてスーパースターだっただけでなく、指導者(監督)としても、ビジネスパーソンとしても優秀であり、魅力的な人物だったことはご存知な方も多いと思います。

そんな平尾氏が2012年に上梓した『理不尽に勝つ』を読んで、改めて彼の伝えいたい生き方へのメッセージを深く受け取ることができました。

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理不尽は「悪」と決めつけてしまうものなのか?

「理不尽」という言葉を検索すると、不愉快な思いをする行為・言動を受けているという印象が残りますし、色々な方の著書のタイトルにも含まれています。

堀江貴文さんの『理不尽に逆らえ。 真の自由を手に入れる生き方』などを読んで、共感して、理不尽に反発している方もいらっしゃるでしょう。

そもそも、理不尽って全てが悪いものなのでしょうか。

理不尽がなくならないなら、活かすしかないじゃないか!

平尾誠二氏は、京都の伏見工業高校、同志社大学、神戸製鋼という環境で、ラグビーを実践し、日本一を経験してきた、優れたプレーヤーであり、日本代表の監督も経て、ラグビー界の発展に貢献してきた人物です。

確かに、彼の現役時代は、まだ、根性論があり、理不尽な練習もまかり通っていたでしょうし、嫌な思いもしたことでしょう。(なかなか書籍には残せないでしょうが)

神戸製鋼では練習日を週3に減らすということまで取り組んだ点からしても、根性論や理不尽なしごきのようなものは嫌いな方だったと想像できます。

そんな彼が、理不尽はどうやってもなくならないのだから、それを乗り越えて勝つしかないという、メッセージを発していることが、印象的な一冊でした。

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理不尽なことを言われたらから「ハラスメントだ!」と声をあげればいいのか

今の時代、職場で不快な思いをすれば、上司や先輩に対して、ハラスメントだ!と訴えることも増えました。

もちろん、どう考えても、意味のない、理不尽な指示や命令、業務や対応を取られて腹が立つことは誰にだってありえる話です。

では、少しでも理不尽だと感じたら、反発すればいいのでしょうか。

昔のように、理不尽なことに我慢するなんて、時代錯誤だと批判をされてしまい、あっさりと関係性が切れてしまう世の中なのかもしれません。

そんな中、平尾さんは、人間なんて理不尽なものだと割り切って、どう立ち向かって生きていけばいいのかを、自分の事例だけにこだわらずに、わかりやすい言葉でまとめてくれています。

単純に、理不尽はダメだ!と断言しすぎるのは、間違っているのかもしれないですから。

光ったら電話を取れ!という先輩からの理不尽な命令

私が、新卒で営業マンとして配属された事業所での話です。

仕事をOJT的に教えるとは言いにくい環境の中で、ある先輩から、たった一言、指示されたのが

「電話は光ったら取れ!お前が一番に取るんだよ!負けんじゃねーぞ!」

というものでした。

当時は、業務用のスマホを持つことも少なく、事業所に色々な電話がかかってくる時代でした。

音が鳴ってから電話に出るのではなく、固定電話が光った瞬間に手を伸ばして、電話に出るというのは、反射神経を研ぎ澄まさなければいけないし、そもそも、自分の仕事の手を止めなければならないのです。

最初のうちは、誰にも勝てませんでした。(先輩たちの電話を取るスピードがとても早かったのです)

めちゃくちゃ理不尽なことを言いやがると思ったものの、この指示に従っていたら、3ヶ月後には、どんな相手から、どのような内容の電話がかかってくるのか、急ぎなのか、売り込みなのか、などが一瞬で判断できるようになったのです。

1日何十本も電話を取り続けたからこそ、仕事の大事なポイントが理解できたのだと感謝しています。

今の時代なら、この指示の説明を理解しないと誰もやってくれないと思いますが。

理不尽を乗り越えた先に、人は成長できる

理不尽を乗り越えた先に、人は成長できるものだという平尾氏の考え方は、常に、頭を使い、工夫をしていたからこそ生まれた発想だと思います。

彼自身も、この理不尽に耐えたこともあるでしょうし、自らも理不尽なことをさせた出来事もあったのでしょう。

必要悪とは言い切れないものの、理不尽なことについてしっかりと向き合い、場合によっては受け入れることも必要な時があるのです。

その結果、個人や組織が成長できることもあるのです。

ただ、実際の世の中は、理不尽が生きすぎて、いじめ的な行為に発展していることもあるので、十分に注意は必要だと考えます。

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。