吉岡秀隆といえば、寅さんの甥っ子「満男」と北の国から」シリーズの「純くん」など、子役・若手の頃から、活躍してきた俳優です。
2003年にスタートした「Dr.コトー診療所」も大ヒットとなり、それから約20年の時間を経て、映画化という展開になりました。
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都市よりも自然や地方で生きる姿が似合う役が多い
純朴そうで、朴訥と喋る雰囲気から、今までも自然や地方で生きる姿がにあう印象が強い、吉岡秀隆が、北の国シリーズの関係後に取り組んだのが、「Dr.コトー診療所」の医師・五島健助です。
日本の西の端にぽつんと在る美しい島・志木那島は、本土からフェリーで6時間かかるこの絶海の孤島という設定。
原作のマンガから含めて、人気シリーズだっただけに、彼の演技力だけではなく、多くの人を引き寄せたのは、離島での一人医療の現実でした。
最新の医療機器と優秀なスタッフに囲まれる医療ドラマとの対局の作品
医療系のドラマや映画はヒットしやすいという話を聞いたことがある。
昔であれば、「白い巨塔」、最近ならば、「ドクターX〜外科医・大門未知子〜」など、人の命の最前線で格闘する医療シーンは、緊張感がある。
医療スタッフと最先端の医療機器とともに、患者を治そうという姿勢は素晴らしいものがあります。
それらとカウンターとして、映画「Dr.コトー診療所」という設定がある点は特筆すべきです。
過疎化の進む離島医療となれば、医師も一人、もしくは、無医村に近く、医療スタッフもいなければ、医療機器・機材も新しいものは少ないもの(コトー先生の場合、なぜか、医療機器はだいぶ充実してきた診療所でしたが)で、地味としかいえません。
ドラマ・アニメでもスタート当初は、何かあれば、本土に時間をかけて船で出向いて、医療を受けざる得ない環境が描かれていました。
コトー先生が優秀なのに、なぜ、志木那島にやってきたのかという点は、過去の作品などで振り返って欲しいものの、地元に入り込み、長く医師として信頼されてきたという前提が、この映画の大事なキーポイントです。
若手の研修医上がりの医師が来たものの、所詮短期の期間限定。
コトー先生が身体を壊したり、もし、いなくなったら、この島の医療は終わってしまうのではないか、という大命題が残されている、という点に焦点を当てていた作品です。
高収入を得られる専門職ならば、あえて選ばない道
医学を学び、研修医を経て、現場の一人前の医者になるまでにかかるコストと時間は、計り知れないものがあります。
それだけの投資をしたのだから、患者から敬われて、高収入を得られる専門職の医師という存在に浸りたい人がいるのもわかります。
それだけに、コトー先生は、その大半の医師に描かれる姿ではない点が魅力でもあり、実際は、リスクでもあると認識しなければなりません。
島民たちの健康を守るために、診療所での診察と訪問診療などを続ける姿には頭が下がります。
コトー先生みたいになりたいと思っても、本人以上に、周囲が納得しないケースが大半なのではないでしょうか。
少子高齢化と過疎化が進む日本の地方にとって
少子高齢化と過疎化という話は、長年日本で語られている問題ですが、結局、着実に人口は減り続けています。
その結果として、若者は都市部に仕事と環境を求めて、地方を去り、地方の過疎化も加速しています。
仕事も刺激もない、魅力も少ないとなると、その地方に住み続ける意味を感じないのですから、こうなってしまうのは当然の結果です。
となると、生活インフラが絞り込まれてしまい、コンパクトシティという名の下で、地方の中でもさらに、さまざまなものを凝縮させて、集中させないと、生活困難になってしまうことは予想できます。
「日本列島改造論」の掲げた未来とは違う形で、さまざまな交通インフラが都市部に向けられてしまったがために、地方は衰退しているのは事実です。
この問題の中に、医療、教育・子育て、仕事などの厳しい環境を、どうしなければいけないのか、改めて考えさられるテーマが、映画「Dr.コトー診療所」に込められていたと感じます。
もし、コトー先生がいなくなったら、志木那島はどうなるのか
今や、AIの力で、遠隔診断ができる時代になろうとしていますが、本当に遠隔で診断・治療ができるのでしょうか?
手術ロボットを遠隔で動かせても、その現地の準備、術後のフォローも含めて、医療従事者がいなければ、成り立たない現実があります。
映画のラストで、コトー先生の元気な姿が映像となり、回復されたと理解できましたが、もし、コトー先生がいなくなったら、志木那島の島民たちはどうなるのでしょうか。
ちょっとした健康上の不安、問題があったら、誰も面倒を見てくれず、その度に、本土までフェリーや船で行かないといけないのでしょうか。
もしくは、遠隔診断・治療で挑むのでしょうか。
映画「Dr.コトー診療所」では、あくまで、問題提起で終わっていますが、是非、当事者意識を持って、誰もが未来の日本の姿として、何が起きて、どうすればいいのかは考えてほしい、というメッセージが伝わってきた作品です。
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。