【映画】「オッペンハイマー」(2024年公開)を日本人の目線で見て考えた

話題作を見るかどうか、判断に迷うことはないでしょうか?

トレンドとして把握したい反面、自分に合わないものだったら、がっかりしてしまうのは間違いないので。

映画「オッペンハイマー」は、私は、正直いうと、躊躇していました。

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オッペンハイマーといえば「マンハッタン計画」であり、原爆開発のキーマン

第二次世界大戦下、アメリカで立ち上げられた極秘プロジェクト「マンハッタン計画」。これに参加したオッペンハイマーは、優秀な科学者たちを率いて、世界で初となる原子爆弾の開発に成功する。しかし原爆が実戦で投下されると、その惨状を聞いたオッペンハイマーは深く苦悩するようになる。やがて冷戦がおこり、激動の時代の波に、オッペンハイマーはのまれてゆくのだった―。(Amazonの紹介文)

映画「オッペンハイマー」は、まさに主人公、ロバート・オッペンハイマー氏を知るための作品。

彼は、「原爆の父」と呼ばれる、理論物理学者であり、ロスアラモス国立研究所の初代所長として、マンハッタン計画を主導したとされる。

あのプロジェクトによって、原爆が作られ、広島と長崎に投下されたという史実。

アメリカの映画は歴史上の人物の功罪を語る伝記モノを丹念に作るものが多い。

それだけに、このタイミングで、オッペンハイマーを題材にしたのは注目に値する。

戦争に勝つために新しい技術力を投入した!日本人として思う

ストーリーとしては、オッペンハイマーという人間の複雑なバックボーンを語り、彼の評価が分かれる点を掘り下げていた作品です。

第二次世界大戦を終わらせるために、降伏したドイツに代わり、日本を叩くために、技術者を集めて、街を作ってまで、原子爆弾を作ろうという姿に、当時のアメリカの立ち位置。

その後の米ソ冷戦の原爆の威圧力の時代に突入する前の歴史を感じます。

では、日本人として、この内容を見るとどう思うのか。

彼らにとって、新型爆弾、原子力爆弾を作ることで、世界のトップに君臨しようとする野望のために、広島と長崎は実験台にされたいうのは間違いありません。

従軍慰安婦問題などで、いつまでも許されない日本という国が、原爆を落とした国に、日米安保条約という傘に入れてもらうことで、反発心を奪われているとも感じないでしょうか。

マンハッタン計画のことなんか、全く知らなかった、当時の戦時中の日本人。

その中で、広島、長崎という街に住んでいた庶民を一瞬にして焼き払い、地獄に追いやったのに、この行為に関する戦争犯罪的なものは、誰もが大きな声で伝えてはいけないかのように、世の中が回っています。

新しい原子力の技術を使うことは避けられなかったとしても、大量の日本人を殺し、その後の被爆者としての人生を送らせられた人々に対して、果たして、この映画に出てくる、オッペンハイマー以下の人物、もしくは、当時のアメリカの大統領をはじめとした、政府幹部は何を思っていたのでしょうか。

現代ならば、ゲームの世界のシューティングゲームのような感覚で、人の命に関する理解が足らなかったと感じるのが私の感想です。

結局、歴史上、日本にしか原爆は落とされていない!

核爆弾開発は続いていても、結局、歴史上、日本にしか原爆は落とされていません。

第二次世界大戦後、世界では紛争や戦争は起きてきましたが、どの国も、最後にこの武器を使うという選択はしてこなかった、という事実を忘れてはいけません。

マンハッタン計画で、実際に日本に原爆を落として、ものすごい影響力が出たから、抑止力として持つのみ、という考え方なのかもしれません。

2024年のノーベル平和賞に日本被団協 核兵器廃絶訴え」というニュースを見て、ようやく核兵器廃絶の思いが世界に伝わった時代に、この映画が公開されたというシンクロ感。

日本人としては、冷静に、オッペンハイマーの人物像とか背景なんか、どうでもいい。

明らかに殺戮兵器を作った一人だと感じながら、最後まで見させていただきました。

今も、恐ろしい開発が、どこかで行われているかもしれない

当時の日本人が、アメリカのマンハッタン計画を知らなかったように、世界のどこかで、恐ろしい開発が行われているのかもしれない。

情報が伝わりやすい時代になったといえども、完全にクローズドな世界において、何かが起きているかは、私たちは知るよしもない。

また、当事者は、その力の怖さを倫理的に、現実的に理解していないかもしれない。

私は、映画「オッペンハイマー」を見て、背筋が寒い、なんともいえない不安が脳裏を横切りました。

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。