開催前のサードプレイス・ラボ「発信力」について質問を受ける
2018年6月28日(木)に開催するサードプレイス・ラボのテーマ「発信力」について、質問を受けました。
「発信力とは、具体的にどんな力を指すのですか?
FacebookやTwitter、Instagramで、日常を投稿すればいいのですか?
プライバシーの問題とかが気になります。
所属している会社・団体のことって書いていいのか・・・。機密保持とか厳しいし。
そもそも、私の書いた内容って、誰か見てくれるんですか?意味ありますか?」
質問を受けると、ちゃんと答えないとと真剣に向き合います。
そもそも「発信力」とは何だろう?
○○力という言葉は、書籍・雑誌などを中心に多様な言葉があります。
「発信力」の場合、「発信する力」を意味します。(あたりまえですが)
私が考える「発信力」とは、自分の考えや意見を、多くの人に伝えるための力を指します。
決して、ワガママな自己主張を繰り返せばいいのではなく、誰か相手をイメージしながら、分かりやすい言葉でまとめて、発信してみること。
以前であれば、必ず、Face to Face で行ってきました。
「お前の良くないところは、■■だ!」
「今の政治はもっと■■をしないといけない」 etc.
普通の人であれば、自分の身近な人に対して伝える程度で済みました。結果として、属性やグループが近い身内の中でのコミュニケーションとして発信をしていた為、揉め事になるとしても、範囲は限定的でした。
近しい仲間とトラぶらないためには、発信しすぎる相手を、自分勝手な奴、俺様なヤツ、的な捉え方をしていたのではないでしょうか?
以前は、「発信力」は、普通の人に求められてきませんでした。
今までは「受信力」の時代だった
今までは、コミュニケーションの中で、相手の話や周りを察しながら、世間で共通するニュースを受信することで評価されてきました。
人気のテレビ番組を見たことが話題の中心になって、ワイワイガヤガヤする。
誰もが共通の話題を同じような目線で受け止めるか、最新の情報を入手していける感度やセンスが求めらえる「受信力」の時代だったのです。
発信者が少なく、受信者が圧倒的に多く存在していたのですから、当然の結果です。
私たちは、発信者=特別な存在、と認めていたので、ある意味で深く考えなくても、受け入れてきました。(一部の例外者は除く)
この受信者の時代を支えてきた旧来のメディアと異なる、双方向性のツール、インターネットが登場して時代は確実に変わりました。
パソコン通信から徐々に普通の人の発信が始まる
ニフティーサーブなどのパソコン通信などから、普通の人は、フォーラム間の限られたメンバーとのやり取りが盛んになります。日本発のSNS「Mixi」で、ハンドルネーム(実名以外のニックネーム)をもとに人は交流し、オフ会なる企画で人が集まるようになりました。
もちろん、2ちゃんねるなどの環境で、悪口や批判を書き込む掲示板も存在してきました。
これらは、リアル個人というよりも、自分に覆面を被せたキャラクター的な存在として、広がっていきました。リアルな自分とは別のモノとして展開されてきた部分はありますし、まだ、一般の人が使うというよりも、特殊な世界というイメージがついてまわりました。
リアルで合わなければ、相手の本名も、顔も、年齢も、何が正しいかわからない中でのコミュニケーションでした。バーチャルなイメージが強いので、表向きには見えない環境が広がっていたとも言えるでしょう。
実名型の個人発信が増えて、大きく時代が変わった!
日本人は、実名をインターネットに出して交流するようなものは苦手に違いないと言われてきました。Facebookが日本ではブレイクしないのではないかと言われたことを覚えている方もいるのではないでしょうか?
著名人・有名人が自分発のツールとして使い始めました。今までであれば、彼らは所属事務所・組織・団体の都合もあり、直接、発信することが難しい面がありました。
アメブロ、ラインブログなどのツールを自らの発信ツールにした著名人たちは、存在感を高めていきます。(もちろん、どうでもいい日常を切り出していたタイプの方も多いですが)
自身の活動を告知をし、自分のホンネを伝え、意見を述べることも行えるのは、既存のメディアにはないメリットです。
もちろん、バッシングを受けるという事例もありましたが、ファンや自分の理解者とのコミュニケーションとして使うようになり、場合によっては反響をもらいながら、セルフブランディングとしても活用されていくようになります。
普通の人も発信するようになったのは、メディア・通信コストなどが安くなったことも大きい
既存メディアよりも、インターネット上での情報配信量が増えたのは、個人が自分の伝えたいことをWEB上にアップし始めたことによります。
Mixiの日記がブレイクしたのは、自己の日常や考え方を開示することで、友達が増えてくる感覚を得たことによります。
今までは、リアルに出会わなければ、人と交流するのは難しかったのです。(見知らぬ人と文通するというのはハードルが高すぎる)
あの頃の「マイミク」という友達感覚は、リアルな世界を越えた新しい友達、知り合いを増やす感覚を与えてくれました。
個性を感じない人、 何も発信しない人(受け手だけの人)は、このインターネットの世界に参加しても面白くないという現象が起きました。
誰もがうすうす感じていた、自分のメディア化、自分専用の情報伝達ツールとして成長していきました。これが発信者の増加、発信力を高めて、成長する個人を増やすという流れになりました。(決して、ネット環境でお金を稼ぐ、交流をするだけがゴールだとは言いませんが)
自分のメディアを持つことは、少しの専門知識があれば(詳しい人にサポートしてもらえば良い)誰でも簡単になりました。
ドメインとレンタルサーバー代、パソコンと通信費も低コストで済ませられます。
この辺りも、発信力を持つ人を増やせる環境につながっています。
メディアリテラシーがないことでトラブルもあった
この変化の中で、トラブルも発生しました。ストーカー事件を筆頭に、接点がなかった個人間には共通理解が図れないこともありました。
また、特定個人を批判する、社会悪に繋がるような、第三者への配慮を欠いた発言、文章、画像や動画、なども露呈してしまい、社会問題化しました。
情弱(じょうじゃく)と言われる、インターネット周辺の知識レベルなどが低い相手をバカにしながら、自らのビジネスや収入口として活用するような方も現れます。
今でも、新しい使い方、ツールが現れるたびに、問題は生まれています。
プライバシーや機密情報保護の問題なども踏まえて、100%自由に発信しては良くないことも生まれます。自分の身は自分で守るというスタンスも必要です。
また、一過性の批判だけで済まず、自分の実名がさらされて、過去のあら捜しに傷つく人もいるのは事実。誰もが幸せになれるわけではなく、正しい情報を見ぬく目と判断力がなければ、カオスに落ち込んでしまう不安は理解できます。
◆ 「炎上」と「拡散」という情報の変化をコントロールはできない!
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◆ 『そのツイート炎上します!』弁護士・唐澤貴洋から被害者を出さない道を探る
発信者になるとしたら、あなたに何が訪れるのか
プラスとマイナスの面が入り乱れても、私は、発信者になることをオススメします。
今までの人生、仕事、プライベート(趣味など)でインプットしてきたものは、個人に積み重なっています。自分の蓄積は、それぞれ個人の中にあるはずです。貴重な財産だと言えるでしょう。(金銭的価値とイコールではないですが)
自分の中にインプットされているものを、外に向かって出してみよう、第三者に伝えてみよう。きっと、誰かの役に立つかもしれない。
今まで会ったこともない、知らない人から、「ありがとう」「役立ちました」と言われます。最初は驚いてしまいますが、ちょっとした快感を得られます。
もちろん、いい加減なアウトプットとして、発信していたり、独りよがりな情報やコンテンツであれば、誰も認めてくれないかもしれません。
そもそも、発信を始めた当初には、誰も、あなたの(私の)発信した情報を見てくれるわけではありません。誰にも届かないことを前提にすれば良いのです。
発信するというアウトプットのためには、情報や経験を得るというインプットは必要で、本を読んだり、人に会うということは不可欠になります。自分自身の積極性が高まることに気づくはずです。
自分ゴトでありながら、それをアウトプットしてみる。何度も、目立たなくてもコツコツ続けていくと、ある日、誰かが見つけてくれて、不思議なご縁が生まれてきます。
無名の個人が、ある日、ある分野の専門家として、世の中に認められるという奇跡みたいな話を信じてみませんか?
もちろん、奇跡が起きなくてもいいのです。あなたの経験、知識、情報などが、たった一人のためにでも役に立てたら、素敵なことだと思います。
最終的に、影響力を持てる『インフルエンサー』と呼ばれる存在になり、あなたの発信力で、1人でも多くの人にとって貢献できたら、素晴らしいですよね。
◆ 実名でやろう!『自分の名前で仕事がひろがる 「普通」の人のためのSNSの教科書』徳力 基彦 (著)
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。