堀江貴文(著)『時間革命』で自分時間の大切さを見つめ直す

人間にとって時間だけが平等な存在。それは正しいと言えるのでしょうか?

自分時間を生きているのか?他人時間を生きているのか?

この部分にグサっと入ってくる、堀江隆文(ホリエモン)さんの『時間革命 1秒もムダに生きるな』を読んでみました。

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好きなことに向かって多動であれ!時間を1秒も無駄にするな

ホリエモン本は、世の中にたくさん出ています。(表紙に顔写真が入るのが特徴ですね)

賛否が分かれそうなタイトルや、今までの常識に生きる人からは、異端として見られている彼の行動と考え方。

今回は、時間をテーマにして、彼の主張が続きます。

時間の価値を高めたいとき、注意するべきは「多忙」と「多動」を勘違いしないこと

多動を自認する、彼の生き方。

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「適当な思いつきの行動」を「計画された偶発性理論」(プランドハップンスタンス)と変わらないという発言を耳にした。いやいや、キャリア開発の偶発的な出来事と無節操に適当に思いつきの行動は全然違います。特に、他人を巻き込むのであれば、迷惑な人です。職場でも、家庭でも、サードプレイス でも。

計画性があるようで、実は、その時に、自分が満足できるものに集中しているだけだと語っています。

思いつきのようで、自分が好きならばやる、気に入らなければやらない。

好きなこと、気に入ったことがあれば、夢中になってやってみる。

現代においては、仕事はどこまでも趣味的なもの、自己満足でしかない。だからこそ、その価値はただ1つの点――「たのしいか、たのしくないか」にしかない。

他人時間と経験の話

自分の人生なのに、自分時間でなく、他人時間で生きている人間が多いと堀江さんはおっしゃります。

本音を隠すたびに、あなたの人生は、どんどん「他人時間」で埋め尽くされていく。 他人の都合に合わせた人生になっていく。

確かに、今、目の前で自分がやっていることは、自分が求めてやっているよりも、他人の指示や期待、もしくは、押し付けられてやっていることが多いと感じてしまうのが普通の人。

だって、働くのは、自分の好き勝手では無理と決めているのは自分自身なのかもしれない。

努力、成果、お金……そんなものに「働く意味」を求めているかぎり、あなたの人生は「他人時間」に食い荒らされて終わっていくだけだ。

たった一度の自分の人生を他人軸で生きてはいけないと。

この基本的なスタンスが、若者を鼓舞させる一方で、良識のあるとされる大人たちに反発をされるポイントです。

価値観、考え方の違いが如実に出ています。

人が動くのを邪魔するのは「経験」である。

確かに、経験があることで、自分が判断して行動をしていることが多い。

成功もあれば、失敗も含めて、経験というものは人生の道を決める道標だと思っている。

だからこそ、この「経験」が邪魔だと、堀江さんは断言する。

過去の経験なんて、捨て去って、今に集中して、やりたい、楽しいことに夢中になれ。

それが自分時間を生きる方法だと堀江さんは断言しています。

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プロジェクト成功「経験」が私のリスク意識を高めてしまった

30歳の私は、仕事であるプロジェクトを任されました。

手を挙げたわけではなく、誰もが逃げ出した、ややこしいプロジェクト。

もはや、私しか残っていない。

崖っぷちで、強制指名。

とてつもないプレッシャーと向き合い、協力してもらえる人に頭を下げる。

ゴールは、関係者が納得して、無事にリリースすること。

大きな期待よりも、失敗できない空気感。

がむしゃらに頑張りました。

失敗しないために、リスクのポイントを並べました。

ハラハラドキドキしながら、何とか乗り切り、無事にプロジェクトは成功。

この時、リスク管理の大切を経験したことで、私の思考は変わりました。

リスク回避、管理こそが成功の秘訣。

私の経験は、その後の自分の人生の基軸になりました。

事前に、石橋を叩いて、穴をなくしてからアクションをする。

完璧主義に近い段取りをこなして、リスクな部分は徹底的に潰す。

この考え方は成功に近づく反面、意外性を生み出すことができない展開になりました。

結果として、スピードもアウトプットも大幅に落としてしまうことに陥りました。

このままではいけない、リスクを飲み込んでも、チャレンジしないといけないと気付いて軌道修正するまで、私は遠回りをしてしまいました。

つまり、慎重になりすぎる思考回路が、固定化(デフォルト)になっていたのです。

自分時間の人生を生きる!1秒も無駄にしない!

とにかく、たった一度の自分の人生を誰のために、どう生きるのが良いのか。

深く考えれば考えるほど、他人に時間を使われるのではなく、自分の使いたいこと、好きなことに時間を投下するのは当たり前のこと。

嫌なことは辞めればいい。つまらないなら続けなくていい。

堀江さんの『時間革命』の考え方は、世間で注目を集めている、グリット(やり抜く力)・継続力と真逆をいく発想のように見えますが、目の前のことに集中した結果の話なので、私としては、どちらも大切なポイントだと考えます。

とにかく、自分の人生を生きて、1秒も無駄にしない姿勢で挑んでいきましょう。

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安斎 輝夫
安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。