正しい「巻き込まれ方」が人生をより良いものに変える

友人・知人だけでなく、営業的連絡を含めて、声をかけられることは誰にでも多いもの。

全てのオファーを受けるわけにはいかないけれども、一緒にその依頼・アクションに加わることで楽しいと感じるものと、めんどくさい、つらいと感じるものがあります。

ここで大事になるのは、正しい巻き込まれ方かどうか、という1点に尽きます。

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正しい巻き込まれ方とは、上下ではなくフラットで、つかず離れずの距離感が大切

他人からの依頼によって、自分が何かに巻き込まれる場面というものが人生には度々発生します。

ライトなものから、人生を左右するヘビーなものまで、日々、巻き込まれの連続です。

巻き込まれの結果として、幸運なものと不幸なものに分かれるポイントはどこだと思いますか?

組織や関係史の中で上下など序列がついていると、強制力が働くので、巻き込まれた側は不満が溜まります。

また、この巻き込まれ方が深くて重いものになると、四六時中、関わることになります。

家族や同僚のように、ほぼ、毎日接する関係でない相手との巻き込まれ方としては、つかず離れずの距離感が心地よいもので、負担が減ります。

毎週欠かさず集まらなければいけない趣味のサークルなどが、だんだん、足が遠のくケースが多いのは、つかず離れずの距離感の巻き込まれ方でなくなり、義務感になって負担に変わるからです。

この場合、頻度は、大事な要素ですが、あくまで巻き込まれる側の主観によります。

いずれにせよ、正しい巻き込まれ方とは、上下ではなくフラットで、つかず離れずの距離感が大切という点は頭に入れておきましょう。

世の中で、多動が推奨されていますが、重荷に感じている人がいるのは巻き込まれ方に原因があるから

このブログ記事でも多動・多忙に関する内容は何本も書いています。

個人がやってみたいこと、やりたいことに多くの時間を割くためには、無駄を減らして生産性をあげなければなりません。

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行動量を増やすことは、誰にとっても、成功や楽しい毎日を送るためには不可欠です。

一方で、この行動力の源泉が、自分が主体的にやりたいと感じての活動なのか、誰かに要請・依頼、場合によっては強制によってやらされている活動なのかによって、精神面には影響が出てきます。

巻き込まれが重荷に感じるケースは、明らかに、本人が積極的に望まないことに関わっていることに原因があります。

もちろん、巻き込まれるものが断れる場合は、いい人にならず、No!ときっぱりと断りましょう。

ただ、今までの人間関係などもあって、断りきれない、ずるずると巻き込まれていく関係というものが、もやもやとする要素ということがあるのです。

上下ではないフラットな関係の例

上下という縦の関係ではなく、フラットな横の関係に近い巻き込まれの例をあげてみます。

シャーロック・ホームズとジョン・H・ワトソンの関係:先生(天才)と助手

アーサー・コナン・ドイルの『シャーロック・ホームズ』シリーズは、推理小説の古典であり、今なお人気があります。

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名探偵シャーロック・ホームズと助手のジョン・H・ワトソンの関係性について考えてみます。

「助手の」ワトソンという表現から、常に、ホームズのアシスタントとして、ワトソンのことを考えがちです。

ところが、彼は医師としての顔を持ち、あくまでも、シャーロック・ホームズの事件解決をフォロー・サポートする立場に過ぎません。

探偵事務所にいる助手とはワトソンの立ち位置は違うわけです。

変わり者な面があるホームズのよき理解者であり、必要な場面があれば、調べたり、手伝ったり、行動を共にしますが、仲たがいをすることだってあります。

先生と助手・弟子のような関係でありながらも、絶対的な上下関係ではない巻き込まれ方をワトソンはキープしています。

この点は、映画「スター・ウォーズ」のヨーダーとルーク・スカイウォーカーのような完全なる師匠と弟子の関係とは異なります。

やはり、巻き込まれ方としては、ワトソン程度の立ち位置で振る舞うことがストレスになりません。(彼は、ホームズとの関係に金銭も何も要求している様子はないので、雇用関係でもないと思います)

安易に離れることができない巻き込まれる例

偶然とも運命ともいえる、安易に離れることができない巻き込まれというものが存在しています。この事例として、親の介護問題をほりさげて考えてみます。

親の介護問題は避けられない巻き込まれです

親の介護問題に関する巻き込まれ方について考えてみます。

年老いた親の介護の問題は、時間・コスト・手間などに影響が出るだけでなく、終わる時期が見えないことにあります。

育児とは違い、明るい未来だけが見える話ではないので、介護疲れは重い空気が漂います。

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今まで普通に一人でできていたことが不自由になり、様々な日常生活の場面でサポートしなければいけないのが介護です。

体力・身体面だけでなく、認知も含めたコミュニケーションも含めた課題も出てくると、介護側の負担は1日中続くことになります。

息が抜ける時間がない、自分の親の面倒だからと必死に向き合うものの、巻き込まれた感は重く、自由の利かない時間が増えた毎日にストレスが増えていきます。

もし、介護する相手が身体活動に不自由があっても、脳や精神が普通だと、親子という関係から上からモノを言われると、介護を担う側はたまりません。親子という世代の上下関係は変えられない存在ですから。

避けられない現実として向き合わざる得ないものの、個人だけで負担していくのは限界がやってきます。

早い時期に、第三者、公的機関や介護サポート事業者の力を借りる選択肢を選ばないと、巻き込まれたままの人生を長く過ごすことになります。

※介護に時間を使うことが悪いという話ではなく、介護者・非介護者ともに感じる問題は根深いという点に注目しています。(誤解のないように)

正しい巻き込まれ方を意識して、無理のない関係性を築こう!

100%自分都合だけで、他人を巻き込むという人生を送れる人は、ほとんどいません。

人は誰かを巻き込んで、誰かに巻き込まれながら生きていく社会的動物なのだから仕方ありません。

だからこそ、正しい巻き込まれ方を心がけて、負担や無理のない関係性をキープしようと捉えてみましょう。

自分が無理をしても、他人に無理や強制をしても巻き込み関係が心地よくなることはないので。

私の掲げるサードプレイスは、おせっかいなまでに、他人の背中を押したりすることもあれば、巻き込んだり、巻き込まれるような関係性がベースになっています。

ここで大事にしていることは、ゆるやかな関係性という点に尽きます。

あなたも自分にとって、ゆるやかな関係性を複数持ってみませんか?

それこそが、サードプレイス=居心地の良い第三の居場所になりますから。

私が、もし、あなたに無理なお願いをしているのであれば、その旨を伝えて、断っていただいて構いませんよ。

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。