ラグビー日本代表の13番 ラファエレ ティモシーの『つなげる力』

15人で一致団結して戦うスポーツといえば、ラグビーです。

2019年ラクビーワールカップの日本代表の活躍は、強く印象に残っています。

では、13番をつけていた、ラファエレ ティモシー選手って記憶にありますか?

彼は、全試合フルタイム出場をしていた大事なプレーヤーです

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トライにつなげる大事な場面を振り返ると、ラファエレの存在に気づく

ラグビーのプレーを見ていると、スクラムやラインアウトなどのセットプレーのシーンや、トライやキックなど特点に貢献した選手には注目が集まります。

2019年のラクビーワールドカップの日本代表の中で、とても注目すべきプレーヤーが、言葉を発していないことに気づきました。

当時の試合のトライにつながるプレーの中に、13番をつけたラファエレが大事な役割を果たしていることに気付かされます。

本来、12番、13番のセンターは、アタック(攻撃)とディフェンス(守備)で目立つ存在

ラグビーというスポーツの中で、ポジションごとに体格が違い、求められるスキルや技術も違います。

15人のプレーヤーの中で、明らかにボールに触れる回数が多い、スクラムハーフやスタンドオフは目立ちます。

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今までの日本代表の中でも、確実に目立っていたポジションが、12番、13番をつけるセンターの選手です。

以前であれば、故・平尾誠二選手や、元木由記雄選手のように、プレースタイルとしても華がある選手たちがいました。

実は、2019年の日本代表の13番、アウトサイドセンターで活躍していた、ラファエレ ティモシー選手は、玄人なファン以外には、それほど注目された印象はなかったのではないでしょうか。

「彼がいなければ生まれなかったトライがある」 by 田中史朗(日本代表スクラムハーフ)

ラファエレが一冊の本『つなげる力 最高のチームに大切な13のこと 』を出版されたので、彼の人生、考えやプレーについて知ることができました。

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サモアで生まれて、NZでラクビーのスキルを身につけて、日本にやってきた

ラファエレ ティモシーは、サモアで生まれて、ニュージランド(NZ)の叔父の元でラクビーに触れて育ちました。

子供の頃、誰もが親しむラグビー環境のある、NZで育ったことで、彼の能力の下地は磨かれたことがわかります。

ところが、オールブラックス(NZラグビー代表の愛称)になるには、ハードルが高く、日本の大学チームのスカウトから声をかけられて、山梨学院大学でラグビーを続けます。

箱根駅伝ならまだしも、ラグビーで山梨学院大学はイメージがないはずです。

つまり、彼は、コカコーラレッドスパークスで、プロになるまでは、日本のなかで目立つプレーヤーとは言えない存在だったと言えます。

日本国籍も取得し、日本代表としても選ばれて成長していく彼の物語は、特別なヒーロー列伝なエピソードではなく、実直で真面目な人柄が伝わってきます。

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目標をノートに書いて、ハードワークをこなす

日本代表としてワールドカップに出場するという目標をノートに書いて、彼は、着々と自分のスキルを磨きつつ、チームワークの中で、自分の役割を果たしていきます。

派手な言葉やメッセージを発しないという意味では、リーチ・マイケル同様に、プレーに対する姿勢や行動でリーダーシップを発揮していきます。

ハードワークをこなして、自分の弱点を減らしながら、強みを伸ばしていく。

チームの仲間と競い、協力しながら、自分たちを高めていき、ハードワークをこなす。

自分がどんなプレーをすれば、チームの勝利に貢献できるのかを熟知しているからこそ、ゲームプラン通り、パスをして、キックを混ぜて、チームの得点の場面を演出していきます。

ラファエレ選手だけではないですが、今回の日本代表は、出身国に関係なく、日本という国、プレースタイルを理解したサムライたちだと思います。

家族を愛して、チームに貢献して、周りに感謝をするマインドを持つナイスガイすぎる!!

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あなたは、One Teamの一員になりきれているか?

2019年の流行語として、One Teamという言葉が選ばれました。

その後、このコンセプトをこれからの日本が国際化して、多様化する時代を生き抜くキーワードになると、誰もが考えていました。

一人一人の個性やスキル、知恵をつなぎ合わせて、1つのゴールに向かって一致団結していく、One Teamというコンセプト。

2020年スタート時点で、このコンセプトを取り入れようとした組織・団体は多かったという話を耳にしました。

新型コロナウイルスによって、私たちの生活や生き方が大きく変わろうとしている今、どう人と人がつながってチームになりきれるのか、本当の意味で、ハードワークをこなして全力で挑んでいるのでしょうか。

不安や心配というメンタルへの負荷を感じながらも、どうやって生き抜くのか。

ラファエレ ティモシー『つなげる力 最高のチームに大切な13のこと 』の中で語られていることは、シンプルなラクビー選手の思いや考え方や行動の結果の話ですが、その中にこそ、私たちが、今、考えて取り組まなければいけない大事な課題が見出せるような印象が残りました。

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。