「時間泥棒」で有名な『モモ』を大人になって読んで、読書会に参加

ミヒャエル・エンデという名前は知らなくても「時間泥棒」の『モモ』ならば、耳にしたことがあるというレベルの人は多いのではないでしょうか。

先日参加した、読書会で取り上げられた本が児童書でファンタージーな物語の『モモ』になった時点で驚いたのですが、せっかくの機会ですから、じっくりと味わってみました。

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時間貯蓄銀行に時間を奪われる人々が幸せにならない

浮浪児のモモを中心に展開する不思議な物語『モモ』。

とにかくボリューム満点な一冊でした。

小学5・6年生以上が対象というものの、岩波少年文庫で400ページにも及ぶ長編。

子供の頃、手に取っても途中で挫折したという方は、私だけでないはずです。

灰色の人物たちに時間を渡してしまう人々。

無駄な時間を時間貯蓄銀行に預ければ倍になるという勧誘のされ方。

怪しい金融商品のセールスそのものです。

でも、人生に平等に与えられつつ、限りある時間というものを無駄にしてはいけないと感じる人たちは、彼らに大事な時間を渡してしまう。

ところが、結果としてものすごく忙しくて余裕がない日々に追われてしまう。

幸せから遠のいていく人たち。

そして、モモは、彼らを救うために活躍していき、本来の時間を取り戻していく。

エンデは、この物語に時間だけでなく、お金の話も盛り込んだらしい

神保町のブックハウスカフェで、堀口英太郎さんが主催する読書会の課題図書が『モモ』になったことで、半強制的に読むことになりました。

前回『エンデの遺言 ―根源からお金を問うこと (講談社+α文庫)』という一冊を取り上げた、延長戦として、彼の世界中で長く読み継がれている『モモ』について、時間ではなくお金にも関わることを述べられていると知ったことに発端があります。

ドイツ出身のミヒャエル・エンデは、ファンタジーな物語作家として有名です。

今回の『モモ』ワールドも、冷静に考えると、頭の中で映像化しながら読むことになります。

単純に『モモ』を読むのではなく、エンデの遺言で解説されたことを頭の片隅に置いていたので、時間とお金のテーマについて意識が向けられていました。

結論としては、私には、そこまで深い意図がはっきりと伝わってきませんでした。

お金の価値と時間の関係は重要だけど、今の時代どうなんだろう

人間にとって、数少ない平等なものが時間だと言われています。

確かに、時間は誰もが1日24時間という意味では等しいものですが、時間の過ごし方を振り返れば、個人差が出ます。

例えば、細かい家事を全部、自分がやりきるライフスタイルだとすると、1日何時間も掃除、洗濯、料理、などに費やします。

ところが、掃除はロボットに任せて、全自動乾燥機付き洗濯機にすれば手間は大幅に減り、料理はデリバリーしてもらえば時間が削減できます。

自分以外の人を頼れば、その時間は削減できます。

この時間の価値をお金で計算してみると、無駄を省いて好きなことにだけ集中しようという現代の流れのムーブメントともつながってきます。

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このサードプレイス・ブログのサブテーマとして、時間の話は何度も取り上げています。

もっと、時間を大切に使いたい。無駄をなくしたい。

そうすれば、やりたいことに多くの時間を避けたり、良い生活習慣を大事にできる。

疲れるだけの残業や、必要のないルーティーンのようなテレビをみる時間やネットサーフィンをする時間を削ろう。

私の書いてきたメッセージこそ、『モモ』の時間貯蓄銀行の灰色の男たちそのものです。

では、その結果、時間を効率化すれば、本当に幸せになりきれるのでしょうか。

無駄に感じて、嫌なことを減らせるのは、精神的な負担が減るのでメリットです。

でも、完全に効率化しきった、パーフェクトな存在になれば幸せなのでしょうか。

彼らは、瞑想やマインドフルネスに時間を割いているという人の話を聞きますが、無駄なのでしょうか。

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効率化に必死になりすぎるあまり、結果として余裕がなくなるとしたら、本末転倒です。

これは、お金の場合も同じであって、目的なく貯め続けたり、節約していくお金のために、生活に潤いがなくなるとしたら、それって幸せなんでしょうか。

気がつくと、自分自身の中の灰色な男たちから、時間もお金も奪われているのかもしれない。

本当に大切なものは何なのだろうか、と考えさせれました。

やはり、ミヒャエル・エンデという人物の訴えたいテーマは深かった。

だけど、児童書扱いでいいのでしょうか。

子どもたちにそこまで伝わるとは思えないのですが。

サードプレイスも時間の生かし方にポイントがある

今まで、私の主宰・運営するコミュニティ「サードプレイス・ラボ」で共有したメッセージとして、自分の興味があること、チャレンジしたいことに時間を使おうということは伝えてきました。

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そのためには、限られた時間を大切にするために、効率化や何かをやめることを推奨してきましたし、1日1時間でも生み出すために、ライフスタイルを見直すことについては、このブログ記事にも何度か書いてきました。

また、毎週火曜日発行の「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ 」の中でも、徳本昌大さんが書評として取り上げることもあれば、大村信夫さんが習慣術コラムで書かれているケースもありました。

私のインタビューコーナーでも夢に向かって、自分を変えてきたり、変えようとしている人たちは、皆、自分の限られた時間のために、何かをはじめ、何かを捨てるという話を聞いてきました。

時間もお金も、トレードオフというよりは、優先順位に何を置くのかという考え方次第で、個人差が生まれてきます。

自分の中で納得できる使い方を自らが意思を持ってコントロールする。

ここが大事なポイントだと思います。

あなたは、うまくできてますか?

こんな気づきも得られる、月1回イベントの「サードプレイス・ラボ」に参加したり、毎週火曜日発行の有料メルマガ(まぐまぐ社)「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ 」などで、あなたと一緒に考えて、少しでも行動をしてみませんか?

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。