映画「国宝」(2025年) 歌舞伎役者の世界を垣間見れた!大ヒット映画!

噂として、どんなにヒットした映画であっても、好き嫌い、ファンとアンチは存在します。

そのどちらも超越した作品こそが、多くの人々がスクリーンで見て、感想をシェアし合うものになります。結果として興行成績も絶好調になる。

映画「国宝」という作品は、それだけの価値を私たちに感じさせてくれます。

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「国宝」の予告編段階で気になっていた映画

主演の吉沢亮と横浜流星が歌舞伎の女型を演じる姿を、予告編で見ただけで、気持ちが引き寄せられたのは私だけではないでしょう。

そもそも、歌舞伎の世界は、一般社会とは異なる芸事として、敷居も高い芸術。

役者としての経験値はあっても、関わりのない文化、世界をどうやって体得してスクリーンの中で演じきれるのか。

アクションとも違う、所作をどこまで身につけて挑めるのか、公開前から正直気になってたまりませんでした。

原作に盛り込まれた要素を3時間に圧縮した歌舞伎の役者・社会

吉田修一さんが、朝日新聞で連載した芸道小説の金字塔と呼ばれる『国宝』

吉田作品がリアルな要素を盛り込みすぎるので、後味も含めて数作の映画を見たものの、正直、自分には合っていないと感じていました。

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私個人としては、人気・話題作となった、映画「悪人」ですら、この設定・ストーリーは救われる要素がなくてどうなんだろうと感じていました。

ストーリーを簡潔にまとめると「任侠の一門に生まれた喜久雄は15歳の時に抗争で父を亡くし、天涯孤独となってしまう。喜久雄の天性の才能を見抜いた上方歌舞伎の名門の当主・花井半二郎は彼を引き取り、喜久雄は思いがけず歌舞伎の世界へ飛び込むことに。喜久雄は半二郎の跡取り息子・俊介と兄弟のように育てられ、親友として、ライバルとして互いに高めあい、芸に青春を捧げていく。そんなある日、事故で入院した半二郎が自身の代役に俊介ではなく喜久雄を指名したことから、2人の運命は大きく揺るがされる。」となります。

詳しくは、映画「国宝」か吉田修一さんの小説を読んでください。

歌舞伎の名門の存在と、そこで磨かれる異彩の人物を交えた展開力。

綺麗なサクセスストーリーではなくて、ドロドロした要素も盛り込んで、李相日監督が仕上げてきた作品。

3時間という長さでも、途中で眠くなることも飽きることもないという点で、素晴らしい作品であり、ロングラン公開、興行成績も邦画史上ランキング上位になるのも納得です。

あんてる
あんてる
あの「南極物語」を越えたんだもんね、すごいことだ!

相当な鍛錬・練習を積み上げた歌舞伎のシーン

吉沢亮と横浜流星が相当な鍛錬・練習を積み上げてきたのが伝わる歌舞伎のシーンに圧倒されます。

あの衣装、所作を含めて、本物の歌舞伎の世界を堪能していると感じさせるのは、並大抵のことではなかったと思います。

衣装といい動きといい、今までの彼らにとっても経験値などなく、いくら歌舞伎界の指導やサポートがあったとしても、ここまでできてしまうものなのかと、心底驚かされました。

今まで、歌舞伎を見たことがなかった人にしてみたら、刺激はあったのは間違いありません。

歌舞伎の関係者も余波として、注目されていることに喜んでいるニュースなどを散見しました。

本音としては、素人の芸にすぎないと思っていたとしても、あのレベルまで仕上げたのは、役者根性というか努力の賜物だと思います。

歌舞伎を見に行った時に困ってしまった私

私は妻に誘われて(チケットの優待があり)、歌舞伎を生で見たことがあります。

ワクワクしたものの、正直、内容と世界観がわからずに、うとうとしてしまいました。

確かに、歌舞伎の世界は、日本が長年作り上げてきたものであり、素晴らしいのは言うまでもないのですが、言葉のやり取り、動き、内容ともにわかっていないと、字幕のない洋画を無理やり見ているような感覚に陥りました。

事前に勉強してこなかった自分が悪い反面、観覧する側にもレベルを求める芸事なのだと理解し、正直、もう一度見るつもりはありませんでした。

今回の「国宝」を見て、もう一度、歌舞伎に足を運んでみようかと考えています。

「国宝」は海外で勝負できるのか

ここで、私が考えるのは、映画「国宝」が2025年最大のヒット邦画なのは間違いないとしても、この作品が海外向けにヒットするかどうか、という点に注目をしています。

今は、世界と戦うには、最初から、配信サービスである、Amazonプライムビデオや、Netflixでの公開を視野に入れて展開しています。

その上で、自国以外の人がその世界を理解して、共感したり、満足してもらえるかどうか。

サムライや忍者など日本文化のイメージに合うものや、話題のアニメコンテンツの映画化であれば、確実に伝わるのかもしれません。

では、歌舞伎という日本文化をそのままダイレクトに海外の人にわかってもらえるのか、という疑問が残ります。

もちろん、歌舞伎の解説動画コンテンツとセットであれば、彼らにも伝わるかもしれません。

どこまで、映画「国宝」の勢いが伸びるのか、とても興味があるので、今後の展開にも注目しています。

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安斎 輝夫
安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。